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皮膚糸状菌症にかかったプリンちゃん

診療日誌 2016.09.20 UP DATE.

耳のところにできものが出来たと来院したプリンちゃん。

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十円玉大で毛が薄く、皮膚がガサガサとなり、ただれている部分もあります。

診察を始めると、痒そうな素振りも!

お家の中で飼っているとのことでしたが、もしやと思いブラックライトを当てる「ウッド灯検査」という検査をしてみると・・・

img_0855写真が分かりにくいですが、分かるでしょうか?

病変の部分がきれいに蛍光を発しています。

さらに詳しい皮膚の検査をしてみました。

すると

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抜毛検査で被毛にぎっしりと分節分生子(胞子)が確認できました!!

 

プリンちゃんは皮膚糸状菌症、いわゆる猫カビだったのでした。

よくお話を聞くと、この子は室内飼育だが、他の猫が外出するとのこと。

さらに、連れてきたお母さんにも皮膚症状が出ている可能性がありました。

 

犬猫の皮膚糸状菌症は基本的に保菌している動物との接触によります。さらに、人にも感染することのある人獣共通感染症です。

 

上で保菌と書いたのは、動物に感染したとしても被毛にだけ生息して症状をあらわさない不顕性感染となり、他の動物や人への感染源となることがあるからです。

猫の場合はほとんどMicrosporum canisというカビが原因です。

野良猫さんで感染している子が多いようで、飼い猫さんで診断される場合も外出歴のある子が殆どです。

今回は他の猫との隔離と塗り薬での治療、そして家の大掃除・消毒で経過をみることにしましたが、多頭飼育であり、且つ外出する他の子の不顕性感染の可能性があることが心配です。

しっかりと経過を追っていきたいと思います。

今回は猫診療日誌なので、犬に関してや、もっと細かい部分に関してはまたの機会に書ければと思います。

 

獣医師 山﨑

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

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