先日、歯茎が赤い、と来院したのは、少し怖がりなれんちゃんです。
ペットホテルに置き去りにされていたところを、最近今の飼い主さんに引き取ってもらったそうです。
先輩犬ともすっかり仲良しです。
以前に他の施設で歯科処置を受けたそうなのですが、また悪くなってきたとのことでした。
確かに臭いも強く、触ると嫌がるので、痛みもあるようでした。
よくよく聞いてみると、なんだかご飯を食べる時の口の動きも悪いようでした。
麻酔をかけてみてみると、歯茎は強い炎症を起こして下がっており、歯の根っこがほとんど見えています。
そしてその根っこに汚れがこびりついていました。
また、舌の根っこのところにしこりができていました。
ここまで進行してしまうと歯の温存は難しいので、抜歯処置を行いました。
また、舌のしこりは切除して病理検査に送りました。
しこりの検査結果は炎症性のできもので、悪性所見はありませんでしたので、良かったです。
歯周病に続発したものと考えられます。
なんとれんちゃん、今までの境遇にもかかわらず歯磨きを頑張れる子なので、
残せる歯は残し、今後は歯磨きを歯周病ケアを頑張っていくことになりました。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院