大事なお知らせ

ブログ・お知らせ手術報告

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

去勢手術を行ったポポちゃん

手術報告 2020.04.21 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったポポちゃんです。

少し不安そうなお顔をしていますが、よく頑張りました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

SUBシステムを設置したママちゃん part2

そのため、時間を稼ぐ一時的な救命処置として、

体外から腎臓に直接カテーテルを挿入して尿を出す、腎瘻カテーテルの設置術を行いました。

リスクの高い状態でしたが、なんとか周術期を乗り越え、腎瘻設置後はどんどん状態が回復してくれました。

 

ただし、腎瘻には ①ズレやすい ②感染のリスクがある という管理上の問題があります。

何日脱落せずに入っていてくれるか分からないため、急いでもう1セットのSUBシステムをなんとか手配し、

左側の腎瘻が抜けてきたその日に、ギリギリ間に合いました!

 

これは術中の画像です。

レントゲン透視下で腎盂(腎臓の尿を集める部分)を確認しながら腎臓内にカテーテルを設置します。

 

術後のレントゲンです。

先だって行った腎瘻と違い、カテーテルに脱落防止の工夫がしてあり、抜けにくくなっています。

腎臓からでたカテーテルは、一旦皮下に出てチタン製の洗浄ポートに繋がり、

再度腹腔内に戻って膀胱に開口します。

SUBシステム設置術は他の術式と比較して、術式が簡易で手術時間が短縮できます。

また、洗浄ポートを介して定期的にカテーテル内の洗浄を行うことで、再閉塞のリスクを軽減することができます。

 

ママちゃんは術後にやや紆余曲折はありましたが、持ち前のタフさで回復して、

今は腎臓の数値が基準値内におさまるほどで、元気にしています。

 

ママちゃんは物凄く頑張ってくれました!

定期的にメンテナンスが必要ですので、今後もしっかりとケアしていきます。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

SUBシステムを設置したママちゃん part1

尿管の通過障害から急性腎障害を起こした猫のママちゃんを

腎臓・膀胱をバイパスする「SUBシステム」という器具の設置により救命できました。

術前の写真なのでしかめっ面です。。

 

ママちゃんは以前に尿管結石の通過が原因と思われる急性腎障害を起こした既往がありました。

その際は内科治療で改善したので、定期的にチェックをしながら経過観察をしていました。

その途中の出来事です。

 

急に嘔吐があり、その後数日なんだか元気と食欲が落ちていると来院されました。

まさかと思いつつ検査をしてみると、

腎臓の数値が少し前のチェック時より上昇しており、

エコー検査で、左側の尿管の通過障害のありそうな像が認められました。

結石が詰まっているような画像所見はレントゲン・エコーでは無く、

尿の培養検査を実施し細菌感染の可能性も低いと判断しました。

以前に急性腎障害を起こし、内科治療で改善していたことから、

まず入院で内科治療を実施し、数日で元気になり帰って行きました。

 

なのですが、帰宅後すぐに、また吐いて食べない、と再来院しました。

調べてみると、なんと下がったはずの腎臓の数値がまた上昇し、

反対の右側の尿管の通過障害が起っていました。

再度入院し内科治療を行ないましたが、今度は改善が悪く、

本当に結石が詰まっていないか確認のためにCT検査に行ってもらいました。

CT検査では結石は確認されませんでした。

その為、尿管自体に問題があると考え、通過の悪い部分をパスして

腎臓から尿を膀胱へ通す手術を検討する手筈となりました。

 

しかし、一旦良くなったはずの左側の尿管が再度通過障害を起こしてきました。

尿の排泄を担っていた左側から尿が出なくなったので、状態が急激に悪化しました。

待てない状況になりました。冒頭に出てきたSUBシステムの適応です。

ですが、当院には、通常片側の発生のため、その分の1セットしか置いていません。

すぐに両側の腎臓には対応できませんでした。

そしてSUBシステムは海外から輸入する必要があり、通常は手元に届くのに時間がかかります。

 

→part2(https://live-ac.com/archives/9086)へ

 

片側の腹腔内隠睾を腹腔鏡で摘出したピースちゃん

先日、去勢手術に来院したニコニコピースちゃんです。

(診察前はニコニコご機嫌ですが、診察は嫌いなようなのでエリザベスカラーです????)

