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病院に来て急に立てなくなったのんちゃん

診療日誌 2019.02.02 UP DATE.

「先生、のんちゃんが受付で急に立てなくなりました!」

と急いで運ばれてきたパピヨンの、のんちゃんのお話です。

別件で診察に来られて、「元気に走って」病院に駆け込んできた後のこと、ということでした。

運ばれてきたときには、やはりフラフラしていて、若干ぼーっとした感じでした。

いつも病院に来ると元気に吠えたり、怒ったり、動く子なのに明らかに様子がおかしいです。

確認してみると、心雑音があり、血液の循環が悪くなっているようでした。

検査を進めると、「僧帽弁閉鎖不全症」があり、病院に来て興奮しすぎたことが原因で、

心臓性の発作を起こしたようでした。

肺も少し水が溜まったようで、肺水腫も起こしていました。

急いで利尿剤と強心剤の投与を行い、その日のうちになんとか回復して、自宅に帰って行きました。

 

僧帽弁閉鎖不全症は犬の心臓病で一番多い病気です。

多くは中・高齢で発症し、徐々に進行します。

のんちゃんも以前に軽度の心雑音を指摘されていました。

雑音の程度は軽度でも、今回のように性格や状況によっては、

興奮やストレスが原因となって発作を起こすことがあります。

一般的には、疲れやすくなったり、咳が出たりという症状が発見の最初の症状であることが多いです。

治療としては、心臓の負担を取る投薬治療が一般的ですが、

近年、手術で完治を目指すこともできるようになっています。

 

のんちゃんも頑張って薬を飲んでくれているので、しっかりと経過の治療を行いたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

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