大事なお知らせ

ブログ・お知らせ獣医師スタッフブログ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

ストーブで肉球をやけどしたたまちゃん

獣医師スタッフブログ 2018.01.28 UP DATE.

ストーブの上に乗ってしまったとのことで来院したたまちゃん。

見てみると全部の肉球をやけどしていました。

すぐに氷で冷やし、もう一度確認すると、後ろ足の肉球に軽い水ぶくれができていました。

やけどのダメージは時間が経ってから表に出てくるため、二日後にもう一度状態を確認することになりました。

 

二日後、右後ろ足の肉球の皮がめくれていました。

他の肉球は特に大きなダメージは無かったようです。

痛みもないとのことだったので、抗生剤で治癒を待つことにしました。

治療9日目にはかさぶたもでき、順調に治ってきているようです。

 

犬や猫にとって、表面が熱くなってしまうストーブはとても危険です。

エアコンや熱くならないヒーターに変更したり、直接触れることのないように柵で囲ったりする工夫が必要です。

まだまだ寒い日が続きますので、寒さ対策だけでなく、暖房器具の事故にも気をつけましょうね。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

疥癬にかかったトラちゃん

獣医師スタッフブログ 2018.01.26 UP DATE.

皮膚が荒れてると来院したトラちゃんです。

トラちゃんは野良猫が産んだ子で、半月前にお家に来たとのことでした。

見てみると、全身の皮膚が荒れて、かさぶたがゴツゴツしています。

 

頭にもかさぶたがたくさんあります。

 

右の腿は特にかゆいらしく、自分でなめたことで毛が抜けてただれています。

 

皮膚検査をしてみると、ヒゼンダニという寄生虫が見つかったので、疥癬と診断しました。

ヒゼンダニは皮膚の角質層にトンネルを作って産卵し、増殖します。

症状は様々ですが、トラちゃんのように重症な子は非常に強いかゆみが出ます。

このダニは同居している他の動物にもうつる可能性がありますが、今回は幸い、同居猫さんには感染していませんでした。

駆虫薬の注射と滴下をして、家でシャンプーをしてもらいました。

 

治療14日目です。

だいぶかさぶたが減りました。

 

足も綺麗になり、毛が生えてきました。

 

もう少し駆虫とシャンプーを続ける必要はありますが、順調に改善中です。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

Team HOPE主催第6回動物看護士セミナーを開催しました。

セミナー参加 2018.01.25 UP DATE.

先日の日曜日に、本年初となるTeam HOPE主宰の第6回動物看護士セミナーを開催しました。

福岡県内外の動物病院で勤務されている動物看護士の方々から、今回も90名以上の参加を頂き、皆さんがんばって受講していました。

この活動が地域の動物看護士たちのスキルアップに繋がり、その結果ペット達が健康でいられるように、今後も続けていく予定となっています。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

自動販売機の下から見つかったチビ太ちゃん

診療日誌 2018.01.22 UP DATE.

「さっき拾った子猫がベタベタしていて何回洗っても取れない」と電話があり、連れてこられたチビ太ちゃん。

見てみると・・・

手がくっついてとれなくなるくらいの粘着力を持つものが首から下の体中についていました。
おそらく“ネズミ取り”のようなものにひっかかったまま身動きが取れず、お母さんともはぐれ、ようやく脱出したという状態だと考えられます。

かなり痩せてしまっていましたがとにかく人が触れるくらいきれいにしないといけないということでベタベタからの救出作戦開始です。

まずは小麦粉をまぶしてベタベタと絡めます。

できるかぎり丁寧に細かく手足の先までつけます。
これによってかたまりがついているような状態にします。

つぎにサラダ油をかけてベタベタが絡まった小麦粉を乳化させます。

こうして絡んだベタベタをお湯で流して取ったあと、動物用のシャンプーで洗って毛をきれいにします。
一度小麦粉からサラダ油をかけただけでは全然取りきれないくらいべったりと毛についてしまっていたため、
ここまでを3回ほど繰り返して、動物用シャンプーできれいに洗いました。

痩せて弱っている子猫の体温が下がると命に関わるため、しっかりと温め、綺麗に乾かしました。
それでも残ってしまったベタベタは毛を刈り、だいぶ綺麗になりました。

約1週間後…

とっても元気にご飯を食べているチビ太くんです。
たくさんご飯をもらって元気に成長してくいました。

大変な状態でしたが拾って連れてきてもらったおかげで元気になって良かったです。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

血尿が出たルッチィーちゃん

診療日誌 2018.01.24 UP DATE.

