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ブログ・お知らせ獣医師スタッフブログ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

【10月のお知らせ】大切なワンちゃんネコちゃんを守る!年2回おすすめする健康診断の検査内容と目的

獣医師スタッフブログ 2026.10.30 UP DATE.

うちの子、年に何回か健康診断って受けたほうがいいのかな、また健康診断って具体的にはどんな検査をするのと悩んだこと、ないですか?

当院の副院長であり日本獣医麻酔外科学会認定医である中尾大樹先生より、秋の健康診断の詳しい検査内容や目的についてご紹介します。

 

■ 年に2回の健康診断をおすすめする理由

ワンちゃんやネコちゃんは、1年間で人の年齢に換算すると約4歳歳をとると言われているのを知ってました?

人間に置き換えて考えると、1年に1回の検査では4年に1回の間隔になってしまいます。

これではどうしても期間が開きすぎてしまうというのが私たちの考えです。

そこで当院では、10月の秋のタイミングをはじめ、年に2回のペースで健康診断を受けることをおすすめしています。

 

■ 血液検査と画像検査を組み合わせた総合的なチェック

当院の健康診断では、基本的にすべてのワンちゃんやネコちゃんで基本項目としての血液検査を実施しています。

血液検査を行うことで、肝臓や腎臓の病気だけでなく、ホルモンバランスの異常を含めた身体のトラブルを早期に発見することを目指しています。

ただ、血液検査の数値だけでは見落としてしまいがちな病気や身体の変化もあるものです。

そうした変化をしっかり捉えるため、当院では各種画像検査との組み合わせをご提案しています。

具体的な検査としては、お腹や心臓の超音波であるエコー検査、そして胸部やお腹、お口のレントゲン検査など。

内臓の形や動き、骨や歯の状態などを画像で直接確認することで、異常の見逃しを防ぎ、病気の早期発見へとつなげていきます。

 

■ 元気なときの健康な状態を知っておく大切さ

健康診断のもう一つの大切な目的、それはその子の元気なときの状態である基準値を把握しておくこと。

病気になってから慌てて検査をしても、いつからその状態だったのかを過去と比較して判断することが難しくなってしまいますよね。

だからこそ、若くて元気な子や特に持病がない子であっても、普段の身体の状態を知るために定期的な検査をおすすめしています。

そろそろ受けてみようかな、どんなコースがあるのかなと気になった方や、検査コースの選び方やご不安な点がございましたら、いつでもお気軽に当院スタッフまでご相談やお声がけくださいね。

ご予約や診療の詳細は、プロフィール欄のリンクより当院ホームページをご確認ください。

 


  • 当院へのご連絡について
    • ご予約・ご相談はお電話にて承ります。診察のご予約はネット予約も可能です。
    • コメント欄や問い合わせフォームでの病気の診断や治療に関するご相談・処方は、法律上お受けできかねます。ご了承ください。
  • 対象動物
    • 犬・猫の診療を主に行っております。
  • 免責事項
    • 本記事に掲載されている情報は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の動物の症状や状態を診断・治療するものではありません。個々の健康状態に関するご相談は、必ず獣医師にご相談ください。

【9月のコラム】愛犬や愛猫の足腰の悩みや麻酔の不安に寄り添う当院の診療

獣医師スタッフブログ 2026.09.28 UP DATE.

■ 麻酔への不安に寄り添う当院の取り組み

当院では、麻酔を適用する前に必ず年齢や健康状態に応じた術前検査を実施。

体の状態を丁寧に確認し、リスクを考慮・評価した上で実施の判断を行っています。

高齢だから麻酔は難しいでしょうかというご質問もよくいただきます。

麻酔を検討する際、年齢そのものよりも心臓・肺・肝臓・腎臓といった各臓器の状態や身体の健康度がポイント。

単に高齢だからという理由だけで麻酔を諦めることはありません。

持病があってリスクが高まる場合でも、治療や処置で生活の質が向上するメリットの方が大きい場面もたくさん存在します。

当院では獣医師やスタッフが定期的に院内セミナーなどを通して知識やスキルの更新を行い、日々の診療レベル向上に努めています。

気になる点があれば、些細なことでもお気軽にスタッフへご相談くださいね。

 

