大事なお知らせ

ブログ・お知らせ獣医師スタッフブログ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

腹腔鏡下避妊手術と歯科処置を行ったCOCOちゃん

手術報告 2018.01.08 UP DATE.

先日、避妊手術をおこなったココちゃんです。

ダックスのココちゃんは今回腹腔鏡という機器を使って避妊手術を行いました。
腹腔鏡手術とは細長い道具を使ってお腹を開けずに行う手術方法です。
小さく切開を入れたところから細長い鉗子や切開装置を入れて、細長いカメラで腹腔内を見ながら卵巣の摘出手術を行います。

お腹を開けないため、他の臓器が空気に触れず損傷が少ないことや腹腔内を細かく見ることができるといった手術の面でのメリット、
一つ一つの傷の大きさが小さいため術後の回復が早いというメリットもあります。

人の医療では適応範囲が広い手術法で獣医療でも適応が広がっている手術です。
今後の活躍の場を広げていけるといいなと思います。

ココちゃんの術後10日目のお腹の写真です。

気になることがあればいつでもお聞きください!

また、今回ココちゃんは一緒に歯科処置も行いました。
歯石がかなりついていたためスケーラーでの歯石除去とキュレッタージ、ポリッシング、歯肉縁レーザー処置を行い、
綺麗にすることだけでなく歯周病の悪化防止の処置も一緒に行っています。

処置前の写真です。

処置後↓

とても綺麗になりました。

歯科処置はその後のお家でのデンタルケアも重要です。
このまま綺麗に保てるように頑張ってケアを続けてもらいたいと思います。

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行った蓮ちゃん

手術報告 2018.01.06 UP DATE.

先日、去勢手術を行った蓮ちゃんです。

同居のマルチーズさんにも強気の蓮ちゃん。
いつもは食いしん坊だそうですが初めての入院と手術頑張りました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったシュナちゃん

手術報告 2018.01.04 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったのはシュナちゃんです!

男の子とは思えないくらいとっても美人さんなシュナちゃん。
びっくりしながらも手術がんばりました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

レクチャーシリーズに行ってきました。

セミナー参加 2017.12.31 UP DATE.

先日、福岡国際会議場で行われた臨床フォーラムのレクチャーシリーズ福岡に参加してきました!

講師は日本獣医生命科学大学の神野信夫先生で、
内容は「麻酔前投薬 注射麻酔薬 維持麻酔薬」でした。

麻酔について最近いろいろな方の講演を聞く機会があり、それぞれの組み合わせの内容や最近の知見など参考にさせていただく部分が多くあるので、
取り入れていくところを見極めていきたいと思います。

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

お水をよく飲むマナトちゃん(お水を飲む量について)

獣医師スタッフブログ 2018.01.02 UP DATE.

先日、最近こちらに引っ越してきたので継続診察をしてください、と来院した少しおっとりとしたマナトちゃんのお話です。

高齢であるため、もともとの病気も幾つかあったのですが、

肝臓の数値が高く以前に肝臓が腫れていると言われていた、特に最近お水をよく飲むようになってきた、という点が気にかかり、

血液検査とエコー検査、尿検査を行いました。

 

 

…ここで、わんちゃんのお水を飲む量について!

フードの種類や形状、飼育環境などの影響を受けるので、お水を飲む量の正常がどれくらいかにはいろいろな話がありますが、

だいたい体重1kgあたり50ml前後(体重5kg)を目安にしていただくと良いと思います。(厳密にはややこしい計算をしなければいけません。)

その倍の1kgあたり100ml以上飲んでいると飲みすぎです。元気にしていても病気が隠れているかもしれません。病院で検査を受けましょう。

(猫ちゃんの場合は量が異なります。だいたい1kgあたり50ml以上飲んでいると飲みすぎを疑います。)

