大事なお知らせ

ブログ・お知らせ獣医師スタッフブログ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

日本獣医がん学会に参加してきました。

セミナー参加 2017.02.13 UP DATE.

先日大阪で行われた日本獣医がん学会に参加してきました。

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1日目は腫瘍診療の基礎的な部分を学ぶ総合教育講演、2日目は形質細胞腫のメインシンポジウムに参加しました。

現在、犬も猫も死因のトップはがんです。小動物診療をしている以上関わらずにはいられないものなので、しっかり学ぼうと思い、昨年獣医がん学会に入会しました。

今回大きながん学会の集まりに初めて参加しましたが、日本のがんの分野でのトップクラスの先生たちを直に見て、講演を聞くことができ、大きな刺激になりました。

 

余談ですが、会場から少し遠かったですが大阪城が見えました。

夜には串カツを食べ、少し大阪を感じてきました(笑)

 

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

獣医師 山﨑

重度口腔歯科処置を行ったルイちゃん

獣医師スタッフブログ 2017.02.12 UP DATE.

先日、歯科処置を行ったのはミニチュア・ダックスフンドのルイちゃんです!

見た目は若くてかわいいルイちゃんですが、9歳の男の子です!
今回は、歯科処置を受ける1週間前に当院の健康診断しっかりCコースを受けた後の処置になったので、これで全身を診たことになります♫

健康診断の時にも歯石や歯周病があるというお話をしていたんですが、口を開けられることを嫌がっていたので全てを見れてはいませんでした。
今回麻酔をかけて奥の歯をしっかり見ると、歯が割れているところなどが出てきたのでそれらの歯も必要があるものは抜歯しています。

◎処置前

こちらが割れているところになります。
後に飼い主さんにお話を聞くと、ルイちゃんに硬いものを与えていたそうです(硬いものを噛むのが好きだったそうです!)

よく犬には硬いものを与えなければならない!と思われている方もいますが、歯が折れたり磨り減ったりしてそこからばい菌が感染してしまう可能性もあるので、与えないといけないわけではありません。

ルイちゃんの場合は数本抜歯を行っています。

今後もお口のケアや定期検診でその後の状態を診てサポートできたらと思います♫

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

胆嚢が破裂したクッキーちゃん

獣医師スタッフブログ 2017.02.14 UP DATE.

11月の上旬に具合が悪いということで来院されたのは、12歳・トイプードルのクッキーちゃんです。

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初めて当院をペットホテルでお預かりしていた時のクッキーちゃんの様子はとても元気がよく、誰かにかまってもらいたくてずっと鳴いている子の印象が強かったのですが、今回来院した時の様子があまりにも違いぐったりしているのがわかりました。

お話を聞くと、4日前ほどから少し元気がなくて吐いていたそうです。来院した当日も朝から吐いて元気も全くないそうです。

あまりにもお母さんの膝の上で丸くなり、抵抗する力もない感じだったので明らかにおかしいという事で、各種検査を行いました。

血液検査では肝酵素の値が高く(GPT=854U/l , ALP=932U/l)、黄疸も出ていました(TBIL=0.6mg/dl)。また炎症の値も高かったです(CRP=13.6mg/dl)。

お腹の中を見てみると、胆嚢が破裂している所見が認められます。

山下クッキー 1.0011

また、別の角度から撮った画像では胆石も認めれました。

山下クッキー 1.0025

その他はお腹に水(腹水)が溜まっていました。

山下クッキー 1.0020

検査の総合的な結果としては、こんなに急激に元気もなくなりぐったりしているのは胆嚢が破裂した事による急性の肝障害の影響が高く、腹膜炎も併発していました。飼い主さんに、まずは点滴の内科の治療に反応して状態が今よりも少し持ち上がれば、数日内科治療をしたのちに外科(胆嚢を摘出します)を行う、又は検査当日の内科の治療にも反応が悪く、状態が悪いままが続くなら緊急手術をした方がいいというお話をしました。
急な話で驚きの方が多かったとは思いますが、集中治療室での点滴治療を行い夕方の様子を見ることになりました。

その後の様子は、夕方には朝のぐったりした状態よりは多少は顔つきが良くなっていたので当日の緊急手術はなくなり、数日内科治療を行ってからの手術という順序になりました。

クッキーちゃんはその後、凝固系に異常がないかの血液検査を行って正常ではなかったのでその治療も行ったり、炎症の数値がなかなか治らずに抗生剤変更による点滴治療が続きましたが入院12日目にやっと外科手術にたどり着きました。

こちらが摘出した胆嚢です。周囲組織との癒着も激しい状態ではありました。

また、同時に肝臓の生検も行って病理検査に出しました。
結果は「やや高度な胆汁うっ滞性胆管肝炎」でした。採取された肝臓において、胆管炎及び胆汁うっ滞を示す変化が観察され、胆管増生や胆管炎を伴うことから胆汁うっ滞性の胆管肝炎と診断されます。また、その程度は高度と考えられ、繊維化も認められます。胆汁うっ滞の原因は、胆石などによる胆嚢の胆汁排泄異常と考えられます。
予後については、やや高度な胆汁うっ滞性の肝炎及び胆管炎と診断されることから、胆嚢を切除されているため回復する変化と考えられますが、経過には十分な注意が必要です。

と記してありました。

退院してからは内服薬と低脂肪食をさらにお湯で湯がいて油を極力抜いてもらう食生活を行ってもらっています。

術後は肝臓の酵素の数値も高く、貧血もありましたが現在は回復して経過観察中です!