■ 負担に配慮した整形外科診療と専用設備

当院の整形外科診療では、身体への負担に配慮した対応を心がけています。

手術時にはCアームと呼ばれるレントゲン装置を使用。

リアルタイムで骨の状態やインプラントの位置・深さ・長さを細かく確認しながら、丁寧で正確な処置を行えるよう努めています。

パワーツールと呼ばれる電動手術器具や専用器具も備え、一頭一頭の体格や病状に合わせた手技を選択できる環境を整えました。

足を気にしていたり歩き方に違和感があったりするときは、いつでもお声がけください。

 

■ ご相談の多い足腰や神経のトラブル

当院の整形外科や神経外科診療でご相談いただくことの多い代表的な症例についても触れておきます。

足腰のトラブルは進行度によって必要な検査やアプローチが異なるため、ご家族と話し合いながら診療方針をご提案しています。

一つ目は各種骨折。
小型犬で多く見られる前足の橈尺骨と呼ばれる骨の折れをはじめ、後ろ足や骨盤の骨折など様々な症例に対応しております。

二つ目はパテラと呼ばれる膝蓋骨脱臼。
膝のお皿が正常な位置から外れてしまう疾患で、経過観察で済むものから外科的手術を検討するケースまで状態は多様です。

三つ目は前十字靭帯断裂。
膝関節の中にある靭帯が切れ、足を痛がったり歩けなくなったりする状態に対し、膝の安定性を維持する手術(※TPLO)や適切な術後管理を行っております。

※TPLO:(脛骨高平部水平化骨切り術)は、犬の膝の前十字靭帯断裂に対する整形外科手術のこと。

四つ目は神経疾患である椎間板ヘルニア。
首や腰の骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫し、抱っこを嫌がったり後ろ足に力が入らなくなったりするため、症状に応じた処置や椎間板物質を除去する手術などを実施いたします。

片足をあげて歩く、足をひきずる、触ると痛がるといったサインが見られた場合は、無理に動かさず早めにご相談くださいね。

 

 


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【8月のコラム】安心して通える動物病院の秘密!副院長の想いと院内ツアー

獣医師スタッフブログ 2026.08.30 UP DATE.

病院に行く準備を始めると、ペットが車の中でソワソワしたり、キャリーの中で震えたりすることはないでしょうか。

少しでもリラックスして診察を受けてほしいと頭を悩ませる飼い主様は少なくありません。

今回は、そんなご家族の不安を和らげる院内設備の工夫と、副院長・中尾大樹先生が診療に込める想いをお届けします。

 

■ 動物たちが安心できる院内の工夫

病院に来る動物たちが一番緊張するのは、自分とは違う種類の動物の気配や声だったりします。元気に吠えるワンちゃんの声にネコちゃんが驚いたり、逆にワンちゃんが緊張してしまったり。

だから当院では、待合スペースから診察室、入院室まで、ワンちゃんとネコちゃんでしっかりお部屋を分けています。

ネコちゃん専用の落ち着いた空間を用意し、余計なストレスを感じずに診察へ臨める工夫を凝らしました。

こうした環境へのこだわりが認められ、当院は国際的な基準であるキャットフレンドリークリニック ゴールドの認定を受けています。

処置室やレントゲン室では、体の中の小さな変化を見逃さないよう各種検査や適切な処置を行います。

手術室は常に清潔な環境を維持し、一頭一頭の体調や年齢に合わせた麻酔管理と手術を実施。

処置や手術となると家族としては胸がギュッと締め付けられるものですが、安全性を最優先に考えた設備で万全の態勢を整えています。

トリミング室も併設し、獣医師の診察と連携しながらお手入れを進めるスタイルです。

皮膚の状態や体調に合わせてシャンプーを選べるのも、動物病院ならではの安心感です。

広い駐車場も完備しているため、お車での来院もスムーズです。

 

■ 副院長・中尾大樹先生の想い

中尾先生が獣医師を目指したきっかけは、中学生の頃お友達の家で読んだ『ワイルドライフ』という獣医師が主人公の漫画。

動物を救う獣医さんはなんてかっこいいんだと強い衝撃を受けたのが原点でした。

もうひとつの理由は幼少期のご自宅の環境で、実家がペット禁止のマンションだったため、いつか動物と一緒に暮らしたいという強い憧れを抱いていたといいます。

夢を叶えた現在は、トイプードル1頭と猫ちゃん6頭という賑やかなご家族と暮らしており、毎日たくさんの動物たちと触れ合っているからこそ、飼い主様の気持ちが痛いほど分かるのかもしれません。

