ブログ・お知らせ診療ブログ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

後ろ足を骨折したクロちゃん

診療日誌 2016.11.18 UP DATE.

 

今回は、足を骨折した子猫のクロちゃんのお話です。

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クロちゃんは8月中旬に「遊んでいて高いところから落ちたみたい。声を出して痛がり、足を引きずっている。」とのことで急いで来院されました。

診てみると確かに右後肢に負重がなく、痛みがありました。
外から見て明らかな異常は見られなかったため、骨に異常がないかレントゲンを撮影してみると…

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(↑横からの画像 ↓前からの画像)

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膝から下の部分の脛骨という骨が真ん中辺りで斜めに折れていました。。。(レントゲンは固いものが白く、空気が黒く写ります。)

骨折線のずれがほとんどないこと、骨折部が関節から離れていること、当時4ヵ月齢という成長期であったことから、手術はせず外からの固定で経過をみていくことにしました。

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(↑固定後の写真)

家でのケージレストによる絶対安静を徹底してもらい、固定のずれがないか骨のずれがないかみていきます。

●骨折3日後…
外固定の巻物が少しずれてしまいましたが大きなゆるみもなく、このまま巻き直さずに経過をみることにしました。

●骨折8日後…
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(↑横からの画像 ↓前からの画像)

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大きなずれもなく骨折部を架橋するように骨ができてきています。順調です!

●骨折15日後…

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(↑横からの画像 ↓前からの画像)

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さらに骨折縁や骨折部が不明瞭になってきているので、骨組織が順調に作られています。
ここまでケージレストと外固定で順調にきたので、この日巻き物を外して骨折した足に少しずつ負重させていくようにしました。

●骨折22日目…

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(↑横からの画像 ↓前からの画像)

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骨がだいぶできてくっついてきました。基本はケージレストですが、少しずつリードをつけての室内散歩をしてもらい、足に体重をかける機会をしっかりつくります。しかし、ジャンプは厳禁。まだまだ油断は禁物です。

●骨折29日後…

順調なので人の膝くらいの高さの上下運動も始めていきます。

●骨折49日後…

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(↑横からの画像 ↓前からの画像)

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骨折線も不明瞭になり、脛骨の辺縁もしっかりつながりました!
歩き方も問題なく、無事に外固定だけで良くなりました。

今回は他にも猫さんを飼っていらっしゃるお家なので、ケージレストによる絶対安静がいかにできるかがとても重要でした。
遊び盛りの子猫さんなので大変だったと思いますが、しっかりと安静ができたことで手術をせず短期間の外固定で治すことができました。

クロちゃんもご家族の皆さんも頑張っていただいたおかげで順調に治すことができてよかったです(^^)

獣医師 木村

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったデジちゃん

手術報告 2016.11.16 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったデジちゃんです。

デジちゃんは酒井先生が飼われている子猫さんで、酒井先生自ら執刀されました!

普段は物怖じしない懐っこいデジちゃんですが、何かを感じたのか少しびっくりした様子でした。
デジちゃん手術がんばりました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

獣医師 木村

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

2種類の寄生虫が見つかったまるちゃん

診療ブログ 2016.11.14 UP DATE.

保護された子猫を今日引き取ってきたんです、と家族みんなと来院したまるちゃん。

とても人懐っこい茶トラの男の子です。

触診、聴診をして体温測定を終わってしばらくすると…

部屋の隅に行ってウンチを気張り始めました!体温計の刺激のせいでしょうか?笑

泥状の下痢が出てきたので慌てて回収して、糞便検査となりました。

浮遊法という検査を行うと

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多数の寄生虫の卵が。しかも、2種類が同居していました。

上が鉤虫卵、下が回虫卵です。

 

猫鉤虫は体長1、2cmくらいの白く細長い虫です。腸の粘膜に寄生して血液を吸います。

それにより、腹痛下痢や血便、ひどくなると貧血を起こすこともあります。

猫での感染経路は卵や仔虫を口に入れてしまうことによる経口感染や、糞便中で孵化した仔虫が皮膚から感染する経皮感染、

母猫からお腹にいる仔猫への胎盤感染や、初乳を介した経乳感染をすることもあります。

まれに人に対しても皮膚から侵入しようとして炎症を起こすことがあります

 

猫回虫は体長3〜12cmくらいのそうめん状の白く細長い虫です。

多くの場合腸に寄生して、症状としては下痢成長不良を起こします。胃に寄生すると嘔吐を起こしたり、

増えすぎると腸閉塞や胆管閉塞を起こすこともあるようです。

猫での重要な感染経路としては、糞便中に排出された虫卵を摂取したネズミやゴキブリなどの捕食による感染です。

その他、虫卵を口に入れてしまう経口感染や、仔猫への経乳感染も起こります。

こちらもまれに、糞便に排出された成熟虫卵を人が誤って口に入れてしまい、仔虫が孵化して目や内臓に障害を与える、

幼虫移行症という問題を起こすことがあります。

 

病院で虫下しを飲ませて帰った翌日、大量の虫が便と一緒に排出されたそうです。(駆虫されても便にそのまま出ないことも多いです。)

後日再度虫下しを行う予定です。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

歯科処置と去勢手術を行った海くん

手術報告 2016.11.12 UP DATE.

先日、去勢手術を行った海くんです。

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海くんは健康診断のときに歯石も少しついているのも気になり、歯科処置も行いました。

◎処置前

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◎処置後

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歯石はそんなにひどくありませんでしたがしっかり奥までみると一番奥の臼歯が2本グラグラしており、残しておくと更なる歯周病の原因となるため、抜歯の処置も行いました。

今後はホームデンタルケアとしてデンタルバイオやアニマルウォーターできれいな歯を維持していくことをおすすめしています。

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

獣医師 木村

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

避妊手術を行ったピースちゃん

手術報告 2016.11.10 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったピースちゃんです。

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とっても甘えん坊のピースちゃん、手術頑張りました!

