先日、鼻にできたおできの切除生検を行ったのは、ヨークシャテリアのゆきちゃんです。
9月初めにお鼻の上にできものができたと言って来院されました。
本人は気にしておらず、少し大きくなったような気がすると言われていました。
その後、塗り薬や抗生剤の飲み薬なども試してみましたが、効果はなく、徐々にできものは大きくなっていきました。
完全切除生検にするか、部分切除生検にするか、最後まで悩まれていましたが、
良性の場合、そのまま治療にもなるので、完全切除生検を行うことになりました。
同時に、避妊手術と乳歯の抜歯も行いました。
◎初診時
◎3ヶ月後
◎切除後
◎乳歯処置前
◎乳歯処置後
切除した腫瘤は病理検査に出し、結果は皮膚組織球腫(良性腫瘍)でした。
皮膚組織球腫は、4歳以下の若齢の犬の皮膚に多く発生する組織球由来の良性腫瘍です。
組織球腫は良性と悪性に分類されますが、今回は良性ということで、切除後の転移や再発はないということでした。
術後の経過も順調で、抜糸が終われば治療終了になります。
また、永久歯が生えてきても乳歯が残ったままになっていると、歯並びが悪くなったり
乳歯と永久歯の間に歯垢が溜まりやすく、歯周病の原因になってしまいます。
乳歯が残っている子は不妊手術の時に同時に抜歯をおすすめしています。
ユキちゃんは先日無事抜糸が終わり、治療終了になりました!!
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院