中尾先生が何より大切にしているのは、言葉を話せない動物たちと飼い主様の両方に寄り添うこと。

不安を抱えて来院されたご家族に、今の状態やこれからの選択肢をていねいに説明し、納得していただいた上で一緒に治療を進めていきます。

だからこそ診察室を出る頃にはホッと笑顔になれるご家族が多いのも頷けます。

赤ちゃんの時期からシニア期まで、ずっと長く寄り添い支えていきたいという情熱を持っています。

 

■ 大切なご家族が安心して過ごせる場所を目指して

動物病院は病気になったら行く場所と思われがちですが、普段の健康チェックや爪切りだけでも気軽に立ち寄ってほしい場所です。

居心地の良い安全な空間と、動物が大好きなスタッフがいつでも笑顔でお待ちしています。

気になることがあれば、どんな些細なことでも中尾先生や当院スタッフへご相談ください。

皆さまと大切なご家族が、毎日を穏やかに笑顔で過ごせるよう全力でサポートしてまいります。

 


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【7月のコラム】なぜ皮膚のかゆみにお腹が関係するの?獣医師の想いと腸活アプローチ

獣医師スタッフブログ 2026.07.30 UP DATE.

愛犬や愛猫が体を掻いている姿って、見ているこちらまで胸が痛みますよね。

「お薬をずっと飲み続けていて大丈夫かな…」「根本的に良くする方法はないのだろうか」と、一人で不安を抱えていませんか?

今回は、長引くアトピーやアレルギーの悩みに、独自の角度から光を当てるお話をお届けします。

当院のアレルギー科専門非常勤獣医師である川野浩志先生が唱えるアプローチと、当院のカワノメソッド公認獣医師である船田翔平先生の診療にかける情熱についてご紹介します。

■ お腹と皮膚の切っても切れない関係

かゆくて皮膚が真っ赤になるアトピー性皮膚炎。

原因が皮膚そのものだけに存在するのではないとしたら、びっくりしませんか?

お腹の中には、想像を超える数の腸内細菌が暮らしています。

体に良い働きをする菌が増えていくと、全身の火事を鎮めるような物質を作り出し、これが血流に乗って全身へ届き、皮膚の炎症やかゆみをすーっと抑えるサポートをしてくれるメカニズムです。

要するに、腸が整うと皮膚のかゆみもおだやかになるという奥深い仕組みなのです。

一方で、ご飯の偏りやストレスなどで悪玉菌が有利になると、体に良くない物質が吐き出されてしまいます。

その有害物質が腸の壁にダメージを与え、いわゆるリーキーガット(腸管漏出症候群)を引き起こすことも。

腸の壁から漏れ出た不必要なものが血流に乗って皮膚まで運ばれ、結果として激しいかゆみや赤みを引き起こしてしまうのです。

■ 川野浩志先生がこの診療にかける強いこだわり

このアプローチの中心にいるのが、アレルギー科専門非常勤獣医師の川野浩志先生です。

川野先生がこの分野に没頭したきっかけは、東京大学での研修医時代に遡ります。

当時、心から尊敬する3人の先輩獣医師との出会いがあり、アレルギーやアトピーの世界に強く引き込まれたのだそう。

診察を重ねる中で、長期的な免疫抑制剤の使用に対して不安を感じている飼い主様が多い現実に直面。

そんな中、約10年前に経験した猫ちゃんへの糞便移植によってかゆみが著しく落ち着いた事例が大きな転換点となりました。

「この経験から得た知見を、未来のワンちゃんやネコちゃんたちへバトンとしてつないでいきたい!」という強い使命感が芽生え、皮膚だけを見るのではなく、腸、血管、皮膚まで、全身をマルチモーダル(多角的)に捉えて診ていくカワノメソッドを確立したそうです。

