暖かな春の陽気が心地よい季節となりました。新しい環境での生活が始まったご家族や、新しく子犬を迎えられた方も多いのではないでしょうか。
春は心躍る季節である一方、花粉や環境の変化により、わんちゃん・ねこちゃんの皮膚トラブルが増えやすい時期でもあります。
今回のブログでは、当院が力を入れている「アトピー治療への新しいアプローチ」「正しいスキンケア」、そして「子犬の健やかな成長を支える教室」の3つのトピックをお届けします。
1. 「一生付き合う」と諦める前に。アトピー治療と腸内環境の深い関係
「他院でアトピーは一生付き合うしかないと言われた」と、肩を落として来院される飼い主様が少なくありません。
確かにアトピー性皮膚炎は体質的な側面が大きく、長期的な管理が必要な疾患ですが、「一生、強い薬を飲み続けるしかない」と諦めてしまうのはまだ早いかもしれません。
「腸活」による体質改善への期待
近年の獣医学においても、腸内環境と免疫システムの密接な関係が注目されています。当院では、単に症状を抑えるだけでなく、「腸活」を取り入れることで体質そのものを整えるアプローチを提案しています。
腸内環境を整えることで、過剰な免疫反応を落ち着かせ、結果として皮膚の状態が安定し、お薬の量を減らせたり、休薬できたりしたケースも実際に経験しています。
もちろん、効果には個体差があるため、すべての子がすぐにお薬をゼロにできるわけではありません。
しかし、「できるだけお薬を減らしたい」「根本的なケアをしてあげたい」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
その子に最適な、体に優しい治療計画を一緒に考えていきましょう。
2. 獣医師が解説:皮膚の状態に合わせた「正しいシャンプー頻度」
「犬のシャンプーは月に何回が良いですか?」というご質問をよくいただきます。シャンプーは単なる「汚れ落とし」ではなく、皮膚病のわんちゃんにとっては大切な「治療(外用療法)」のひとつです。
適切な頻度は、皮膚の状態によって大きく異なります。
【皮膚の状態別】推奨シャンプー頻度の目安
〈皮膚の状態と推奨される頻度の目安〉
健康な皮膚のわんちゃん:月に1~2回程度
アトピー性皮膚炎の子:週に2~3回程度(アレルゲンの除去と保湿)
皮膚感染症がある子:治療初期の2週間は、1日おき〜2日おき
※重要な注意点:皮膚トラブルがある場合、頻度と同じくらい「シャンプー剤の選択」が重要です。症状に合わないシャンプーで頻繁に洗うと、逆にバリア機能を壊してしまう恐れがあります。必ず獣医師の診断のもと、その時の状態に最適なシャンプー剤と頻度を守るようにしましょう。
【アレルギー・アトピー・皮膚科の専門外来について】
当院には、アレルギー・アトピー・皮膚科の専門外来を担当する川野浩志先生が非常勤獣医師として在籍しております。日本獣医皮膚科学会認定医としての高度な専門知識を活かし、長引く皮膚トラブルや根本的な体質改善など、より専門的なご相談を受け付けております。
リヴ動物病院 非常勤獣医師 川野浩志 先生
3. 10年後の幸せをつくる。「パピーパーティ」で育む絆と社会性
生後5ヶ月までの子犬期は「社会化期」と呼ばれ、一生の性格を左右する非常に大切な時期です。当院では、この時期の子犬たちを対象とした「子犬のパピーパーティ」を開催しています。
「おすわり」の前に知っておきたいこと
パピーパーティのメインテーマは、単なるしつけ訓練ではなく「飼い主様との絆」と「犬の気持ちを知ること」です。
犬を人間と同じように扱うのではなく、動物としての特性を理解し、尊重することで、本当の意味での信頼関係が築けます。
【レッスン内容の例】
- 初めてのご対面: 他のわんちゃんと適切な距離感で挨拶する練習。
- 自分で考える練習: キャリーから出るのを躊躇する行動など、犬自身がストレスや未経験のことに向き合い考えて行動するのを待つトレーニング。
- ハウストレーニング: ハウスを「落ち着ける場所」として教える基礎。
- 足元の経験: 揺れるトンネルなど、日常の多様な刺激に慣れる経験。
楽しく、無理のない範囲で多くの経験を積むことは、将来的な通院やトリミングのストレスを減らすことにも繋がります。
新しい家族を迎えた皆様、ぜひ一緒に「犬の気持ち」を学んでみませんか?
まとめ:皆様のパートナーの生涯を支えるために
リヴ動物病院は、最新の医療技術だけでなく、日常のケアや心の成長までトータルでサポートできる「ペットのメディカルパーク」でありたいと考えています。
些細なことでも、気になることがあればお気軽にお声掛けください。
当院へのご連絡について
・ご予約・ご相談はお電話にて承ります。診察のご予約はネット予約も可能です。
・コメント欄や問い合わせフォームでの病気の診断や治療に関するご相談・処方は、法律上お受けできかねます。ご了承ください。
対象動物
・犬・猫の診療を主に行っております。
免責事項
・本記事に掲載されている情報は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の動物の症状や状態を診断・治療するものではありません。個々のペットの健康状態に関するご相談は、必ず獣医師にご相談ください。












