先日、前日から急に食欲がなくなって吐いている、と来院したのは甘えん坊の男の子のるるかちゃんです。
トイレにずっと入っていたりもした、トイレの近くに吐いていることが多い、とのことでした。
確かに元気が無く、辛そうな表情でした。
お腹が痛いのかとお腹を触ってみると、原因がわかりました。
膀胱がカチカチです。
おそらく尿道が詰まり、おしっこが外に出なくなっています。
吐いていたのは、急性腎障害による尿毒症か、もしくは、おしっこを気張りすぎて腹圧がかかったのが原因と考えられます。
急いで必要な検査を行い、尿道閉塞の解除処置を行いました。
やはり、急性腎障害を起こしており、腎臓が回復して、しっかり自力で排尿ができるようになるまで、そのまま入院となりました。
半日遅かったら危なかったかもしれません。
るるかちゃんは、三日程度の入院の後、尿石治療用のご飯を片手に元気に退院していきました。
これからの寒い時期は猫の運動量が減り、また飲水量が減ることによって下部尿路疾患がおこりやすい季節です。
特に雄猫は尿道が雌に比べて狭く、今回のような尿路閉塞を起こしやすいため、特に注意が必要です。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院