「お薬をなるべく減らしたい」と願う飼い主様の不安に寄り添い、暗闇の中のヒーローでありたいという熱い想いが根底にあります。

現在ではこの考え方に賛同する全国40の動物病院や30のトリミングサロンとチームを結成し、切磋琢磨しながら臨床研究に取り組んでいます。

■ 飼い主様の不安を笑顔に変える。船田翔平先生の存在

当院でこのカワノメソッド公認獣医師として前線で診察を行っているのが、船田翔平先生です。

船田先生が獣医師を志した理由はとてもシンプルで、「もともと動物が大好きで、将来は絶対に動物に関わる仕事がしたい」という真っ直ぐな想いから。

診察で体調が回復し元気を取り戻した姿を見られたとき、そして不安でいっぱいだった飼い主様に笑顔が戻ったとき、何よりのやりがいを感じるのだとか。

船田先生が診療で最も大切にしているのは、ご家族への丁寧なカウンセリング。

ワンちゃんやネコちゃんを丁寧に診察することはもちろん、飼い主様のお話にしっかりと耳を傾けることを徹底しています。

今どのような状態なのか、どんな選択肢があるのかを分かりやすく噛み砕いて説明してくれるので、とても安心感があります。

「より良い診察を提供したい」という思いから学び続ける姿勢も頼もしい限り。

ちょっとした気になる変化や治療に対する迷いなど、どんな些細なことでも優しく受け止めてくれますよ。

■ リヴ動物病院からのメッセージ

皮膚の表面だけをケアするのではなく、体の中全体から健康を見つめ直す。

長引くトラブルに一人で悩み、抱え込んでしまう必要はありません。

「うちの子の場合はどうだろう?」と気になった方は、いつでもお気軽に当院スタッフまでお話しくださいね。

皆さまと大切なご家族の穏やかな毎日のために、私たちは全力で寄り添い続けます。


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【6月のコラム】新メンバーのご紹介と、川野先生のアレルギー・皮膚病治療への多角的なアプローチ

獣医師スタッフブログ 2026.06.28 UP DATE.

こんにちは。リヴ動物病院です。
今回は、新しく当院のチームに加わった獣医師のご紹介と、飼い主様からご相談の多い「皮膚のトラブルやその治療法」についてのコラムをお届けします。

 

■ 1. 新メンバーのご紹介:宮城 慎佑先生

新しい獣医師がリヴ動物病院のチームに加わりました。
新人獣医師の宮城 慎佑(みやぎ しんすけ)先生をご紹介します。

・出身:沖縄県
・趣味:釣りやスポーツ(見るのも実際にやるのも好きです)
・獣医師を志したきっかけ:小中学生の頃にお世話になった獣医さんに憧れて、この職業に就きたいと思いました
・診療の際に心がけていること:若手らしく、目の前の症例に全力で丁寧に対応させていただきたいと思っています

とてもフレッシュで、一つひとつの診察に真摯に向き合う宮城先生。院内で見かけた際は、ぜひお気軽にお声がけください。

 

■ 2. ステロイド治療への不安と「腸活」の併用について

診察の際、飼い主様から「ステロイドのお薬は副作用が怖いのですが、大丈夫ですか?」というご不安の声をよくいただきます。

ステロイドには、非常に優れた炎症を止める効果があります。そのため、「ずっと痒みが続いてつらい」という動物たちの状態(デメリット)に比べると、適切に使用することで得られるメリットが大きくなる場合が多いのです。

決してお薬自体が「使ってはいけない怖いもの」ではなく、動物たちの苦痛を速やかに和らげるための大切な選択肢のひとつです。

さらに当院では、この皮膚治療と同時に「腸活」を取り入れることをおすすめしています。お薬と腸活をうまく併用することで、お薬の量を減らせるなど、さらに一歩進んだメリットが大きくなる可能性があります。

お薬を使うことへの不安や疑問を持たれるのは当然のことです。治療に関して気になることがあれば、お気軽に当院スタッフへご相談ください。その子の状態に合わせた無理のない治療法を、一緒に見つけていきましょう。

 

■ 3. 口・腸・皮膚を一つのユニットとして診る「カワノメソッド」

わんちゃんやねこちゃんの長引く皮膚のトラブルを、なんとかしてあげたいとお悩みのご家族も多いかと思います。
当院のアレルギー科専門非常勤獣医師である川野浩志先生は、「カワノメソッド」と呼ばれる、多角的な治療アプローチを実践しています。

・皮膚のトラブルと腸内環境の繋がり
約10年前、強い痒みに悩む猫ちゃんの治療において、健康な猫ちゃんの腸内細菌を取り入れる「糞便移植」を実施した事例がありました。

