先日、長毛猫さんの鎮静下での全身毛刈りを行いました!
立ち耳スコティッシュフォールドのキムちゃんは(立ち耳が良いですね)、
最近事情があって今の飼い主さんのところへやってきたのですが、
どうしてもブラッシングされるのが嫌な様で、自宅ではすぐに逃げてしまってお手入れをさせてくれない、
とご相談を受けていました。
被毛のケアがなんとか自宅でできないか試行錯誤をして頂きましたが、なかなか上手くいかず、
肌も汚れてくるし、高頻度で毛玉もできるので、ここ最近は2週間に1回程度毛玉を刈りにきていました。
しかし、毎回の毛玉刈りもなかなか怖がっていましたし、暑くなってきたので、
飼い主さんとご相談の上で鎮静下での全身毛刈りを実施しました。
獣医師とトリマーでチームを組み、鎮静管理と毛刈りを手分けして行いました。
トリマーさんに聞いて初めて知ったのですが、猫の毛は柔らかすぎてきれいに刈りそろえるのが難しいのだそうです!
獣医師も毛刈りをすることがありますが、そこまで見ていなかったです。。
写真がうまく撮れませんでしたが、手足先と顔まわり、尻尾の先以外をきれいに刈り、残った部分も整えてもらいました。
尻尾の先がススキの様に整えられていて、毛色と相まってとても良い感じでした。
鎮静から覚めた後もそんなにひどく怖がっている様子もなく、
なんなら以前に毛玉刈りを行った時の方が怖がっていた様に感じたので、やはり鎮静をかけて良かったです。
猫はブラッシングが好きという方が多数派ですが、どうしても嫌いな子が一定数いる様に感じます。
換毛と暑さの重なるこの時期、猫のストレスも考えて、こういった手段もどうしてもの場合はありではないかと思います。
ただし鎮静処置にはリスクも伴います。キムちゃんも処置前にチェックを実施しています。
もし全身毛刈りをご希望の際には一度ご相談を頂くようお願いします。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院