先日、急に2、3日元気と食欲がなくなって、なんだかフラフラしていると来院したのは
羊みたいなカットのトイプードルのレオちゃんです。
歩き方をみてみるとどうもフラフラというより、なんだか右後ろ足に違和感があるようでした。
触ってみると明らかに右後ろ足を伸ばすのを嫌がりました。
もっとよく周りまで触ってみると、左のお腹のあたりが広い範囲で硬く腫れています。
そこでレントゲン検査とエコー検査を行ってみることにしました。
すると
腫れている部分の中心にはっきりと写る異物があります。
エコーでよく見てみると、この異物の周りに液体が溜まっていて、
それはお腹の中ではなく腹壁と皮膚の間であるようでした。
また、血液検査でもかなり激しい炎症が起こっていることがわかりました。
異物が金属様で硬そうで腹壁に穴を開けかねないこと、炎症が強く本人の状態が悪いことなどから即日手術となりました。
まずは異物の方にアプローチしてみると、筋間の膿瘍の中から針金(結束バンド?)のようなものが出てきました。
念のため、お腹も開いて確認してみると、
ちょうど膿瘍ができていた部分の反対側に小腸が癒着していました。
かなり怪しいので剥がしてみると
小腸に穴が開いて、膿瘍とつながっていました。
異物はなんとお腹の中から外に飛び出してきたもののようです!
最終的に小腸の一部切除と腹壁瘻管の切除・閉鎖、膿瘍の洗浄を実施しました。
術後は順調に元気に回復してくれました!
もう食べないでね!
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院