先日このブログでもご紹介した急性胆嚢炎をおこした風子ちゃんのお話です。
今年の初めに体調が悪くなって入院し、退院してからは内科で調子は安定していました。
しかし、数日お薬をきらしてしまい、具合が悪くなってしまいました。血液検査がぐんと悪くなり、総胆管の拡張も見られました。
飼い主様がおしっこの色が濃くなったのに気付き来院され、すぐに処置ができたので内科で状態は回復しました。
今回は間に合いましたが内科でいつまで維持できるかという問題もあり、飼い主様と相談して手術で胆嚢を摘出することになりました。
手術中の様子です。
↑ 胆嚢炎による腹膜炎を併発していたので、かなりの癒着がみられました。
↑ 総胆管の疎通を確認しているところです。
↑ 摘出した胆嚢です。
中を見てみると・・・
内容物が固体状になっていました。
病理検査の結果は壊死性出血性胆嚢炎で、腫瘍性の変化は観察されませんとのことでした。術後の経過は順調で現在も体調は良く、元気にしてくれています。
今後もしっかりサポートしていきたいと思います。
獣医師 酒井