大事なお知らせ

ブログ・お知らせ獣医師スタッフブログ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

去勢手術をした「ここ」ちゃん

手術報告 2019.03.10 UP DATE.

去勢手術をした「ここ」ちゃんです。

大きなお目々とお耳。可愛いですね!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

食べムラがひどくなったノンちゃん

診療日誌 2019.03.06 UP DATE.

先日、最近食べムラがひどくなってきた、と来院したのはとってもおっとりな柴犬のノンちゃんです。

確かに体重が短期間で減ってきていました。

以前に腎不全の傾向を指摘されていたので、血液検査を実施しましたが、

症状を示すような悪化は認められませんでした。

腹部の画像検査でも軽度の慢性疾患はありましたが、大きな体重減少に関係していそうな異常は

、明らかには確認できませんでした。

 

診察中に口を少しくちゃくちゃしていたのが気になって覗いてみると、歯肉が一部腫れていました。

この程度の腫れでも初期の腫瘍のことがあり、口の腫瘍は大きくなると大変なので、お母さんとお話をして、

後日、鎮静下でしっかりとしたレントゲンと組織の一部を取ってくる生検を実施することになりました。

 

レントゲンでも、患歯が正常側と比べて傾いていることがわかります。

 

病理組織検査の結果は、歯周の炎症の結果できたものであり、

大掛かりな手術等ではなく歯科処置で改善する範疇のものであることがわかりました。

腫瘍でなくてよかったです。

 

口の中は少しの腫れでは気づきにくいですが、今回は大丈夫でしたが、放っておくと大変なことになることもあるので、

何かおかしいなと思ったら動物病院に早めにご相談ください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

避妊手術を行ったリンちゃん

手術報告 2019.03.02 UP DATE.

先日、避妊手術を行ったリンちゃんです。

まん丸なお目目が可愛いですね!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

足が赤くなってしまった麦ちゃん

診療日誌 2019.02.26 UP DATE.

足が赤く腫れているとのことで来院した麦ちゃんです。

 

見てみると、左後ろ足の先が赤くなっています。

 

皮膚検査をしてみると、真菌(カビ)の感染があることが分かりました。

そこで、抗真菌薬の軟膏と足先の部分シャンプーをしてもらうことになりました。

毎日の部分シャンプーは大変だったと思いますが、そのおかげで綺麗に治すことができました。

皮膚の病気は、治療に時間がかかったり、手間がかかったりと大変なことが多いですが

そのぶん綺麗に治るととても嬉しいですね。

麦ちゃんも苦手な通院よく頑張りました!

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

毎日1回吐くコロッケちゃん

診療日誌 2019.02.22 UP DATE.

先日、ここ1ヶ月くらい1日1回吐く、と来院した猫らしい気まぐれなコロッケちゃんのお話です。

まずは身体検査、ということでお腹を触ると腹壁にそってやや硬いものが触りました。

これはおかしい、何かが腫れています、ということで

即エコー検査を実施したところ、腫れているのは脾臓のようでした。

微量ながら腹水も確認されました。

あまりに大きく腫れているので、細胞を見た方が良い、と判断しました。

しかし、あまり長いこと動かないように保定していると、コロッケちゃんの癇に触るようで

怒り出してしまったので、安全に検査を行うために、後日鎮静下で針を刺して細胞を採取しました。

すると、

濃い紫で丸く染まっている核の周りに、近い色でつぶつぶがたくさん確認できる細胞が多数採取されました。

細胞の所見から肥満細胞腫という腫瘍の可能性がかなり高く、

少量の腹水中にも同様の細胞が採取されたことから

早期に脾臓の摘出を実施した方が良いと判断しました。

 

 

【肥満細胞腫について】

肥満細胞は肥満に関係した細胞ではありません。

血液系の細胞で、青い顆粒の中にヒスタミンなどの物質を溜めており、

たくさん蓄えているその姿から、「肥満」と呼ばれるようになったようです。

顆粒の中の物質を用いて、炎症や免疫反応に関連します。

肥満細胞腫はその肥満細胞が腫瘍化することで発生します。

猫では皮膚で発生するパターンと内臓で発生するパターンがあります。

皮膚は良性、内臓は悪性の挙動を取ることが多いです。

肥満細胞の持っている機能が症状に関係しており、特に内臓型ではそれが消化器症状として現れることがあります。

また、ひどい場合にはヒスタミンショックという救急状態を引き起こすこともあります。

 

 

摘出してきた脾臓がこちらです。

20cmを超えて大きく腫れており、見た目にゴツゴツと不整で、一部変色して壊死が疑われる部分もあります。

こちらを病理検査に送り、病理学的診断と後に抗がん剤が必要になった時のために遺伝子変異の検査をお願いしました。

 

