「トイレに何回も行っている」とのことで来院されたのは、1才半の猫のステラちゃんでした。
ステラちゃんのお家は沢山の犬猫さん達が同居しているので、普段の様子は分からないとのことでしたが、症状からまずは膀胱炎を疑いエコー検査を実施しました。
すると膀胱には大きな異常所見はなく、別の場所に内部に液体を貯留した円筒状の腫瘤の存在が見つかりました。ステラちゃんは避妊手術を受けておらず、子宮疾患を強く疑う所見となります。
レントゲン検査にも下腹部に臓器圧迫を伴う腫瘤が確認でき、尿検査では膀胱炎の存在は否定されたので子宮水腫を疑いオーナーの方と相談の結果、手術を実施することになりました。
開腹すると全体的に拡張した子宮が確認でき切除を行い、無事に手術を終えることができました。
内容物の液体は下記のように血様の液体でしたが、内部には細菌は検出されませんでした。
ステラちゃんは、その後排尿の異常もなく元気に過ごしています。
獣医師 佐藤