その結果、長年お薬から離脱できなかった猫ちゃんの痒みが、1ヶ月以内にお薬を必要としない状態まで落ち着いたという経験がきっかけとなり、腸内環境の改善が皮膚の痒み解決に深く繋がっている可能性が見えてきました。

・口・腸・皮膚の連動
皮膚を掻いたり舐めたりするトラブルは、実は皮膚だけに原因があるのではなく、「おなかの中(腸)」、あるいはそれに影響を与える「口の細菌」まで繋がっています。口の菌、腸内細菌、そして皮膚の状態は、見えない糸で一つのユニットのように連動しているのです。

そのため当院では、皮膚だけを見るのではなく、体全体を俯瞰して、その子の状態に合わせた乳酸菌やオリゴ糖などを組み合わせて腸内環境を整えるアプローチ(マルチモーダルな治療)を行っています。

 


・当院へのご連絡について

ご予約・ご相談はお電話にて承ります。診察のご予約はネット予約も可能です。

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【5月のコラム】ご家族の気になるサインを見逃さないで:足裏の舐め癖・皮膚治療の選択肢・ポメラニアンの毛並みのお悩み

獣医師スタッフブログ 2026.05.29 UP DATE.

新緑が美しく、お散歩が心地よい季節になりました。

外で過ごす時間が増えるこの時期は、愛犬のちょっとした行動や、皮膚・被毛の変化に気づきやすいタイミングでもあります。

今回のコラムでは、日々の診察で飼い主様からよくご相談いただく「足裏を舐める行動」「ステロイド治療への不安」「ポメラニアンの毛並みのお悩み」という3つのテーマについて、獣医師の視点から解説します。

 

1. 足の裏をずっとなめているのは「ただの癖」?

愛犬が足の裏を執拗に舐めている姿を見て、「退屈なのかな?」「単なる癖だろう」と見過ごしてはいませんか?

もちろんグルーミングの一環であることもありますが、頻繁に舐め続けている場合、そこには病気のサインが隠れていることがあります。大きく分けて、以下の3つの原因が考えられます。

  • アレルギー:アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどにより、足の裏にかゆみが出ているケースです。
  • 感染症:指の間が湿ることで、細菌やマラセチア(カビの仲間)が繁殖し、炎症(指間皮膚炎)を起こしている状態です。
  • 心の問題:環境の変化によるストレス、退屈、不安などから、気を紛らわせるために舐め続けてしまうことがあります。

舐め続けると皮膚のバリア機能が低下し、さらに炎症が悪化するという悪循環に陥り、治療が長引いてしまうこともあります。「足の裏が赤くなっている」「毛が薄くなっている」と感じたら、お早めにご相談ください。

当院には、アレルギー・皮膚科の専門外来を担当する川野浩志先生(非常勤獣医師)も在籍しております。長引く皮膚トラブルや、より専門的なアプローチをお求めの方も安心してご相談いただけます。

 

2. ステロイドを使わない皮膚の治療法はある?

「皮膚の薬としてステロイドを出されたけれど、ずっと使い続けるのは副作用が心配…」という不安の声をよく耳にします。

まず重要なポイントとして、ステロイドは強いかゆみや炎症を抑え、動物たちの苦痛を和らげてくれる非常に有効で重要なお薬です。正しく使えば決して「悪い薬」ではありません。

しかし、症状が落ち着いた後の「長期的な維持管理」においては、ステロイド以外の選択肢を組み合わせることで、減薬や休薬(ステロイドを使わない治療)を目指せるケースもあります。当院では以下のような多角的なアプローチを行っています。

  • スキンケア(外用療法):その子の皮膚状態に合わせた適切なシャンプー剤や保湿剤、塗り薬などを用い、外側から皮膚のバリア機能を高めます。
  • 食事の見直しと「腸活」:低アレルゲンフードへの変更や、腸内環境を整えるサプリメントなどを通じ、内側から免疫バランスを整えます。
  • 糞便移植(ふんべんいしょく):健康なドナーの腸内細菌を移植することで腸内フローラを正常化させる、新しい選択肢です。

治療のゴールは、その子の体質やご家族のライフスタイルによって異なります。現在の治療に不安がある方は、一人で悩まずに当院のスタッフ、またはかかりつけの獣医師までご相談ください。

 

3. ポメラニアンの脱毛症、また毛は生えてくる?

