先日、急に後ろ足の踏ん張りがきかなくなったとのことで、来院したデリちゃんです。
左足は多少自分の意志で動かせますが、右足は完全に動かせない状態でした。
触って診てみると、足は痛がりませんが腰を痛がります。
こういう場合、椎間板ヘルニアを疑いますが、
他の骨・神経の病気との鑑別、病変部位の特定のために他院でMRIを撮ってもらったところ、
「胸・腰椎部の椎間板ヘルニア」という診断でした。
椎間板ヘルニアは背骨の中の神経が圧迫される病気です。
症状が軽いと痛みだけで済みますが、症状が重くなるにつれて身体の麻痺が進みます。
デリちゃんの場合、後ろ足の麻痺が出ており抗炎症薬も効かなかったため、
神経の圧迫をなくす手術を行いました。
↑背骨を削り、神経の圧迫をなくした状態です
術後はしばらく安静にした後、マッサージとリハビリを行いました。
最初は車いすを使いながら歩行訓練を行い、
数日後にはヨタヨタではありますが、自力で歩けるようになりました!
椎間板ヘルニアは、急激な動きや腰に負担のかかるような姿勢をとると起こりやすくなります。
(高いところから飛び降りたり、背骨が垂直になるように抱っこしたり など)
犬ではダックスフントやコーギー、トイプードルなどに起こりやすいので、
これらの犬種のご家族は特に気を付けましょう!
当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院