お引越しに伴って、当院に来られたお利口なチョコちゃんのお話です。
4、5年前から皮膚が悪く、治療を続けてきたというチョコちゃん。
先に発作症状で来院されて、特発性てんかんと診断がつき治療をしているのですが、
皮膚の方も悪かったので、てんかんの治療が安定し次第、診断・治療を開始しました。
しばらく治療ができていなかったのもあり、皮膚の状態がかなり悪くなっていました。
手足の皮膚は分厚くガサガサになり(苔癬化と言います、皮膚炎が長期存在する場合に多く見られます)、
お腹も赤くカサカサしてほとんど毛がない状態でした。
◎治療前
検査として、まず皮膚被毛のスクリーニング検査を行いました。
てんかんの検査の際の血液検査でホルモン関連疾患は否定的でした。
その後、血液によるアレルギー検査(IgE・リンパ球反応)も行いました。
結果、アレルゲンの完全な特定には至りませんでしたが、犬アトピー性皮膚炎が強く疑われたため、
・定期的なメディカルシャンプーと自宅での薬用シャンプー
・保湿(自宅でのスプレー)
・投薬(かゆみ止めと皮膚のサプリメント)
・皮膚の状態を良くする食事
と多方向からのアプローチを行うことにしました。
◎治療後
被毛の状態が良くなり、フワフワとプードルさんらしいカットが出来るようになってきました!
痒みストレスの軽減の結果か、少し太ってしまいました。。
お尻周りも毛が生えてきました!
現在、かゆみ止めはほぼ最低用量で良好に維持ができています。
てんかんの方も発作なく維持ができているので、このまま快適な生活が送れるようにしっかりケアを続けていきたいです。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院