「左後ろ足を引きずって、3日くらい前からひどくなった」とのことで来院されたのは8歳のMIX犬のチャッピーちゃんでした。
チャッピーちゃんは、ちょうど1年くらい前に同じ左足を痛めてましたが、内科的な治療でそこそこ調子が良くなって様子を見ていたそうです。
とても怖がりの子で、とても緊張した症状をしていますね。
早速診察をしてみると、左の膝部に痛みを訴えており、前十字靭帯断裂が強く疑われました。そこで、鎮静処置下でのレントゲン検査を実施させていただきました。
すると、左膝の関節腔の拡大所見と脛骨の前方変異が認められ、触診視診および病状の経過から前十字靭帯断裂と診断しました。
(逆側の右側もまだ断裂はしていませんでしたが、かなり負担がかかっているようすだったので、近いうちに断裂が起こると思われました)
お話を聞くと山を駆け回ったりするくらいアクティブな生活をしているとのことでしたので、現状最も治療効果の良いTPLOという手術をお勧めしたところ、
ご希望があったので手術を実施しました。
手術直後(左側)手術から1ヶ月後(右側)
術後1ヶ月で予想以上に運動をされていたので、慌てて安静を約束してもらいましたが、レントゲンでの経過は順調でした。
術後2ヶ月目の経過も順調で、ここまでくれば大丈夫と言えるでしょう。
あとは、あまり運動しすぎて右側も断裂しないように祈るばかりです。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院