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子宮蓄膿症になってしまったマリモちゃん

診療日誌 2017.12.24 UP DATE.

元気が無く食が細いとのことで来院したのは5歳のトイプードルのマリモちゃんでした。


↑診察時も元気が無いマリモちゃん

血液検査と腹部の超音波検査で子宮に膿が溜まっていることが強く疑われました。


↑拡張した子宮のエコー像

その後オーナーと相談し、手術で化膿した子宮と卵巣を摘出することになりました。


↑大きく拡張した子宮

当院では術後に化膿を起こした原因である細菌の検査を行いますが、マリモちゃんを苦しめていた病原体は多剤耐性菌であることが発覚しました。(多剤耐性菌とは多くの抗生物質に抵抗を持つ強い細菌のこと)

そうです、子宮蓄膿症は手術をしただけで直る訳ではありません。感染を起こした細菌を排除し、身体に回った毒素の影響を内科で治してやっと完治になるのです。そこが達成できなければ、併発症としての腹膜炎や菌血症などで命を落とすこともあります。

飲み薬タイプの抗生物質は全滅でしたが、幸い点滴タイプの抗生物質で効果があるものが一種類あったので、術後10日間の入院を経て無事に退院することができました。

その後の回復もよく、無事に完治となりました。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

担当:獣医師

佐藤 誠剛

開院以来、安心して通っていただけるよう、ペットと飼い主様に寄り添った親身な医療を心がけてまいりました。これからも「家族の一員であるペットたちを病気から守り一日でも長く元気で健康に暮らしていけるように」を信条に、真心を込めた診療に携わってまいります。
「共に過ごす毎日はかけがえのない時間 」大切なペットたちの生涯は、私たちの人生の時間の中で限られた時間です。私たちは、共に生きてお互いが喜びを感じる日々を常に願っております。 (リヴ動物病院の「Live」の由来も同じ意味を持ち、思いを込めて名付けました )

福岡動物メディカルパークリヴ動物病院

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