ふわふわとした愛らしい毛並みが魅力のポメラニアンですが、「最近毛が薄くなってきた」「バリカンでカットしたあと、なかなか毛が生えてこない」といったご相談を受けることがあります。

ポメラニアン特有の脱毛症(いわゆるアロペシアXなど)の治療は、原因が完全には解明されていない部分も多く、発毛への反応には非常に大きな個体差があります。そのため、飼い主様とじっくりご相談しながら、治療の方針を決めていく形になります。

当院では、数種類のお薬やサプリメントをご用意しており、その子の状態に合いそうなものを段階的に試しながら、発毛の効果を丁寧に確認していきます。

⚠️ 治療を始める前の大切なステップ

毛を増やすアプローチを始める前に、まずは「甲状腺機能低下症」や「副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)」といった、他のホルモン(内分泌)疾患が隠れていないかを血液検査などでしっかりと除外することが極めて重要です。

「うちの子、少しボリュームが減ったかも?」と感じたら、まずは基礎的な検査を行い、無理のないケアの方法を一緒に探していきましょう。

 

まとめ

皮膚や被毛のトラブルは、命に直接関わらないように見えても、動物たちの生活の質(QOL)を大きく左右します。飼い主様が「あれ?」と思う小さな違和感の中に、改善へのヒントが隠されていることがよくあります。どんな些細なことでも、お気軽に当院スタッフまでお声がけください。


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【4月のブログ】皮膚の悩みから子犬の社会化まで:春の健やかなペットライフのために

獣医師スタッフブログ 2026.04.30 UP DATE.

暖かな春の陽気が心地よい季節となりました。新しい環境での生活が始まったご家族や、新しく子犬を迎えられた方も多いのではないでしょうか。

春は心躍る季節である一方、花粉や環境の変化により、わんちゃん・ねこちゃんの皮膚トラブルが増えやすい時期でもあります。

今回のブログでは、当院が力を入れている「アトピー治療への新しいアプローチ」「正しいスキンケア」、そして「子犬の健やかな成長を支える教室」の3つのトピックをお届けします。

 

1. 「一生付き合う」と諦める前に。アトピー治療と腸内環境の深い関係

「他院でアトピーは一生付き合うしかないと言われた」と、肩を落として来院される飼い主様が少なくありません。

確かにアトピー性皮膚炎は体質的な側面が大きく、長期的な管理が必要な疾患ですが、「一生、強い薬を飲み続けるしかない」と諦めてしまうのはまだ早いかもしれません。

「腸活」による体質改善への期待

近年の獣医学においても、腸内環境と免疫システムの密接な関係が注目されています。当院では、単に症状を抑えるだけでなく、「腸活」を取り入れることで体質そのものを整えるアプローチを提案しています。

腸内環境を整えることで、過剰な免疫反応を落ち着かせ、結果として皮膚の状態が安定し、お薬の量を減らせたり、休薬できたりしたケースも実際に経験しています。

もちろん、効果には個体差があるため、すべての子がすぐにお薬をゼロにできるわけではありません。

しかし、「できるだけお薬を減らしたい」「根本的なケアをしてあげたい」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

その子に最適な、体に優しい治療計画を一緒に考えていきましょう。

 

2. 獣医師が解説:皮膚の状態に合わせた「正しいシャンプー頻度」

「犬のシャンプーは月に何回が良いですか?」というご質問をよくいただきます。シャンプーは単なる「汚れ落とし」ではなく、皮膚病のわんちゃんにとっては大切な「治療(外用療法)」のひとつです。

適切な頻度は、皮膚の状態によって大きく異なります。

 

【皮膚の状態別】推奨シャンプー頻度の目安

〈皮膚の状態と推奨される頻度の目安〉

健康な皮膚のわんちゃん:月に1~2回程度

アトピー性皮膚炎の子:週に2~3回程度(アレルゲンの除去と保湿)

皮膚感染症がある子:治療初期の2週間は、1日おき〜2日おき

※重要な注意点:皮膚トラブルがある場合、頻度と同じくらい「シャンプー剤の選択」が重要です。症状に合わないシャンプーで頻繁に洗うと、逆にバリア機能を壊してしまう恐れがあります。必ず獣医師の診断のもと、その時の状態に最適なシャンプー剤と頻度を守るようにしましょう。

 

