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腹腔鏡下で腹腔内潜在精巣摘出を行ったKINGちゃん

手術報告 2018.09.30 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったKINGちゃんです。

ポメラニアンのKINGちゃん。
本来雄の精巣は成長段階で腹腔内から陰嚢へと移動し下降していくのですが、KINGちゃんは両側の精巣とも陰嚢内に降りて来ず、腹腔内に留まったままの腹腔内停留(潜在)精巣の状態でした。

体内である腹腔内は体外に出ている陰嚢内よりも温度が高いことからか腫瘍化するリスクが高いことが知られており、適切な時期に去勢手術として精巣摘出を行った方が将来の病気の予防になると言われています。
しかし、精巣が腹腔内にあるためお腹を開けて取り出さなければなりません。

そこで今回はなるべく傷を小さく、負担を少なくするために腹腔鏡での精巣摘出をお選びいただきました。

当院で腹腔鏡手術は主に雌犬の避妊手術で活用しております。
(これについてはこちらをご覧ください↓)
https://live-ac.com/archives/6753

腹腔内の潜在精巣の場合はカメラを挿入するポートを1つ設置し、カメラで精巣を見ながらその真上に小切開を加えて精巣を外に出し、摘出を行います。

お腹を開けることがないメリットとやはり切開の傷が小さくなるメリットが大きく、術後の炎症による浮腫も起きにくくなります。

KINGちゃんは同時に残っていた乳歯の抜歯も行いました。
このまま残しておくと歯並びが悪くなったり、歯周病の原因になったりするので永久歯が生えてきているのに乳歯がのこっている場合は抜く処置が必要です。

いつも可愛く寄ってきてくれるKINGちゃん。
手術頑張りました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

担当:獣医師

中尾 大樹

9年ぶりに地元福岡に帰ってきました。
美味しいご飯や、地元の懐かしさ、愛犬と愛猫に癒され過ごしています。
今の楽しみは、ゴルフとホークス観戦です。
最近お腹が出てきたので、ジムに行って頑張っています。
わんちゃん、ねこちゃんに痩せてくださいと言ったら、先生もね!って突っ込んでください。笑

気になることや、雑談でも構いませんのでお気軽に話しかけてください。
ブログでも皆様のお役に立てるよう情報を提供していきます。
優しい、話しやすい、丁寧、親身に寄り添える獣医師目指しています。
少しでも動物たちのために尽くせるよう、飼い主様と共に歩んでいきたいので、
どうぞよろしくお願いします。

福岡動物メディカルパークリヴ動物病院

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