今回は血尿が出たとのことで来られたシーズー犬のルッチィーちゃんのお話です。

突然、血尿になったとのことで来られたルッチィーちゃん。

人の尿検査のように紙コップにとってもらった尿は明らかに赤く、血尿か血液が尿に溶けてでてくる血色素尿のどちらかの状態でした。
尿検査をしてみると赤血球がでていることとpHがアルカリ性に傾いており、
遠心分離した沈渣を顕微鏡でみてみると…

いっぱいストラバイトという尿結石が出ていました。
これが原因で血尿を起こしたと考えられます。

ストラバイト尿石は食生活や体質、尿を溜めやすい性格や飲水量が少ないことなどからできてしまう結石で、
食餌療法によって溶かすことのできる尿石です。

ルッチィーちゃんは幸い小さい結石ばかりで、食餌内容を専用の療法食に変えたところ、1ヶ月ほどで結石の溶解に成功しました。
しかし、とても食いしん坊なルッチィーちゃんは療法食以外のものを食べてしまうと結石がすぐにできてしまう体質になってしまっているため、他のものを食べて血尿になったり、定期的な検診で結石がみつかったりとなかなか治療に苦戦しました。

今現在は飼い主さんの徹底管理でしばらく血尿もなく、とてもいい尿の状態を保てています。

今後も食餌療法だけで上手くいくようにサポートしていきたいと思います。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

第8回HJS年次大会2018に参加して来ました

セミナー参加 2018.01.21 UP DATE.

今月の17−18日で東京で開催されたHJSの年次大会に参加してきました。

今回のテーマは「時間軸で捉える外科病態生理」という切り口で、聞く機会が少い内容にとてもワクワクしながらの参加でした。

さすがに二日間の約16時間にわたるセミナーは疲れましたが、どれも今後の診療に生かせるすばらしい内容でした。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

健康診断の便検査でツメダニが出た朱莉奈ちゃん

診療日誌 2018.01.20 UP DATE.

毎年、しっかりとした健康診断コースを受けて頂いているしゅりなちゃん。

(写真は飼い主さんご自身で見つけられたエリザベスカラーです)

健康診断の中で、お尻から出たすぐの便の検査を行い、顕微鏡で異常がないか見てみると…

なんと!お尻すぐの便からツメダニという目では直接見えない大きさのダニがみつかりました。

名前の通り、ツメダニは肢端にいることが多く、爪の周囲に寄生することで爪周囲炎を起こしたり、肉球に炎症を起こしたりします。
かゆくて気になると犬自身が手足を噛んでしまい、さらにひどい皮膚病となることもあります。

今回直接糞便検査でツメダニが検出された理由ははっきりとはわかりませんが
おそらく手足に生息していたツメダニが手足を噛んだときに口から入ってダニの外皮は消化液で溶けないそうで、そのまま便に排泄されたか、単純に肛門周囲の皮膚に寄生していたか…

少し肉球の辺りを怪我していると飼い主さんも言われていたため、症状もでていたのだと考えられます。

今回は駆虫薬を2週間ごとに滴下することと、角質を落とすシャンプーで洗って治療を行いました。

すっかりきれいになってよかったです。
まさかいないと思っているダニが便の検査でみつかったのでとても驚きました。
健康診断をしっかりしていただいたからこそ見つかってよかったです。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

避妊手術を行ったププちゃん

手術報告 2018.01.18 UP DATE.

先日、避妊手術を行ったププちゃんです。

当院に初診のときはとても具合が悪い下痢の状態で来られたププちゃん。
無事に避妊手術できるまで元気になってくれてうれしいです。

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

右目の涙と右の唇が垂れててきたココちゃん

獣医師スタッフブログ 2018.01.16 UP DATE.