【アレルギー・アトピー・皮膚科の専門外来について】

当院には、アレルギー・アトピー・皮膚科の専門外来を担当する川野浩志先生が非常勤獣医師として在籍しております。日本獣医皮膚科学会認定医としての高度な専門知識を活かし、長引く皮膚トラブルや根本的な体質改善など、より専門的なご相談を受け付けております。

リヴ動物病院 非常勤獣医師 川野浩志 先生

 

3. 10年後の幸せをつくる。「パピーパーティ」で育む絆と社会性

生後5ヶ月までの子犬期は「社会化期」と呼ばれ、一生の性格を左右する非常に大切な時期です。当院では、この時期の子犬たちを対象とした「子犬のパピーパーティ」を開催しています。

「おすわり」の前に知っておきたいこと

パピーパーティのメインテーマは、単なるしつけ訓練ではなく「飼い主様との絆」と「犬の気持ちを知ること」です。

犬を人間と同じように扱うのではなく、動物としての特性を理解し、尊重することで、本当の意味での信頼関係が築けます。

【レッスン内容の例】

  • 初めてのご対面: 他のわんちゃんと適切な距離感で挨拶する練習。
  • 自分で考える練習: キャリーから出るのを躊躇する行動など、犬自身がストレスや未経験のことに向き合い考えて行動するのを待つトレーニング。
  • ハウストレーニング: ハウスを「落ち着ける場所」として教える基礎。
  • 足元の経験: 揺れるトンネルなど、日常の多様な刺激に慣れる経験。

楽しく、無理のない範囲で多くの経験を積むことは、将来的な通院やトリミングのストレスを減らすことにも繋がります。

新しい家族を迎えた皆様、ぜひ一緒に「犬の気持ち」を学んでみませんか?

 

まとめ:皆様のパートナーの生涯を支えるために

リヴ動物病院は、最新の医療技術だけでなく、日常のケアや心の成長までトータルでサポートできる「ペットのメディカルパーク」でありたいと考えています。

些細なことでも、気になることがあればお気軽にお声掛けください。


当院へのご連絡について

・ご予約・ご相談はお電話にて承ります。診察のご予約はネット予約も可能です。

・コメント欄や問い合わせフォームでの病気の診断や治療に関するご相談・処方は、法律上お受けできかねます。ご了承ください。

 

対象動物

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尿管閉塞からの急性腎不全にSUBシステムによる救命を行なったサチちゃん

手術報告 2024.03.17 UP DATE.

「ごはんの食べが悪くなって、今朝はたくさん吐いた」とのことで来院したのは、1歳のネコのサチちゃんでした。

状況把握の為に、血液検査と腹部エコー検査を実施したところ、急に腎臓機能が悪化したようでした。

特にエコー検査において左側腎盂の拡張が認められ、尿管閉塞の疑いが強く命にかかわる状況と判断しました。

状態回復の為に、数日間入院点滴を実施したところ、血液検査の数値や状態も安定化し腎盂の拡張も改善した為、
相談の結果、経過観察をすることになりました。

ところが、1ヶ月後に再発し腎盂内に結石を疑わせる所見が認められたため、外科的治療を実施することにしました。

今回実施した手術は、SUBシステムという比較的新しい術式で、簡単に説明すると、流れが悪くなった尿管を使わず、
腎臓と膀胱の間にバイパスを作り、尿をそこに迂回させて流すというものです。

この手術は比較的新しい手術手技で、定期的なインプラントのケアが必要な事や長期的な予後はやや不透明な所もありますが、
適応範囲が広い事や平均的な手術後の経過が良い事がメリットとしてあります。

今回も手術後は順調に経過して、さちちゃんも元気に暮しています。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

前十字靭帯部分断裂の治療をしたくるみちゃん

こんばんは。

獣医師の中尾です。

先日鬼滅の刃の映画を見てきました。

看護師さんは開始20分ほどで泣いたとのとのことでしたが、

何とか耐えることが出来ました。笑

煉獄さんのようにカッコいい人になりたいです。

 

今回は前十字靭帯の部分断裂の手術を実施したラブのくるみちゃんです。

左の後ろ足をケンケンするのが治らないとのことで病院に来られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前十字靭帯はスポーツ選手がよく怪我しているのを聞きますが、

主に膝から下の骨が前へ移動するのを止めてくれる役割です。

(他にも内側の回転をおさえたり、膝が伸びすぎるのを防いだりします)

