いつも元気すぎる11歳のブルテリアのカブちゃんです。
もう10年以上前からアレルギー系のトラブルで治療をしていましたが、今回は「胸のところにできたできものが大きくなって砂利で擦れている」とのことで相談を受けました。
診察に行ってみると腫瘤は思ったよりも大きく、外科的な切除が必要になります。
ただし、治療をするにあたりいくつかの問題があって、それを解決しないといけません。
1.いつもは大人しくてフレンドリーなカブちゃんですが、そこはブルテリアさんなので、油断すると怒って咬みに来ることがあるため入院管理が難しいこと。
2.一緒に面倒を見ている方がご高齢なので、術後の管理がしっかりできるか不安があること。
以上のことを考えて、今回は半導体レーザーによる切除後、縫合処置をせずに傷を二期癒合させる方法を選択してみました。
↑切除前の腫瘤
↑切除後の様子
↑切除後2週間目の様子
↑お家での検診の様子(天敵であるうちのスタッフに意外と身体を預けてまんざらでもなさそうなカブちゃん)
その後は術後約1ヶ月で治癒して治療終了となりました。
切除した腫瘤は「付属器母斑」という良性病変で、切除後の再発はないようでしたが、今回は多発しているので、他の部位への発生が心配されます。
今後も、経過を観察していきます。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院