前もって他の予防の診察の時に分かっていたのですが、片側の精巣が正常な陰嚢の中にありませんでした。

エコーで確認してみると右の精巣がお腹の中にありました。

そこでご家族とお話しして、お腹の中の精巣は腹腔鏡で摘出することになりました。

 

なぜ腹腔鏡を勧めるか、なのですが、

 

通常の開腹による摘出の場合

腹腔鏡の場合

 

体格にもよりますが、

単純に傷の大きさが大きく違い、手術の痛みがかなり軽くなります。

出血の確認もカメラでしっかり行うため、日帰りも可能です。

 

ピースちゃんも元気にけろっとして帰っていきました。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

数年付き合った大きな荷物がなくなったメイちゃん

皆さんこんにちは。

獣医師の中尾です。

コロナウイルスにより、イベントの中止や一斉休校、そしてマスク・消毒薬不足など、

生活に色々支障が出ています。

物資が限られているため、出来ることが沢山ある訳ではないですが、

手洗いうがいなどからしっかり実施していきましょう。

 

メディアを通じて色々な情報が入ってきますが、

すぐに鵜呑みにせず、少し考えてみましょう。

不確かな情報を鵜呑みにして物資を買い占めたり、

余計な不安を煽ったりするのは避けたいところですね。

 

わんちゃんねこちゃんに関しては、

現段階では人にうつしたりする報告はないので安心してください。

詳細は前回のブログや日本獣医師会のHPをご確認ください。

スタッフにご気軽に質問してください。

 

ちなみに僕は手洗い・うがい・笑うの3本柱で予防しています。

笑うことは免疫維持につながると言われています。

気持ちも楽しくなってくるためおすすめです。

シニアケアセミナー参加のお礼(コロナウイルスについて追記)

 

 

今回は、右の脇腹のところに出来たでしこりをとったメイちゃんです。

数年前に出来てから徐々に大きくなっていき、

手術の時はバレーボールサイズくらいの大きさになっていました。

(あまりに大きすぎてメイちゃんは歩き方が変わっていました)

 

基本的にできものが出来た場合には、

  1. できもの(腫瘍)
  2. はれもの(炎症)

なのかを判断します。

もちろん血腫(血が溜まっていること)、膿(感染によるもの)などもあります。

 

一番確実なのは全部とってしまって、病理組織検査をすることです。

※病理組織検査とは、とったしこりの全部もしくは一部分を、

検査センターで見てもらい診断を付けてもらう検査のことです。(1〜2週間程度)

診断がつくため、どちらかはわかります。

 

ただいきなり手術は麻酔や費用の問題があるため、

よく細胞診検査と呼ばれる検査を実施します。

これは細い針でしこりをさして、

しこりの中にあるものが何か見ていく検査です。(血、膿、細胞など)

細胞が取れれば、腫瘍細胞なのか、炎症細胞なのかを見ていきます。

それを踏まえて次のステップに進んでいきます。

 

メイちゃんは、しこりが出来て1年くらい経った時に細胞診の検査をしています。

その時は脂肪腫という良性腫瘍と仮診断しています。

そのため、治療には進まず経過を追うことになりました。(オーナー様が手術を希望されませんでした。)

そこから数年が経ち、徐々にここまで大きくなってしまいました。

良性腫瘍と仮診断していますが、良性腫瘍でも大きくなることで、

歩きや座るなどの生活に支障が出ることがあります。(転移はしませんが。)

メイちゃんもしこりの重さに耐えるために左側に傾いて歩いていました。

若干呼吸にも影響が出ている様に感じました。

そのためオーナー様と相談して手術に踏み切りました。

上の写真が麻酔をかけた後に、毛刈りした状態です。

ラクダのこぶの様なものがしこりです。

無事手術で取り切りました。(肋骨の間から皮膚の下まで大きくなっていました。)

しこりは病理組織検査で脂肪腫と診断されました。

そのため基本的には手術で治療は終了です。

 