そうなってくると、うちの子は1kgあたり70ml飲んでいるけど大丈夫!?飲みすぎ??となるかもしれませんが、

その場合大事なのは、水の量やおしっこの量が変化してきているか?ということです。

以前よりなんだか飲む量や回数が増えてきている、おしっこも増えてきている(ような気がする)場合は、病気が出始めているかもしれません。

心配であれば病院で相談してください。

相談するまではお水は原則飲むだけ飲ませておいてください。

してはいけないのが、そういう場合に水の量を自己判断で制限することです。

お水を飲みすぎる状態のほとんどが、おしっこが出過ぎるために体の水分が足りなくことから起こってきます。

そのため、そこで飲み水を制限してしまうと脱水を起こしてしまいます。

 

ちなみに後日お家で測ってもらったところマナトちゃんの飲水量は4.3kgで500mlほどでした。

1kgあたり100mlを超えています。

尿比重(おしっこの濃さ)もかなり低くなっていました。

こういう場合にわんちゃん疑われる病気は、腎臓病と内分泌疾患(ホルモンの病気)、肝不全、尿崩症、高カルシウム血症、炎症性疾患など多岐にわたります。

中には対処が遅くなると手遅れになる病気もあるため、しっかりと調べる必要があります。

 

エコー検査の結果、両側の副腎が大きくなっているのが確認されました。

 

一通りの血液検査の結果と合わせてクッシング症候群という内分泌疾患が疑われたため、ACTH刺激試験というホルモンの検査を行いました。

結果、クッシング症候群であると診断されました。

 

◇クッシング症候群について

クッシング症候群は、お腹の中の副腎という組織にできた腫瘍や、脳の下垂体という副腎に指令を送る部分の過形成や腫瘍によって、

副腎皮質から分泌されるホルモンが過剰になることで起こります。

その他に、他の病気の治療が原因の医原性クッシングというものがありますが、ここでは省きます。

 

クッシング症候群の普段気づきやすい症状としては、

・水をたくさん飲んでおしっこをたくさんする

・食欲が旺盛になる

・お腹がたるんでぽっこりしてくる

・毛が薄くなってくる

・息切れしやすくなる

・筋力が落ちる

などがあります。

上にあげた症状は、8歳以上の高齢になってからの発症が多いこともあり、老化や痴呆や肥満と勘違いされがちですが、

その他に、血栓症を起こしたり、糖尿病を併発したり、免疫力が弱くなったり…などなど

クッシング症候群は全身に様々な悪影響を及ぼしてくる怖い病気です。

予防のできる病気ではないので、発症があれば早めに診断をつけることが、併発してくる病気を防ぐために大切です。

 

診断には、血液検査、画像検査、尿検査、ホルモン検査を組み合わせて総合的に判断する必要があります。

確定するには、ホルモン検査が必要ですが、ホルモン検査で誤った結果が得られることもあるので、

その前にその他の検査の結果から本当に疑わしいのかを吟味することが重要です。

 

治療は、下垂体性か副腎性か、腫瘍性か過形成かで異なってきますが、内科治療、外科手術、放射線治療があります。

完治はしませんが出過ぎているホルモンをコントロールするための内科療法を多くの場合でまず行います。

 

マナトちゃんも診断した日から、内服治療を開始しました。

コントロールがしっかりできるまでしばらくかかりますが、注意して経過を見ていこうと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったハクちゃん

手術報告 2017.12.30 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったハクちゃんです。

長毛でかっこいいハクちゃん。

久しぶりの病院でとても緊張していましたが、よく頑張りました!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

麻酔外科学会に参加してきました!

セミナー参加 2017.12.29 UP DATE.

先日、愛知県名古屋市の名古屋国際会議場で行われた麻酔外科学会・循環器学会合同学会に参加させていただきました!

2日間の出張で日本の獣医療の最先端を走る先生方の講習をお聞きして
外科や麻酔の分野において日常の診療に直結する部分や様々な外科の内容を学ぶことができました。

とても興味深いお話ばかりで3人の先生がパネルディスカッション形式でいろんな意見を言われているのを聞けたりと
学会ならではの講義もあり参加できてよかったです!!

