同居猫とケンカをして、右腕のところが裂けちゃった・・・
とのことで来院したハッピーちゃん。
※本投稿は傷の写真を含んでいるため、苦手な方は見ないことをおすすめします。
わんちゃんやねこちゃんのケンカによる傷は、
全然問題ないものから、
広範囲に皮膚が裂けて縫合が必要になるものまで、様々です。
膿んで体調が悪くなったり、皮膚が腐ったりすることもあるため、(感染症、壊死)
傷が小さいからといって油断はできません。
今回のハッピーちゃんの傷を見てみると、右肘の内側に出血した様子があり、
皮膚が裂けて皮膚の下のお肉が見えちゃっています。
痛そうです・・・
傷をよく見るためと、清潔にするため毛刈りをしました。
ぱっくり裂けてますね・・・
ここまで傷が大きいと、傷がくっつきずらかったり、痕が残ったりして、
感染するリスクも上がるため、縫合をおすすめしました。
ただし、縫合するにも痛みを伴うので鎮静(薬で大人しくすること)が
必要なことが多いです。
飼い主様の鎮静をさせたくないとの希望で、
エリザベスカラー(首につけるわっか)着用と、
抗菌薬のお注射で様子を見ることにしました。
しかし、カラーを嫌がったため外してしまい、
傷をペロペロなめるとのことで来院されました。
なめることは傷の悪化や治りを遅くし、
細菌も感染しやすくなるため、
無麻酔での縫合を実施しました。
ハッピーちゃんがとても我慢強くて、大人しい子だったおかげで、
4糸縫合することができました。
なめて糸がとれなければ無事にくっついてくれるでしょう。
飼い主様が服を着させてくれたため、少しなめづらくなりました。
2週間後です。
やはりなめて3糸はなくなっており、1糸のみ残っていました。
上半分の傷は綺麗にくっついていたためばっちりですが、
下半分は糸をとったせいか、かさぶたになっています。
それでもカラーなしにも関わらず、
期待以上にくっついてくれたので良かったです。
これで治療終了です。
とっても良い子なのでここまで上手くいったかなと思います。
またケガしないことを祈っておきます。