先日、最近食べムラがひどくなってきた、と来院したのはとってもおっとりな柴犬のノンちゃんです。
確かに体重が短期間で減ってきていました。
以前に腎不全の傾向を指摘されていたので、血液検査を実施しましたが、
症状を示すような悪化は認められませんでした。
腹部の画像検査でも軽度の慢性疾患はありましたが、大きな体重減少に関係していそうな異常は
、明らかには確認できませんでした。
診察中に口を少しくちゃくちゃしていたのが気になって覗いてみると、歯肉が一部腫れていました。
この程度の腫れでも初期の腫瘍のことがあり、口の腫瘍は大きくなると大変なので、お母さんとお話をして、
後日、鎮静下でしっかりとしたレントゲンと組織の一部を取ってくる生検を実施することになりました。
レントゲンでも、患歯が正常側と比べて傾いていることがわかります。
病理組織検査の結果は、歯周の炎症の結果できたものであり、
大掛かりな手術等ではなく歯科処置で改善する範疇のものであることがわかりました。
腫瘍でなくてよかったです。
口の中は少しの腫れでは気づきにくいですが、今回は大丈夫でしたが、放っておくと大変なことになることもあるので、
何かおかしいなと思ったら動物病院に早めにご相談ください。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院