クッキーちゃんは今まで特に大きな病気等はなく、食欲が落ちたことはなかったそうです。数年前に、別の病院で肝臓の数値が高いねと言われたことはあったそうです。
胆嚢や肝臓などの疾患は、最初は見た目にはわからない場合も多く、症状が出るときには状態がひどいことが多いです。病気の早期発見、予防のためにも1年に1度は健康診断を定期的に受けることをお勧めします!

特にシニアの病気にかかっている犬・猫の飼い主の皆さんは、「見た目はいつまでも若いんだけど、中身はしっかり年取っているんだね」というような事を言われています。飼い主さんとの時間をよりよく過ごすお手伝いが何かできるかもしれないので、「健康診断」是非ご検討ください!

クッキーちゃんも長い入院生活ですっかり病院が苦手になってしまいましたが、いつもの元気いっぱい☆食欲旺盛☆な姿に戻ってくれてまずは一安心です♫

 

獣医師 平湯

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

腹壁ヘルニアの手術を行ったニャンコちゃん

手術報告 2017.02.10 UP DATE.

先日、外出して1ヶ月帰って来ず、なんとか帰ってきたと思ったら痩せ細ってぐったりしていると来院した、

丸顔のニャンコちゃんのお話です。

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この写真は治療してある程度回復した、手術前の写真なので顔に力がありますが、

初診時はガリガリでほとんど動く気力もないほどでした。

左後ろ足先に骨が見えるほどの傷を負っており、検査をすると脱水があり、

時間の経過した骨盤骨折と、お腹の壁が破れて皮膚の下にお腹の中の臓器などが入り込む腹壁ヘルニアという状態になっていました。

傷などから、外出中に交通事故に遭い、しばらく身動きが取れなくなっていたのだと推測されました。

 

数日入院して体調は回復し、みるみる体重は増えましたが、腹壁ヘルニアに膀胱が入り込んでいるのが確認されました。

入院中は排尿に問題はありませんでしたが、膀胱が動いて捻れてしまって尿が出せなくなる等の、

命に関わる状態が突然起こってくる可能性があるため、手術の提案をしました。

穴の大きさや位置から、ポリプロピレンメッシュという人工物によるヘルニア孔の閉鎖も視野に入れて、事前に準備を行いました。

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ヘルニアが起こってから時間が経過してしまっていたため癒着がありましたが、なんとか腹壁の穴を塞ぐことができました。

事前に準備したメッシュ等も使わずに済みました。

 

命辛々飼い主さんのところに帰ってきたニャンコちゃん、本当によく頑張ってくれました!

都合により骨盤骨折の整復は行っていないため、合併症に注意しながらしっかり経過を見ていきたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

最近多いです!尿石症のリコちゃん

獣医師スタッフブログ 2017.02.08 UP DATE.

先日、何度もトイレに行っておしっこが出ていないかもしれない…ということで来られたのは猫(mix)のリコちゃん(去勢済)です。

ピンクのお鼻がかわいくて、人懐っこいリコちゃん!

おしっこが出ていないかもしれない状況は早急に処置をしてあげないといけない事があるため、まずは本当におしっこが出ていないかを触診やエコーを使用して診てみました。
お腹を触ってみても、膀胱がパンパンに膨れて硬くなってしまっているような状態ではなく、エコーで確認しても尿は溜まっていませんでした。

この時点で、何度もトイレに行ってちょっとずつおしっこを出しているという事になるので「頻尿感がある」という事になります。

この日はお預かりして、おしっこが溜まった時点で「尿検査」を行い、その他には血液検査で腎臓に負担がかかっていないかを検査しました。

血液検査では大きな異常はなく、尿検査の結果は「ストルバイト」という尿石が見つかりました。

採取した尿は血尿で、目に見えて真っ赤でした。

この尿石は、食事により尿のpHをコントロールすることで溶解することができるので、食事療法がメインとなります。

今回はこの尿石が尿道を塞ぐまではいっていませんでしたが、今後も注意しておかないと尿路閉塞を起こしてしまう可能性があります。
特にリコちゃんのお家は犬・猫を多頭飼いされているので、管理が難しいとは思いますがしっかり食事を分けて他の子のご飯を食べないようにしないといけません。

管理が大変ですけど、頑張りましょう!!

