大事なお知らせ

ブログ・お知らせ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

右目の涙と右の唇が垂れててきたココちゃん

獣医師スタッフブログ 2018.01.16 UP DATE.

いろいろな疾患で継続治療中ながらも、いつも元気なマルチーズのココちゃんのお話です。

急な痛みの症状が生じて経過診察中のことでした。

痛みの原因として口の中にトラブルがありそうで、そこから痛みが生じているようでしたので、その精査をしようという予定の日でした。

なんだか痛み止めで痛みは改善しているようだけど、右目の涙が増え右の唇が下がってきた、とのことでした。

 

そこでお顔を見てみると…

全体的に右のお顔が下がっているように見えます。

詳しく検査をしてみると、右の顔の感覚が無いようです。右目だけ涙が多いのもまぶたが閉じられないからのようです。

この状態を「顔面神経麻痺」と言います。

 

顔面神経麻痺は顔面神経にいろいろな原因で機能不全が生じることで起こります。

外傷や炎症、腫瘍から甲状腺機能低下症や、重症筋無力症など疑うべき原因の幅が広いです。原因がはっきりせず、特発性といって、突然起こることもあります。

原因特定には段階を踏んだ検査が必要で、MRIが必要となる場合もあります。

原因がはっきりする場合はその治療を行うことで改善が見込めますし、特発性でも対症治療のみでだんだんと改善してくることもありますが、

麻痺が後々まで残ってしまう事もあります。

 

ココちゃんはMRI検査が必要と判断し、末梢側と中枢側の両方に軽度の炎症が確認されました。

今までアトピー・アレルギーの関係で外耳炎を繰り返しているため(現在外耳炎は落ち着いていますが)、そこからの感染を疑い、

抗生剤の投与を行って反応を見ていくことになりました。

 

原因の特定と治療の判断の難しい病気ですので、今後の経過のケアをしっかりと行おうと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

福岡動物メディカルパークリヴ動物病院

811-2221 福岡県糟屋郡須恵町大字旅石52-2
TEL : 092-692-1914 / FAX : 092-692-1924

その他のお知らせ

2025.01.29

猫さんの採尿方法について

今回は猫さんの採尿方法についてお話させていただきます🐈   【システムトイレを使っている猫さん】 システムトイレの下にひいているペットシーツを裏返すo […]

2025.01.29

猫健診 腎臓病検査のお話

猫さん達も元気で長生きしてほしい! という気持ちからスタートした2月の猫の日健診が予約開始になりました。 突然ですが、猫ちゃんの死因の第一位は何かご存知でしょう […]

2025.01.23

2025年お得に受けられる猫健診始まります!

2月の猫健診予約受付が始まりました! 2月の1ヶ月間は猫の日に合わせて健診を30%offで受けて頂くことができます。 腎臓病、心臓病、そして意外と多い歯科のオプ […]