簡単にいうと膝を安定させてくれる靭帯になります。

これが切れてしまうと、痛みで足をつくことが出来なくなります。

関節炎や半月板損傷にもつながります。

断裂の程度が軽ければ内科的治療で歩くことも可能になりますが、

程度が重いと時間が経っても足をつくことが出来ません(ケンケンします)

くるみちゃんもかかりつけ医で痛みどめをもらったが、

治らないとのことでした。

 

また断裂をする子は、再断裂することも多い為、

逆足や程度が軽くて歩けるようになったが進行してしまうこともあります。

その為手術が必要になります。

 

当院での手術はTPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)を実施しており、

小型犬〜大型犬、全ての犬種に対応できるようにしています。

最新の術式であり、どこの病院も実施できるわけではありません。

 

今回は大型犬である為、より体重がかかる為、

手術が必要であると判断しました。

下の写真が術前のレントゲン画像になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に下の写真が術後の写真になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この手術により前へ行く力を抑えることが出来、

足をしっかりつくことが出来ます。

 

階段やジャンプ、肥満などは前十字靭帯だけではなく、

その他の関節や骨の疾患に繋がることがあります。

なるべく怪我などをしないように日々気をつけて行きましょう。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

急に元気がなくなった潜在精巣のパンちゃん

先日、朝から急に元気と食欲がなくなった、うんちもしない

と来院したのは、とっても寂しがりでまだまだ子供のパンちゃんです。

診察をしようとすると、かなり下腹部を痛がっていました。

生後10ヶ月の好奇心旺盛さで、タオルをかじったりする、とのことだったので、

異物の可能性も考え、腹部エコーを実施しました。

すると、異物はなさそうでしたが、痛がっている部分にしこりが見つかりました。

よくよく見てみると、しこりには血液が巡っておらず、潜在精巣の捻転が疑われました。

 

犬の精巣は通常、生後30日過ぎるとお腹の中から陰嚢内に降りてくるのですが、

それがうまくいかずに、お腹の中や鼠径部、皮下で

精巣が留まってしまった状態を潜在精巣(隠睾)といいます。

潜在精巣は通常の精巣と比較して、腫瘍化リスクが高いことが知られており、

早期の摘出手術を勧めていますが、

その他に、まれにお腹の中で捻れて(捻転)血行障害を起こし、急性症状を起こすことがあります。

 

パンちゃんは、すぐに開腹での摘出手術となりました。

血行障害で赤黒く変色してしまった、精巣が確認されました。

かなり痛かったろうと思います。

 

捻転はまれな事ですが、やはり潜在精巣は早期摘出が良いようです。

腹腔内の潜在精巣は腹腔鏡で痛みが少なく手術ができますので、

精巣が2つ確認できない仔犬さんはご相談ください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

首にごりごりが触ったブッチィちゃん

自宅でお世話をしているときに、首にごりごりがあるのに気がついた、と来院したのは

こう見えて寂しがり屋なブッチィちゃんです。

実際に触ってみると、確かに右の首元に3cm超のしこりが触りました。

画像検査を実施し、細胞診をしてみたところ、しこりは甲状腺であることが疑われました。

 

甲状腺が大きく腫れるときは、癌である可能性が高いです。

摘出が可能か、すぐにCT検査に行ってもらいました。

CT検査の結果、やはりしこりは甲状腺で、摘出は可能、転移もなさそう、との結果でした。

そこで、すぐに摘出手術となりました。

 

仰向けにすると、右の首元に腫れがあるのが分かると思います。

 

実際に切開して露出させると、腫瘤の大きさがわかります。

この写真では、はっきりはわかりませんが、

横に反回神経という喉の動きに関係する重要な神経が張り付いていました。

反回神経を傷つけると大きな後遺症が残りますので、慎重に温存・剥離を行いました。

その他はべったり張り付くタイプではなかったので、比較的容易に摘出ができました。

 

病理検査の結果、甲状腺はやはり癌化していました。

甲状腺癌は癌ではありますが、摘出さえできれば、再発・転移するとしても、緩やかな事で知られています。

今後は転移に気を配りながら、ブッチィちゃんが元気に過ごせるようケアを続けていきたいと思います。

 

しこりは気になったら、まず病院にご相談ください。

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