いろいろな疾患で継続治療中ながらも、いつも元気なマルチーズのココちゃんのお話です。

急な痛みの症状が生じて経過診察中のことでした。

痛みの原因として口の中にトラブルがありそうで、そこから痛みが生じているようでしたので、その精査をしようという予定の日でした。

なんだか痛み止めで痛みは改善しているようだけど、右目の涙が増え右の唇が下がってきた、とのことでした。

 

そこでお顔を見てみると…

全体的に右のお顔が下がっているように見えます。

詳しく検査をしてみると、右の顔の感覚が無いようです。右目だけ涙が多いのもまぶたが閉じられないからのようです。

この状態を「顔面神経麻痺」と言います。

 

顔面神経麻痺は顔面神経にいろいろな原因で機能不全が生じることで起こります。

外傷や炎症、腫瘍から甲状腺機能低下症や、重症筋無力症など疑うべき原因の幅が広いです。原因がはっきりせず、特発性といって、突然起こることもあります。

原因特定には段階を踏んだ検査が必要で、MRIが必要となる場合もあります。

原因がはっきりする場合はその治療を行うことで改善が見込めますし、特発性でも対症治療のみでだんだんと改善してくることもありますが、

麻痺が後々まで残ってしまう事もあります。

 

ココちゃんはMRI検査が必要と判断し、末梢側と中枢側の両方に軽度の炎症が確認されました。

今までアトピー・アレルギーの関係で外耳炎を繰り返しているため(現在外耳炎は落ち着いていますが)、そこからの感染を疑い、

抗生剤の投与を行って反応を見ていくことになりました。

 

原因の特定と治療の判断の難しい病気ですので、今後の経過のケアをしっかりと行おうと思います。

 

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脂肪腫摘出と歯科処置を行ったしおんちゃん

手術報告 2018.01.14 UP DATE.

脇腹の脂肪腫がここ数か月でいきなり大きくなったと来院されたのはマルチーズMIXのしおんちゃん。

しおんちゃんは以前から脂肪腫がありましたが、手術はしない方向で様子を見ていたところ
数ヶ月の間に急激に大きくなったとのことで来院されました。

全身のあちこちに小さいものを含め多発していましたが、今回は目立って大きくなってしまい
歩くときに邪魔になりそうな脇の部分を中心に摘出手術を行うことになりました。

筋間にできてしまった脂肪腫もあり、できるだけ筋の損傷を避けながら脂肪腫だけを摘出するように手術しました。
皮下にできたものに比べると筋間にできたものは癒着していることも多く、筋を切開する必要がある場合もあります。

脂肪腫は良性のものも多く取らないこともありますが、大きくなって皮膚が裂けて出血してしまったり、
場所が悪かったり筋の間に入り込んだりで歩きにくくなったりすることがあり、
そういった場合は今回のように摘出手術を行います。

あまりにも大きくなるまで待ってしまうと癒着がひどくなり、手術の侵襲度が上がることもあるので
手術のタイミングを決めるのが難しいこともあります。

これはなんだろう?とささいなものでも気づかれた場合は、いったんご相談していただけるといいと思います。

また、しおんちゃんは歯石も多くついていたので同時に歯科処置も行いました。

処置前↓

茶色の歯垢や歯石が多くついています。

処置後↓

すっかりきれいになりました!
歯周病で悪くなっていた歯は抜歯も行いました。
おうちでのデンタルケアは難しい…とのことですができるだけお手入れを頑張ってもらいたいと思います!

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったポンちゃん

手術報告 2018.01.12 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったポンちゃんです。

とてもきれいな顔立ちで初めは子猫のときは女の子のお名前で呼ばれていましたが
イケメンな男の子であったので改名したポンちゃん。
手術がんばりました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

足先の痒みで来院したサクラちゃん

獣医師スタッフブログ 2018.01.10 UP DATE.

足先をかみかみしていると来院したサクラちゃんです。

 

見てみると、右後ろ足の先が赤くなっています。

かみかみしているせいで毛も抜けて、かみ傷ができています。

 

皮膚検査をしてみると、マラセチアという酵母菌が見つかりました。

マラセチアは正常な皮膚にも存在してますが、何かのきっかけで増えてしまうと皮膚の痒みを引き起こします。

サクラちゃんの場合、野菜や果物などいろいろなものを食べていることが原因となったと考えられます。

そこで、ドッグフード以外の食べ物を中止し、1日1回足先を薬用シャンプーで洗ってもらいました。

 

治療5日目です。

だいぶ赤みが減り、かみかみすることもなくなったとのこと。

 

治療14日目です。

すっかり赤みがなくなり、毛も生えてきました。

 

毎日しっかりシャンプーをしてもらったおかげで、順調に治ってよかったです。

あとは、体重管理を頑張っていきましょうね!

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