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腹壁ヘルニアの手術を行ったニャンコちゃん

手術報告 2017.02.10 UP DATE.

先日、外出して1ヶ月帰って来ず、なんとか帰ってきたと思ったら痩せ細ってぐったりしていると来院した、

丸顔のニャンコちゃんのお話です。

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この写真は治療してある程度回復した、手術前の写真なので顔に力がありますが、

初診時はガリガリでほとんど動く気力もないほどでした。

左後ろ足先に骨が見えるほどの傷を負っており、検査をすると脱水があり、

時間の経過した骨盤骨折と、お腹の壁が破れて皮膚の下にお腹の中の臓器などが入り込む腹壁ヘルニアという状態になっていました。

傷などから、外出中に交通事故に遭い、しばらく身動きが取れなくなっていたのだと推測されました。

 

数日入院して体調は回復し、みるみる体重は増えましたが、腹壁ヘルニアに膀胱が入り込んでいるのが確認されました。

入院中は排尿に問題はありませんでしたが、膀胱が動いて捻れてしまって尿が出せなくなる等の、

命に関わる状態が突然起こってくる可能性があるため、手術の提案をしました。

穴の大きさや位置から、ポリプロピレンメッシュという人工物によるヘルニア孔の閉鎖も視野に入れて、事前に準備を行いました。

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ヘルニアが起こってから時間が経過してしまっていたため癒着がありましたが、なんとか腹壁の穴を塞ぐことができました。

事前に準備したメッシュ等も使わずに済みました。

 

命辛々飼い主さんのところに帰ってきたニャンコちゃん、本当によく頑張ってくれました!

都合により骨盤骨折の整復は行っていないため、合併症に注意しながらしっかり経過を見ていきたいと思います。

 

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