先日、去勢手術を行ったKINGちゃんです。
ポメラニアンのKINGちゃん。
本来雄の精巣は成長段階で腹腔内から陰嚢へと移動し下降していくのですが、KINGちゃんは両側の精巣とも陰嚢内に降りて来ず、腹腔内に留まったままの腹腔内停留(潜在)精巣の状態でした。
体内である腹腔内は体外に出ている陰嚢内よりも温度が高いことからか腫瘍化するリスクが高いことが知られており、適切な時期に去勢手術として精巣摘出を行った方が将来の病気の予防になると言われています。
しかし、精巣が腹腔内にあるためお腹を開けて取り出さなければなりません。
そこで今回はなるべく傷を小さく、負担を少なくするために腹腔鏡での精巣摘出をお選びいただきました。
当院で腹腔鏡手術は主に雌犬の避妊手術で活用しております。
(これについてはこちらをご覧ください↓)
https://live-ac.com/archives/6753
腹腔内の潜在精巣の場合はカメラを挿入するポートを1つ設置し、カメラで精巣を見ながらその真上に小切開を加えて精巣を外に出し、摘出を行います。
お腹を開けることがないメリットとやはり切開の傷が小さくなるメリットが大きく、術後の炎症による浮腫も起きにくくなります。
KINGちゃんは同時に残っていた乳歯の抜歯も行いました。
このまま残しておくと歯並びが悪くなったり、歯周病の原因になったりするので永久歯が生えてきているのに乳歯がのこっている場合は抜く処置が必要です。
いつも可愛く寄ってきてくれるKINGちゃん。
手術頑張りました!
当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。
福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院