麻酔の分野は特に日常に関わり、日々アップデートされていく分野なので今回の情報をしっかり還元していきたいと思います。

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったトロンちゃん

手術報告 2017.12.28 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったトロンちゃんです。

赤いバンダナがとても似合うお洒落なトロンちゃん。

手術と入院よく頑張りましたね!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

学際セミナーに行ってきました

セミナー参加 2017.12.27 UP DATE.

先日、大阪で行われた学際セミナーに行ってきました。

講師は、酪農学園大学附属動物医療センター 准教授の佐野 忠士 先生と、TRVA夜間救急動物医療センター センター長の中村 篤史 先生です。

心肺蘇生法についての講義と、訓練用マネキン(犬)を使った実習を受けました。

 

まずは心肺蘇生法の一連の流れについて講義を受けます。

最新の情報をわかりやすく丁寧に教えていただきました。

獣医師だけでなく、動物看護師も参加しています。

 

中央に写っているものが犬のマネキンです。

このマネキンを使って心臓マッサージの練習を行います。

パソコンの画面には、心臓マッサージの強さや速さが適切かどうかを点数化して表示されています。

 

そして、いざ実践!

実際にやってみると、想像以上に体力を使うことや丁度いい強さや速さを維持するのが難しいことを感じました。

 

緊急の子が来ることは多くはないですが、だからこそ、いざという時のために病院全体で備えておくことが重要ですね。

 

 

 

獣医脳神経脊椎外科研究会の年次講演会に参加してきました

セミナー参加 2017.12.25 UP DATE.

先日、初参加となる獣医脳神経脊椎外科研究会が主催する年次講演会に参加してきました。

この研究会は脳外科や脊椎外科のスペシャリストが集まる研究会で、当院では思いも寄らないほどの繊細な外科の症例の話を聞くことができました。

現状、脳外科を必要とする動物たちは少ないかもしれませんが、必要な知識を吸収し一次診療を担う動物病院として何が出来るか検討を続けていきたいと思います。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

子宮蓄膿症になってしまったマリモちゃん

診療日誌 2017.12.24 UP DATE.

元気が無く食が細いとのことで来院したのは5歳のトイプードルのマリモちゃんでした。


↑診察時も元気が無いマリモちゃん

血液検査と腹部の超音波検査で子宮に膿が溜まっていることが強く疑われました。


↑拡張した子宮のエコー像

その後オーナーと相談し、手術で化膿した子宮と卵巣を摘出することになりました。


↑大きく拡張した子宮

当院では術後に化膿を起こした原因である細菌の検査を行いますが、マリモちゃんを苦しめていた病原体は多剤耐性菌であることが発覚しました。(多剤耐性菌とは多くの抗生物質に抵抗を持つ強い細菌のこと)

そうです、子宮蓄膿症は手術をしただけで直る訳ではありません。感染を起こした細菌を排除し、身体に回った毒素の影響を内科で治してやっと完治になるのです。そこが達成できなければ、併発症としての腹膜炎や菌血症などで命を落とすこともあります。

飲み薬タイプの抗生物質は全滅でしたが、幸い点滴タイプの抗生物質で効果があるものが一種類あったので、術後10日間の入院を経て無事に退院することができました。

その後の回復もよく、無事に完治となりました。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

胃カメラと去勢手術を行ったうずらちゃん

手術報告 2017.12.20 UP DATE.

生後4ヶ月くらいからずっと胃腸の調子が悪いと来院したのは、まだ5ヶ月のうずらちゃんでした。

内科治療でほぼ問題ない生活を送れていましたが、不定期な嘔吐は続いていたので、オーナーと相談して去勢手術と一緒に胃カメラ検査を実施することにしました。

すると胃に「ヘリコバクター属」の感染と慢性胃炎の所見が認められ、この病原体の感染が原因である疑いが濃厚になりました。

人で有名なヘリコバクター属の病原体はピロリ菌ですが、犬ではヘイリマニ菌が多く人に感染することはないと言われています。

検査後に除菌治療を実施し、不定期な嘔吐も治り元気いっぱいになったうずらちゃん!

 

初めからすると顔つきも大人びてきましたね。

 

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