【遺伝子変異について】

肥満細胞腫と一部の腫瘍では増殖の伝達に関わるc-kitというものの遺伝子の変異があり、

それが腫瘍の増殖に関連しているということが分かっています。

そして、この変異のある腫瘍では「分子標的薬」と呼ばれる抗がん剤が効果的であると言われています。

そのため、遺伝子変異があれば治療の選択肢が広がる可能性があるため検査を行います。

(分子標的薬にはc-kit以外の効果経路もあり、薬によっては変異がなくても使用することもあります。)

 

 

脾臓の肥満細胞腫は手術の反応が良い傾向にあることが分かっています。

コロッケちゃんはエコーと手術中の目視で、転移は認められませんでしたが、

腹水中に腫瘍細胞が確認されたことが心配です。

 

今後は術後の傷の経過と腫瘍の動向にしっかりと気を配って治療を進めていきたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

腹腔鏡下肝生検を行っためかぶちゃん

診療日誌 2019.02.18 UP DATE.

先日、腹腔鏡下で肝生検を行ったのは、とっても元気なジャックラッセルのめかぶちゃんです。

めかぶちゃんは、去勢手術の時に肝臓の数値が高いことが見つかり、

追加検査で肝機能の低下が見つかりましたが、CT検査で大きな解剖学的な異常が見つかりませんでした。

依然、肝臓の数値が下がらず、肝臓で顕微鏡的な異常が存在している可能性があるため、

詳しく調べるために肝臓の一部を取ってきて検査を行う、肝生検の必要が出てきました。

 

一般的に肝生検には、

①体外から針を刺して取ってくる方法

②お腹を開いて直接肝臓の一部を取ってくる方法

③腹腔鏡を用いて肝臓の一部を取ってくる方法

がありますが、

犬・猫では①の方法では十分な量や質が取れず、診断がつかないことがあるため、

肝生検が必要な場合、②・③の方法を当院では実施しています。

 

腹腔鏡下の避妊手術のブログで書いていますが、

 

開腹手術と比べ、腹腔鏡下で行う主なメリットは

①切開創が小さいので侵襲が小さい
(小型犬では開腹手術と大差がないこともありますが、腹腔鏡を使用すると小型犬〜大型犬で傷の大きさがほとんど変わらないため、大型犬になればなるほど開腹との傷の大きさの差があります)

②体内での操作になるため、臓器を引っ張って体外に出すときの痛みがない

③腹腔内臓器が外気に触れることがなく臓器の損傷が最小限なので術後の胃腸機能の回復が早い

④肉眼で見られない深いところまでスコープで細かく見ることができる

⑤縫合時間の短縮で麻酔時間が短くなる

 

といったことが挙げられます。

デメリットとしては

 

①特別な機器が必要で機器が高額なので費用がかかる

②術者が特殊な手技を習得した人に限られる
(熟練していなければ手術時間の延長にも繋がります)

③長い鉗子を使うので手の感覚が伝わりにくい

④視野に限界がある

 

といったことが挙げられます。

 

特に肝臓を触る場合には、開腹と腹腔鏡では、傷の大きさがかなり違ってくるため、腹腔鏡が適していると考えられます。

 

めかぶちゃんも、検査目的なので極力本人に負担をかけないよう、腹腔鏡下での肝生検を選択されました。

 

カメラでお腹の中を覗いた画像です。

奥に横隔膜、手前に胃があり、中央に肝臓と胆嚢があります。

カメラでこんなにきれいに見えます。

 

そして、実際に肝臓の組織を取っている画像です。

肝生検は少し血が出るのですが、止血のために、ガーゼを入れることもできます(中央右)。

ガーゼは、万が一ですが、お腹に忘れて来てもわかるように、レントゲンに映る特殊なものを使用してます。

組織もしっかり採れ、出血もちゃんと止まったのを確認してからお腹を閉じました。

 

とった組織は病理検査に送って専門家に診断をしてもらいます。

めかぶちゃんは術後も特にトラブルなく経過してくれました。あとは診断を待つのみです。

 

肝臓の数値が下がらない、肝生検が必要みたい、ちゃんと治療をしてあげたいけど痛い思いは極力させたくない

そういう場合には「腹腔鏡」という選択肢があります。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

チェリーアイの手術をしたとうふちゃん

手術報告 2019.02.14 UP DATE.

