今回は急に元気が無く、ご飯を食べなくなったベッキーちゃんです。
外耳炎の治療で通っていたベッキーちゃんですが、ご飯を食べなくなり嘔吐するようになったと来られました。
また便が黒くなっているとのことでした。
そこで、腹部エコー検査をすると小腸の一部で腸管の正常な層構造が見えなくなっており腸が閉塞しているところがありました。
血液検査で重度の貧血も起こしており、かなり深刻な命の危険を伴う状態でした。
この時点でおそらく消化管腫瘍により腸閉塞を起こしていること、消化管腫瘍から出血が続いており貧血が起こっていることが考えられました。
供血協力犬とのクロスマッチ検査を行い、輸血の準備をして翌日に緊急の消化管腫瘍摘出手術を行いました。
摘出前の消化管腫瘍の写真です。
なんとか麻酔も乗り切り、無事に手術を終えました。
しばらく入院している間も吠える元気があり、貧血の改善も良かったため無事に退院。
消化管腫瘍の病理検査結果は「平滑筋肉腫」という悪性腫瘍でした。
今回の手術で取りきることができていたので再発の心配は低いですが今後定期的な検査で見ていきます。
定期的に病院での診察を受けていただいていたため、すぐに来ていただきなんとか一命をとりとめて今はすっかり元気です。
もうすぐ手術して一年になりますがつい最近また別の手術を行いました。
何度も病院で手術を行なったせいかあまり病院のことが好きではありませんが
このまま元気に過ごしてほしいと思います。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院