この写真は抜糸後の写真です。

今では毛もふさふさで、歩き方も正常に戻りました。

オーナー様も「もっと早く手術しとけば良かった。」とおっしゃっていたため、

手術すすめて良かったなと感じました。

 

 

 

この写真はオーナー様手作りの洋服です。

メイちゃんは、退院時に着て帰っていきました。

とても可愛くて、かつ高機能だったため、感動してしまいました。

今はネットでも買えますが、手作りも温かみを感じていいなと思いました。

 

まとめです。

しこりは良いか悪いか、そもそも何なのか検査しないと良く分かりません。

小さいから良いとは限らないため、

サイズや調子にかかわらず検査をおすすめします。

また、良性でも大きい場合はメイちゃんの様に生活の質が下がることがあるため注意です。

そして乳腺腫瘍などで良性から悪性へ変わる可能性があるため、

手術できる時に手術することをおすすめしています。(病気や高齢になって手術できないことが多々あります。)

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったレオちゃん

手術報告 2020.03.14 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったレオちゃんです。

真ん丸なお目目で緊張していましたが、よく頑張りました!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったジュジュちゃん

手術報告 2020.03.08 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったジュジュちゃんです。

とても怖がっていましたが、よく頑張りました!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行った又八ちゃん

手術報告 2020.03.04 UP DATE.

先日、去勢手術を行った又八ちゃんです。

まんまるな目と口元のたぷたぷがかわいいですね!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

避妊手術を行ったきなこちゃん

手術報告 2020.02.27 UP DATE.

先日、避妊手術を行ったきなこちゃんです。

首周りの毛並みがゴージャスですね!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行った海ちゃん

手術報告 2020.02.25 UP DATE.

先日、去勢手術を行った海ちゃんです。

ほっぺたがたぷたぷで、とてもかわいいですね!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったココちゃん

手術報告 2020.02.23 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったココちゃんです。

黄色いリボンがとても似合って可愛いですね!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

椎間板ヘルニアのペコちゃん

手術報告 2020.02.21 UP DATE.

かかりつけ病院として当院に定期的に通ってくれていた6歳のミニチュアダックスのペコちゃんですが、「右の後ろ足に力が入らない」とのことで夜間病院に救急対応してもらって、次の日に当院に受診されました。

昨夜の夜間病院担当獣医師の所見と当日当院で診察した時の所見を比較して、症状の進行が認められたので、オーナーさんにお話をして、すぐにMRI検査を受けてもらいました。

MRI検査の所見では原因はL1-2間の椎間板脱出によるヘルニアが原因でした。
圧迫の程度もひどいとのことだったので、適切な治療方針としては外科手術が最も効果が高いだろうと判断し、手術を実施しました。

今回、実施した手術は「片側椎弓切除術」という方法で、病変部位の背骨の横を削って神経にアプローチして、脱出した椎間板物質を取り除くという手術です。

この手術をする場合必ず「骨を削る」という操作が必要ですが、一般的な動物病院ではラウンドバーという手術器具を使って実施されます。以前は当院でもラウンドバーを使っていたのですが、すぐ内側に繊細な脊髄神経や神経根が存在する場所をラウンドバーで削っていく操作は非常に繊細な操作技術が必要で、「ラウンドバーで神経を傷つけてしまう事故が心配で」多くの場合どうしても思い切った骨の切削ができず、手術のパフォーマンスが落ちてしまう結果に繋がることもあります。

そこで、当院では昨年から「ソノキュア」という超音波手術機を導入し今回の手術にも使用しました。この器械は、様々な使い方ができますが、その中の1つに「骨のような硬い組織だけ削り柔らかい組織は削らない」というものがあります。この特性を利用して、繊細な脊髄神経のすぐそばの骨を削っていくという操作を安心安全に行えるようになったのです。

そして今回摘出した椎間板物質です。

また、術後は理学療法を実施しながら、退院後は車椅子を使ってのリハビリも実施してもらい、現在術後2ヶ月でちゃんと走り回れるまで回復してくれました。

近年の医療機器の進歩は素晴らしいもので、そのような恩恵も当院をかかりつけにしているペット達には、ちゃんと届けられるよう今後も「動物に優しい医療」を目指していきます。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

その他のお知らせ