先日、歯科処置とおでき取りを行ったのは元気いっぱいで人懐こいテトちゃんです。
お家で歯をみていて、前歯がぐらついている気がするので、歯科処置が必要か見て欲しいとのことで来院されました。
確かに、わずかに切歯の動揺が確認できました。
無麻酔では歯周病の有無は完全にはなかなか分かりませんが、歯周病の可能性があるため、歯科処置をお勧めしました。
◎処置前
テトちゃんは、4年ほど前にどこかで無麻酔での歯石とりを行ったそうです。
そのためか歯石は付いていますが、パッと見た目はそれほど歯周病がひどいようには見えません。
◎処置後
しかし、いざスケーリングを行ってみると、歯周ポケット内に歯石が詰まっており、
動揺していた歯はかなり歯周病が進行していたため、抜歯が必要でした。
スケーリング後はキュレッタージからポリッシングまでしっかりと歯科処置を行っています。
また、処置後は自宅で歯磨きとデンタルバイオを行っていただけるとのことでしたので、歯の健康がきっと維持できるはずです。
無麻酔での歯石とりは、今回のように見た目が極端に悪くない歯周病を生み出すこともありますし、その他にもいくつもの弊害があります。
見た目だけは綺麗になりますが、歯の健康のためになることはほぼありません。
日本小動物歯科研究会でもアメリカ獣医歯科学会でも明確に「危険な処置」であると言われています。
麻酔と聞くと少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、大事なわんちゃんねこちゃんのためにも、麻酔科での予防歯科処置をお願いします。
当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院