「痙攣を起こして、夜間病院で治療していた」とのことで、朝からぐったりした状態で担ぎ込まれたのは、チワワの2ヶ月齢のコタロー君でした。
まだ体重が772gしかないコタロー君は、今にも呼吸が止まりそうな危険な状態でしたので、ICU管理をしながら各種チェックを行っていきました。
↑重篤な呼吸困難状態なので酸素給与を開始した状態
↑初診時のレントゲン写真(肺野の透過性が著しく低下しています)
初診時の検査では重度な炎症反応が存在していることがわかり、ジステンパーウイルスの検査は陰性でしたので、犬伝染性気管支炎と仮診断し、各種感染症の検査結果を待ちながら、ICU管理を続けることになりました。
経過としては、始めの状態からは考えられないくらい良好で、3日間のICU管理を経て無事退院し、通院治療が可能な状態まで回復してくれました。
↑退院後のレントゲン写真
結果として、ボルデテラ感染症とマイコプラズマ感染症の二重感染が認められましたが、この二つの伝染病は完治が可能なものであったことは幸いでした。
最終的には約3週間の治療で完治と判断しました。
あれから2ヶ月が過ぎ元気に最後のワクチン接種に来てくれたコタロー君です。
見違えるほど大きく成長してくれています!
これからも健康な生活が送れるように、しっかりサポートしていきたいです。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院