目と耳がぐちゅぐちゅしているとのことで来院された、
エキゾチックショートヘアーの子猫の又八ちゃんです。
診察台の上に乗っけて見て見ると、
左目がしょぼしょぼしてて、(羞明)
目やにもどろっとしたのが出ていました(膿性眼脂)
可愛いお顔が台無しです・・・
上のまぶたは(上眼瞼)、真っ赤かになっており(充血)、
目の周りの毛は涙で濡れています。
下のまぶた(下眼瞼)も充血して、ぶよっと(浮腫)していました。
見た目と症状から感染性結膜炎を強く疑いました。
子猫さんは、免疫(体を守る力)も弱いため、
目や鼻の病気によくかかります。
特に保護猫さんは母乳をしっかり飲めてないことが多いため、
母乳に含まれる抗体をしっかり吸収できず、
より感染のリスクはあがります。
もちろん集団飼育(ブリーダーさんやペットショップなど)でも
感染するリスクは上がります。
ウイルス感染の可能性も高いですが、
ウイルス自体に対する特効薬はほぼなく、(あっても高いです・・・)
それに便乗して細菌が悪さをしていることが多いので、
二次感染予防の意味も込めて抗菌薬による治療を選択しています。
※耐性菌(お薬が効かない細菌)発生のリスクを防止するため、
とりあえずの抗菌薬使用や診察なしでの処方は避けています。
目と耳両方で感染がありそうなため、
抗菌薬の目薬と飲み薬を処方しました。
目は1週間後にばっちり治りましたが、
耳がいまいちよくなってませんでした。(耳は後編に続きます)
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院