先日、避妊手術と肝臓の生検を行ったヨークシャー・テリアのそらちゃんです。
そらちゃんは今月に導入した腹腔鏡を使って避妊手術を行いました。
また、以前の血液検査で総胆汁酸の数値が高かったため、紹介病院でCT検査を行いましたが異常血管は見つからず、今回避妊手術時に肝生検を行い、病理組織検査の診断を見ることになりました。
術前検査で血液の凝固系検査を行い、止血機能が正常であることを確認し、肝臓の生検も腹腔鏡下で行いました。
手術は3つのポートからカメラと鉗子を挿入し、カメラの映像を見ながら行いました。
摘出の際も凝固切開装置を使用し、お腹を開けることはありません。
手術後の傷の大きさは肝臓の組織を取る場合、開腹すると大きくなりますが、腹腔鏡下で行ったため3つの小さな傷で済みました。
また、そらちゃんは乳歯も残っていたため同時に乳歯抜歯も行いました。
そらちゃんは1月で1歳を迎えるため、これ以上乳歯が抜けることは難しく、乳歯が残ったままになってしまうと歯周病の原因になりやすいため、避妊手術と同時に乳歯を抜歯することをお勧めします。
盛りだくさんのそらちゃんでしたが覚醒後しばらくするといつも通りの高いテンションを見せてくれました????
この術後の驚異的な回復が腹腔鏡下手術の素晴らしいところですね。
また検査結果を待って肝臓の方はサポートしていきたいと思います。
福岡メディカルパーク リヴ動物病院
獣医師 木村