先日、麻酔下での耳の処置と歯科処置を行った立派なアフロヘアーのいちごちゃんです。
普段の耳処置を見たことのある方は、耳の処置を麻酔で!?と思われるかもしれませんが、
状況によっては少し眠ってもらわないといけない場合があります。
今回いちごちゃんは、外耳炎で耳の奥の汚れの塊がどうしても取れず、
それが原因か、片耳だけ汚れがおさまらない、という状態でした。
また、塊の奥(鼓膜など)の状態が確認できず、単純に炎症だけなのか、
汚れの奥に何か他の病気が隠れていないか、という問題もありましたので、
今回眠った状態で、カメラと器具を耳に入れて塊の除去を行い、その奥の状態を確認することになりました。
処置前の写真がありませんが、これが処置後の耳の奥の写真です。
奥に鼓膜が見えていますが、その直前に毛が生えています。
この毛が汚れに絡んで固まってしまっていました。いちごちゃんのふわふわヘアーが仇となったようです。
汚れを洗浄し、毛も抜ける範囲で抜いて、耳の処置を終えました。
そのまま歯科処置も行いました。
◎処置前
少し前にどこかで、見えるところの歯石だけ無麻酔で取ってもらった、とのことでしたが、
歯石が再付着してきており歯肉も赤くなっています。
見えるところだけの歯石取りを受けた後の歯肉の赤みは、予想以上に歯周病が進行していることがあるので要注意です。
◎処置後
やはり抜歯が必要な歯が数本ありました。
色素沈着のある歯があるため、写真では黄色く見えますが、ポリッシングまできっちり行っています。
歯周縁下へのレーザー照射も行って歯周病の進行予防もしっかりです。
お耳の方は継続してケアが必要そうですが、しっかりフォローしていきたいと思います。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院