毎年、しっかりとした健康診断コースを受けて頂いているしゅりなちゃん。
(写真は飼い主さんご自身で見つけられたエリザベスカラーです)
健康診断の中で、お尻から出たすぐの便の検査を行い、顕微鏡で異常がないか見てみると…
なんと!お尻すぐの便からツメダニという目では直接見えない大きさのダニがみつかりました。
名前の通り、ツメダニは肢端にいることが多く、爪の周囲に寄生することで爪周囲炎を起こしたり、肉球に炎症を起こしたりします。
かゆくて気になると犬自身が手足を噛んでしまい、さらにひどい皮膚病となることもあります。
今回直接糞便検査でツメダニが検出された理由ははっきりとはわかりませんが
おそらく手足に生息していたツメダニが手足を噛んだときに口から入ってダニの外皮は消化液で溶けないそうで、そのまま便に排泄されたか、単純に肛門周囲の皮膚に寄生していたか…
少し肉球の辺りを怪我していると飼い主さんも言われていたため、症状もでていたのだと考えられます。
今回は駆虫薬を2週間ごとに滴下することと、角質を落とすシャンプーで洗って治療を行いました。
すっかりきれいになってよかったです。
まさかいないと思っているダニが便の検査でみつかったのでとても驚きました。
健康診断をしっかりしていただいたからこそ見つかってよかったです。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院