先日、避妊手術を行ったサリーちゃんです。
口の中を見てみると、、、
なんだか歯が少ない・・・・・・。
よく見ると、永久歯が歯肉に埋もれています。
永久歯の上に乳歯がついたままのものもあります。
これは骨性埋伏歯といって、成長途中で乳歯が抜けて永久歯が生えて来ないといけない時に
乳歯が抜けきれなかったことや歯肉が過剰に分厚く永久歯が歯肉を破って出てこれなかったこと、歯並びの悪さ
などの要因が関連してうまく永久歯が生えてこず、顎骨の中に埋まってしまったままになったり歯肉に埋まっていたりする状態です。
今回のサリーちゃんは1歳未満で起こっているので先天的なものと考えられます。
ほとんどすべての歯が埋まっていたので過剰歯肉の切除と埋まっている顎骨の切削、乳歯の抜歯、歯肉縁のレーザー凝固を行いました。
歯肉を掘っていくと、永久歯が見えてきました。
下は処置終了後の写真です。
歯が本来ある本数見えています!!
歯が出てからはドッグフードをしっかり噛んで食べていて嬉しそうと言っていただきました。
歯が見えないな…とは気づかれていましたが今回避妊手術で麻酔をかけて口の中を見るまで「埋まっている」とはわからなかったということなので
この麻酔時に見つかって急遽ご相談しての処置となりました。
このままにしておくと埋伏歯の近くに空洞ができ感染を起こしたり、上下の歯肉同士がこすりあって歯肉の損傷が起き痛みが出たり
というトラブルが考えられます。
気づかないうちにそのようなことになっている可能性もあるのでお家でも皆さんお口の中のチェックをしてあげるようにしましょう!
また、顎骨に埋まっていた歯は表面のエナメル質が弱っていて歯周病の原因になることもあるので
今後の経過次第では抜歯をしなければならなくなるかもしれません。
サリーちゃんは定期的なチェックとケアで綺麗な歯を保っていきたいと思います。
これから歯磨きを頑張りましょうね!
腹腔鏡での避妊手術も無事に終わっております!
病院大好きなサリーちゃん。たくさんの処置頑張りました(^^)
当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院