福岡動物腹腔鏡センター | 福岡県須恵町の動物病院

腹腔鏡手術とは？

従来大きく切開をしていた様々な手術が、2−10mmの小さな切開を数カ所行うことで出来る方法です。
切開部にはトロッカーと呼ばれる筒状の器具を設置し、トロッカーを通してお腹の中に専用器具を入れて、お腹の中をモニター越しに確認しながら手術をします。

腹腔鏡手術の特徴

メリット: 手術の傷口が小さい(2-10mm)

痛みが少ない

術後の回復が早い

⼿術時間が短い

繊細な手術が可能

日帰り手術も可能（避妊手術や臓器生検の場合）
デメリット: 特殊な専門設備が必要

高度な専門技術や知識が必要

一般の手術と比較して人手が必要

適応が限られる

手術費用が少し高くなる

完全腹腔鏡手術完全にお腹の中で行う手術: 避妊手術

腹腔内陰睾時の去勢手術

胆のう摘出術

副腎腫瘍摘出術

予防的胃腹壁固定術

臓器生検（肝臓・膵臓など）

※病態によって、一部適応とならないケースがあります
腹腔鏡補助下手術腹腔鏡を補助的に利用して 傷を小さく抑えながら行う手術: 子宮蓄膿症

膀胱結石摘出術

門脈体循環シャント

臓器生検（小腸・大腸など）

※病態によって、一部適応とならないケースがあります

腹腔鏡手術を導入した想い

この手術のことを知った当初は、「小さな動物たちに、人みたいなメリットはないのでは？」
「手間も時間も費用もかかるだけで、動物病院に導入する意味はあるのかな？」と思っていました。

しかし研修先の大学病院や、多くの腹腔鏡を導入している動物病院を見学させてもらい、強く感じたのは
「こんなにも動物たちの負担が軽くなるんだ！」
「もし自分の動物が手術を受けるなら絶対腹腔鏡で手術してあげたい！」という想いでした。

それから少しずつ当院でも実績を増やし、腹腔鏡で対応可能な手術も増えてきました。
今後もより一層適応できる手術を増やすとともに、
勤務獣医師の教育にも力を注ぎ、腹腔鏡手術が実施出来る獣医師を増やしていきたいと考えています。

手術を受けたみなさんの感想

さちちゃん（4歳・メス）

犬種柴犬

手術内容 避妊手術

今回初めて愛犬の避妊手術で腹腔鏡手術を行なってもらいました。
名前を聞いたことがない手術法だったため受ける前は少し不安もありましたが、
先生から手術中の痛みが少ないと説明を受けてこちらの手術を選びました。
術後の傷の回復も早いようで、またすぐ元気な姿が見られて嬉しいです。

ボンちゃん（5歳・オス）

犬種コーギー

手術内容 去勢手術

愛犬の精巣摘出手術で腹腔鏡手術を受けました。
大きな手術は初めてということもあり心配だったのですが、おなかを切る手術よりも治りが
早いとのことで、愛犬の負担も少なく済み、安心して治療を受けることができました。
傷も順調に治ってきています。

ミミちゃん（6ヶ月・メス）

品種シャム

手術内容 避妊手術

以前から愛猫の避妊手術を考えていたのですが、まだ小さいため体への負担が
気にかかっていたところ、リヴ動物病院さんで腹腔鏡手術のことを教えてもらい、決めました。
手術も無事に終わり、傷も小さいので飼い主としても安心して手術を受けさせることができ、
とても感謝しています。

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