先日、左耳が急に腫れてきたと来院した、ランちゃんのお話です。
今まで病院は予防でしかかかったことがないという、はじめましての猫さんでした。
写真の角度の関係でわかりにくいですが、左耳の耳介が全体的にパンパンに腫れています。
痛み・違和感が強いらしく、確認で耳を触られてご機嫌斜めなのは、写真から伝わってきますね。。
触ってみると、どうも液体がパンパンに溜まっているようでしたので、針を刺して中の液体を抜くことにしました。
液体の性状を検査するのと同時に、溜まっている液を抜ききることで治療にもなります。
抜いた液の写真です。サラサラした赤い液体が抜けてきました。
検査に使った後なので少し減っていますが、10ccも溜まっていました。
液体を検査してみると、血液成分が多く、膿などではなさそうです。
お話を聞くと、以前からお耳はよくかいていたとのことでした。
以上の情報から、耳血腫という病気を強く疑いました。
諸説ありますが、よく掻いていたり振っていたりする子の場合は、
その行為によって耳の軟骨が損傷して血液が漏れてくることで起こると言われています。
耳を掻く原因があるはずなのでしっかり原因を追求して治療していこうと思います。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院