今回は、右わき腹に大きなできものができてしまった蓮くんのお話です。
「昨日から右わき腹をすごくなめていて、そこを触るとキャンと鳴いて痛がる。」とのことで来院されました。
その部分を毛刈りしてみると…
大きく赤く腫れています。液体も溜まっているようでした。とても痛そうだったのであまり触らずに消毒と、痛み止めと抗生剤のお注射をして、次の日経過をみることにしました。
◎翌日…
お注射が効いて赤みがずいぶんと減り、痛みも少なくなっていました。飲み薬に変更してみます。
◎3日後…
腫れがひいてかさぶたになっています。赤みもなくなりました。破れて滲出液がでてきていたので消毒水できれいにしました。
◎3日後…
かさぶたがはがれてきています。はがしたくなりますが、自然にはがれるまで待ちます。
◎3日後…
かさぶたの下はまだ湿っていますが、もう少しではがれそうです。浮いている部分は乾いてきれいになってきています。かさぶたがはがれたら皮膚を保湿して治りを早くするクリームを塗ってもらうことにしました。
◎3日後…
かさぶたがはがれました!!湿っている範囲も狭くなってあと少しです。
◎1週間後…
赤くなっているところは薄皮ができてきてほぼ治りかけてきました。
◎1週間後…
もう皮膚もしっかりしてきて良くなりました!
今回は何らかの原因で急性皮下織炎が起こったと思われます。一番可能性の高い原因は虫による刺傷です。大きく腫れて痛みもあったので、そのままにしておくと気にして舐めることも続き、ひどく化膿するなど悪化してしまう可能性も考えられました。消毒やお薬を使う事で早くしっかりと治すことができて良かったです。
獣医師 木村
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院