皮膚が荒れてると来院したトラちゃんです。
トラちゃんは野良猫が産んだ子で、半月前にお家に来たとのことでした。
見てみると、全身の皮膚が荒れて、かさぶたがゴツゴツしています。
頭にもかさぶたがたくさんあります。
右の腿は特にかゆいらしく、自分でなめたことで毛が抜けてただれています。
皮膚検査をしてみると、ヒゼンダニという寄生虫が見つかったので、疥癬と診断しました。
ヒゼンダニは皮膚の角質層にトンネルを作って産卵し、増殖します。
症状は様々ですが、トラちゃんのように重症な子は非常に強いかゆみが出ます。
このダニは同居している他の動物にもうつる可能性がありますが、今回は幸い、同居猫さんには感染していませんでした。
駆虫薬の注射と滴下をして、家でシャンプーをしてもらいました。
治療14日目です。
だいぶかさぶたが減りました。
足も綺麗になり、毛が生えてきました。
もう少し駆虫とシャンプーを続ける必要はありますが、順調に改善中です。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院