先日、チェリーアイの手術をしたのは、とってもお利口さんなとうふちゃんです。

手術前の写真です。

左眼の目頭のところに赤く腫れているところがあります。

 

【チェリーアイ】

チェリーアイはこの異常の一般名で、正式には瞬膜腺脱出などと呼ばれます。

犬・猫には目頭のところには瞬膜というまぶた(人にはありません)があります。

瞬膜腺は通常、その内側にあり、涙を分泌する働きを持つ組織です。

瞬膜腺脱出は、その瞬膜腺が反転して飛び出してきてしまい、そのために腫れている状態です。

原因には諸説ありますが、遺伝だったり、解剖的な異常、瞬膜腺を固定する組織が緩むため、などが言われています。

このままにしておくと、違和感が続いたり、結膜炎を起こしたり、最悪ドライアイになってしまう可能性があります。

治療は原則、手術になります。

 

とうふちゃんも小さな頃から瞬膜腺の脱出があり、体が大きくなるのを待って手術となりました。

 

手術直後の写真です。

まだ整復されていないように見えますが、

赤く見えているのは瞬膜腺ではなく、手術で触ったために一時的に腫れている瞬膜です。

 

術後2週間の写真です。

かなり目立たなくなってきました!

時間をかけてもう少し目立たなくなる予定です。

 

今後は再発とドライアイに注意しながら、経過のフォローを続けようと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

乳頭のできものを切除したティグちゃん

手術報告 2019.02.06 UP DATE.

乳頭にできものがあるとのことで来院したティグちゃんです。

 

できものは、最初は小指の先ほどの大きさだったのですが、

4ヶ月後にはこぶし大の大きさになっていました。

歩くたびに地面に擦れてしまうので、切除することになりました。

 

手術直前の写真です。

 

切除したものを病理検査に出しましたが、特に悪いものではなく良かったです。

ただ、できものができやすい体質の可能性があるので、今後も注意が必要です。

できものは見た目だけでは良性か悪性か区別できません。

特に、大きくなっていくものは早めに診察を受けましょう。

子宮蓄膿症になったジュンちゃん

手術報告 2019.02.10 UP DATE.

三日前から熱っぽく、元気がないとのことで来院したジュンちゃんです。

血液検査、エコー検査をしてみると、子宮蓄膿症であることがわかりました。

 

子宮蓄膿症とは、子宮の中に細菌が増殖し膿が溜まってしまう病気です。

放っておくと、身体中に細菌が広がってしまったり、子宮が破裂してしまったりして、

最悪の場合死につながるとても怖い病気です。

 

ジュンちゃんには、すぐに入院してもらい、翌日に手術をすることになりました。

お腹を開けてみると、大きく膨らんだ子宮が見つかりました。

↓取り出した後の写真です。

 

術後は数日間入院して点滴と注射を行いました。

退院した今では、すっかり元気になっているようです!

 

子宮蓄膿症は避妊手術で防ぐことができる病気です。

避妊手術をしてもらうことが一番ですが、手術しない場合でも、

体調が悪そうな時は様子を見すぎずに早めに診察に来てくださいね。

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

避妊手術を行ったステラちゃん

手術報告 2019.02.08 UP DATE.

先日、避妊手術を行ったステラちゃんです。

緊張していましたが、なでなですると少し嬉しそうで可愛かったです。

手術よく頑張りました!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

去勢手術を行ったりんたろうちゃん

手術報告 2019.02.04 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったりんたろうちゃんです。

とても緊張していましたが、よく頑張りました!

これから体重が増えすぎないように気をつけましょうね。

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

病院に来て急に立てなくなったのんちゃん

診療日誌 2019.02.02 UP DATE.

「先生、のんちゃんが受付で急に立てなくなりました!」

と急いで運ばれてきたパピヨンの、のんちゃんのお話です。

別件で診察に来られて、「元気に走って」病院に駆け込んできた後のこと、ということでした。

運ばれてきたときには、やはりフラフラしていて、若干ぼーっとした感じでした。

いつも病院に来ると元気に吠えたり、怒ったり、動く子なのに明らかに様子がおかしいです。

確認してみると、心雑音があり、血液の循環が悪くなっているようでした。

検査を進めると、「僧帽弁閉鎖不全症」があり、病院に来て興奮しすぎたことが原因で、

心臓性の発作を起こしたようでした。

肺も少し水が溜まったようで、肺水腫も起こしていました。

急いで利尿剤と強心剤の投与を行い、その日のうちになんとか回復して、自宅に帰って行きました。

 

僧帽弁閉鎖不全症は犬の心臓病で一番多い病気です。

多くは中・高齢で発症し、徐々に進行します。

のんちゃんも以前に軽度の心雑音を指摘されていました。

雑音の程度は軽度でも、今回のように性格や状況によっては、

興奮やストレスが原因となって発作を起こすことがあります。

一般的には、疲れやすくなったり、咳が出たりという症状が発見の最初の症状であることが多いです。

治療としては、心臓の負担を取る投薬治療が一般的ですが、

近年、手術で完治を目指すこともできるようになっています。

 

のんちゃんも頑張って薬を飲んでくれているので、しっかりと経過の治療を行いたいと思います。

 

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