「さっき拾った子猫がベタベタしていて何回洗っても取れない」と電話があり、連れてこられたチビ太ちゃん。
見てみると・・・
手がくっついてとれなくなるくらいの粘着力を持つものが首から下の体中についていました。
おそらく“ネズミ取り”のようなものにひっかかったまま身動きが取れず、お母さんともはぐれ、ようやく脱出したという状態だと考えられます。
かなり痩せてしまっていましたがとにかく人が触れるくらいきれいにしないといけないということでベタベタからの救出作戦開始です。
まずは小麦粉をまぶしてベタベタと絡めます。
できるかぎり丁寧に細かく手足の先までつけます。
これによってかたまりがついているような状態にします。
つぎにサラダ油をかけてベタベタが絡まった小麦粉を乳化させます。
こうして絡んだベタベタをお湯で流して取ったあと、動物用のシャンプーで洗って毛をきれいにします。
一度小麦粉からサラダ油をかけただけでは全然取りきれないくらいべったりと毛についてしまっていたため、
ここまでを3回ほど繰り返して、動物用シャンプーできれいに洗いました。
痩せて弱っている子猫の体温が下がると命に関わるため、しっかりと温め、綺麗に乾かしました。
それでも残ってしまったベタベタは毛を刈り、だいぶ綺麗になりました。
約1週間後…
とっても元気にご飯を食べているチビ太くんです。
たくさんご飯をもらって元気に成長してくいました。
大変な状態でしたが拾って連れてきてもらったおかげで元気になって良かったです。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院