肩関節の不安定症や慢性肝臓胆嚢障害の治療で通っているミニチュアダックスのチョコちゃんも、もうすぐ10才です。
今回は定期検診のために腹部のエコー検査を実施しました。
↑脾臓全体の腫大と頭側に内部構造が不整な所見が認められた
↑肝臓の一部に腫瘤が認められた
↑胆石の形成が確認
いくつかの異常所見が認められたので、飼い主の方と相談し、念のためにCT検査を実施することにしました。
↑脾臓の腫瘤のCT所見
↑胆石のCT所見
↑肝臓のCT所見
CT検査の結果、脾臓と肝臓の腫瘤以外は転移性の病変も認められず、胆石は胆嚢内だけでなく胆嚢頸部にも認められ閉塞の危険性があるとのことでした。
そこで、脾臓の摘出と胆嚢摘出及び肝臓腫瘤の切除を行うことにしました。
↑肝臓の腫瘤
↑切除後
↑切除後の脾臓
↑摘出した胆嚢
一度に三か所の手術を、チョコちゃん頑張ってくれました。
その後、摘出した肝臓や脾臓を病理検査したところ、良性病変とのことで結果がかえってきました。
術後の経過も予想より順調で、今後もみんなでサポートしていきたいと思います。
福岡動物メディカルパーゥ リヴ動物病院