こちらは当院で暮らすコジローくんのお口の写真です。
皆さんはこのお口に病気が写っているのが分かりますか?
ぱっと見て分かり難いのですが、この矢印のところの歯がなんと中がボロボロに溶けてしまっているそうです。
こちらの病名は『吸収病巣』といいます。
原因は分かっていないのですが、わんちゃんよりも猫ちゃんに多くいます。
歯が溶けたところからは神経が出てしまっていますので、個体差はあれど痛みを伴います。
健康な歯はレントゲン写真で白く写りますが、吸収病巣が起きている歯では密度が低くなるため黒っぽく抜けて見えます。(※これは別の猫のレントゲン写真です)
特に根の先端や側面が溶けることで短くなったり、不規則な形に変化します。
統計的に下顎の犬歯の一つ奥の歯に多いことが分かっているそうです。
猫さんは特に症状を隠すのが得意ですし、痛くてもご飯を食べている子が多いようです。
コジローくんの場合は、ご飯を一度に食べずにちょこちょこ食べていました。
そのような子でも治療をした後は一度に食べる量が多くなったりするそうで、やはり痛かったんだと分かるそうです。
我慢できる痛みでも、ご飯を食べると痛みが出たり、毎日 続くのは辛いですよね。
お家ではなかなかお口の中を見せてくれない子が多いと思います。
2月の猫健診ではお口を中心に頭部のレントゲン撮影や口腔内のチェックをオプションで受けることができます。
お口を触られるのが嫌い、食べ方がおかしい、ヨダレが出てる、食器からのご飯を嫌がる、歯肉や喉が赤く腫れてる、口臭が臭い
そんな猫ちゃんは、
もしかしたらお口に痛みを抱えているかも?
気になる方は「猫健診」または「歯科専門診療(森田獣医師)」の受診をお勧めします!
詳しくは2025猫健診ブログをご覧ください。
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