こんにちは。
獣医師の中尾です。
まだまだコロナによる不自由さは解消されていませんが、
もうひと踏ん張り頑張って、勝ちましょう。
苦しんでる方も沢山いらっしゃると思いますが、
最後まで諦めずにいきましょう。
僕の高校生時代のバイブル「スラムダンク」に
「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」という、
バスケ好き&マンガ好きなら絶対知っている、
かの有名なセリフがあります。
獣医療においてもこの気持ちを持って望んでいます。
僕は負けず嫌いなので、特にこの言葉に何度も刺激を受けています。
そのため、最後にブザーが鳴り響くまで一生懸命ボールをおいかける気持ちで頑張ります。
さて今回は包皮炎です。
包皮炎はおちんちん本体の周りを包んでいる皮膚です。
もちろんオスの子にしかありません。
写真のように、おしっこが出るとこからドロッとした黄緑色(黄白色)の物がでます。
これは、包皮内に存在する常在菌(正常な時にも存在する菌)の感染で起こります。
また赤くなったり、ひどい時にはおちんちんにも炎症が広がって、
おしっこするだけで痛がることがあります。
(包皮粘膜や亀頭表面の充血・熱感・疼痛を伴います)
ニッキーちゃんです。
下の写真のようにおちんちんの先からどろ〜っとした物が確認できますね。
包皮炎とは関係ないですが、周りの皮膚にも湿疹(丘疹)が見えます。
原因はおちんちんと包皮の間に残った尿から炎症・感染が起きることが多いため、
普段からきれいにしておけばあまり問題になることはありません。
ひどい時には、包皮内の消毒・洗浄をしたり、抗菌薬を使ったりします。
今回症状はなく、亀頭もきれいであったため洗浄・消毒のみで治療終了としています。
結構男の子でなる子は多いので是非見てみてください。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院