また、尿石になってしまう猫さんたちに多いのが「肥満」です。当院に、尿石関連で来院される猫さん達は痩せる目的も治療の一環に入ってきます。
コロコロふわふわしててかわいい見た目ですが、命を脅かしてしまう可能性があるので理想体重を維持するように努めるのも予防になります!

今後もリコちゃんは経過をしっかりと診ていきます。

 

獣医師 平湯

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

歯科処置を行ったティアラちゃん

手術報告 2017.02.06 UP DATE.

先日歯科処置でお預かりしたのは、人が大好きなティアラちゃんです。

幼く見えますが年齢的にはシニアに入っています。

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歯磨きは毎日しているそうですが、内側まで磨かせてくれないとのことでした。

 

◎処置前

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確かに内側に歯石がしっかりとくっついており、歯周病の進んでいる歯もありました。

 

◎処置後

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数本の抜歯処置とスケーリングを行いました。

歯磨きを毎日していただいていても、犬は人より歯石が固まりやすいこともあり、

気づいた時には歯石・歯周病が進行していることはままあります。

やはりお口の健康のためには、定期的なチェックとスケーリングは欠かせません。

これからもしっかりフォローをしていきたいと思います。

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

福岡県獣医師会小動物部会福岡地区部会セミナー

セミナー参加 2017.02.05 UP DATE.

先日は、獣医師会主催のセミナーに参加してきました。

講師は山口大学動物医療センターで内科系診療科を担当している馬場先生でした。

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血液と消化器における免疫疾患について詳しくお話していただけました。

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当院の診療をアップデートしていきます。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったラバーちゃん

手術報告 2017.02.04 UP DATE.

先日去勢手術を行ったのは甲状腺で通院しているラバーちゃんです。

高齢なのですが、会陰ヘルニアという病気の悪化を防止する目的で今回去勢手術となりました。

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怖がりのラバーちゃんですが、手術と入院を頑張ってくれました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

学際セミナーに参加してきました!

セミナー参加 2017.02.03 UP DATE.

先日、博多の九州ビルで行われた学際企画のセミナーに参加してきました。IMG_5466

 

講師は公益財団法人 日本小動物医療センター理事 総合診療科消化器科科長 中島 亘先生で
内容は「猫の難治性の下痢と嘔吐に対する診断と治療の実際」でした。

初めて聞く新しいデータや下痢の鑑別として必要なポイント、検査、注意点など現場に即活かすことができる内容を聞くことができました。
下痢と嘔吐は様々な病気の症状として表れるものなので、ご相談される件数も多いです。
きちんと診察して対応できるよう今回の内容を役立てていきたいと思います。

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

獣医師 木村

避妊手術と乳歯抜歯を行ったシリちゃん

手術報告 2017.02.02 UP DATE.

先日避妊手術を行った目のぱっちりしたシリちゃんです。

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シリちゃんは犬歯の乳歯が3本生え替わりがうまくいかずに残っていたので、避妊手術と一緒に乳歯抜歯を行いました。

避妊手術も滞りなく終わり、きれいに乳歯も抜けました!

 

入院室でチョンと座ってスタッフに構ってもらえるのを待っている姿が印象的でした。

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

1月のレクチャーシリーズ福岡に参加しました!

セミナー参加 2017.02.01 UP DATE.

先日、福岡国際会議場で行われたレクチャーシリーズに参加してきました。

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講師は日本獣医生命科学大学教授 竹村直行先生で
内容は「猫の肥大型心筋症の診断と治療【前編】」でした。

最近診ることもあった猫の肥大型心筋症について基礎的な診断から最新の論文の情報まで聞くことができました。
次回の後編で治療の詳しい内容の講義もあるので合わせてしっかり役立てていきたいと思います。

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

獣医師 木村

腹腔鏡下避妊手術と肛門嚢摘出術を行ったりんちゃん

手術報告 2017.01.30 UP DATE.

先日、肛門嚢摘出術を行ったりんちゃんです。

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りんちゃんは以前から肛門腺が溜まりやすく、肛門腺の分泌液が溜まる肛門嚢が破裂してしまうことがありました。
肛門嚢が破裂すると出血することがあり痛みを伴います。
それを繰り返すため、今回肛門嚢を摘出することになりました。

また、りんちゃんは避妊手術もしていなかったため、今回の手術と同時に避妊手術を腹腔鏡で行いました。

 

術後、抜糸前のお腹の傷の様子です。

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手術は3つのポートからカメラと鉗子を挿入し、カメラの映像を見ながら行います。
摘出の際も凝固切開装置を使用し、お腹を開けることはありませんので写真のように3か所の傷になります。

ちょっとびっくりした様子のりんちゃんでしたが
とても元気に帰っていってくれました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

獣医師 木村

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