上顎の犬歯の乳歯が残っていたので、避妊手術後に乳歯抜歯も行っています。

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

獣医師 山﨑

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

猫コロナウイルスと猫伝染性腹膜炎

診療ブログ 2016.11.08 UP DATE.

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猫伝染性腹膜炎(FIP)という病気を、猫を飼っている、あるいは飼ったことがある方は耳にしたことがあるかもしれません。

猫伝染性腹膜炎(FIP)はウイルス感染による炎症から腹水や胸水が貯まったり、肉芽腫という塊状の病変が全身の色々な臓器に出来てしまったりする病気です。腹膜炎と言う名前が付いていますが、お腹に限った病気ではありません。

発症した猫のほとんどが亡くなってしまう、猫の恐ろしい伝染病の1つです。

初期症状は発熱、沈うつ(元気がない)、食欲不振、体重減少などです。

 

FIPは猫コロナウイルス(FCoV)が猫に持続感染して増殖を繰り返すうちに変異を起こし、変異が蓄積してFIPVとなることで発症すると考えられています(弱毒〜強毒性のFCoVが存在するという説もあります)。

FCoV感染は感染猫の糞便より経口・経鼻感染を起こし、発症すると比較的軽度の腸炎を起こします。

感染源となる糞便中でウイルスは2ヶ月程度生存します。

FCoVに感染すると感染後1週間以内で糞便中へのウイルス排泄が始まり、2週間程度で抗体が産生され抗体検査で陽性となります。

そして、大半のFCoV感染は発症せず無症状で持続感染した後、3〜7ヶ月程度でウイルス排泄が終わり排除されますが、一部の猫は生涯持続感染を維持しキャリアーとなると言われています。

 

近年の調査では、

国内の猫のFCoV抗体保有率は純血種で66.7%雑種で31.2%であり、3ヶ月〜1歳齢の純血種で75%以上の抗体保有率をピークとして高齢となるにつれて低下した一方、雑種では年齢で大きな差のない陽性率であった(Taharaguchi S., Soma T., Hara M. :Prevalence of feline coronavirus antibudies in Japanese domestic cats during the past decade, J Vet Med Sci, 74(10): 1355-8, 2012.)

と報告されています。また、幼若な純血猫の多頭飼育状況下では、陽性率は100%近くなるという話もあります。

長々と書きましたが、

 

猫伝染性腹膜炎(FIP)は致死率の高い怖い病気

猫コロナウイルスと猫伝染性腹膜炎(FIP)は関連がある

猫コロナウイルスを持っている猫は案外多い、特に若い子で注意

 

という3点がポイントです。

 

しかし、FCoV陽性猫のうち FIPを発症するのはわずか数%だと言われています。

先にも書きましたが、感染中に増殖を繰り返して変異が蓄積することが問題なのです。

なので、FIPを発症させないために大事なことは、

 

猫コロナウイルスの感染の有無を知っておくこと

感染があるのであれば、ストレスの軽減や免疫力低下の原因を減らすことに配慮して、ウイルス増殖を抑制すること

・急な環境の変化や工事の大きな音などそれぞれの猫が嫌がりそうなこと・ものを避ける(猫それぞれなので何をとはなかなか言えませんが…)

・定期検診を受け、体調が悪そうなら早めの受診をする、など

多頭飼育であれば、衛生管理を徹底すること

・感染猫の使用した食器・トイレなどはアルコール系の消毒剤または家庭用洗剤で十分に洗浄・消毒する

・新しい猫を迎える場合は検査の判定が出るまで一緒にしない、など

 

FIPに関しては不明な点も多く現在も研究が進められているところです。

そのため対策をとったから絶対に発症しないとは言えません。

ですが、FIPを発症するとできることは限られます。発症してからでは遅いのです。

 

 

最近実際にコロナウイルス性腸炎と診断した子とFIPと診断した子の、症状・検査・診断の流れをそれぞれ例として挙げます。

 

◎猫コロナウイルス性腸炎

症例:1歳5ヶ月齢 雑種猫

主訴:ここ3週間ほど軟便・下痢・便中への少量の血液の混入を繰り返している

経過・検査:

来院時元気はありました。

お話を聞くと、3、4ヶ月前に新しい仔猫を貰い受けてきて、2匹でとても仲良くしているとのことでした。

糞便検査とエコー検査、ウイルス検査歴やワクチン歴が無いということだったので血液検査を行いました。

糞便検査では細菌を見ても大きな異常は確認できず虫卵も無く、ジアルジア検査も陰性、血液検査ではエイズ・白血病は陰性でした。

エコー検査では腸の一部が少し腫れていましたが異物所見は確認できませんでした。

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その日は腸炎が疑われたので、低刺激のフードと整腸剤を処方し、

後日、自宅で採便して頂いて便中の病原体の詳細な検査に送ることになりました。

4日ほどで検査が返ってきて、便中に猫コロナウイルスが排出されていることから、コロナウイルス性腸炎と診断しました。

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症状は現在落ち着いていますが、同居猫と共にFIPへの注意がこれから必要です。

 

◎FIP

症例:6ヶ月齢 メインクーン

主訴:数日元気食欲がない

経過・検査:

来院時40.1℃と高熱があり呼吸も粗くとても辛そうでした。

まず血液検査とレントゲン検査を行うと…

血液検査では、血中の蛋白のグロブリンという成分が著しく上昇しており、

レントゲン検査では胸水の貯留が疑われました。

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そこでエコー検査を行うと…

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大量の胸水が確認されました。

呼吸が苦しい原因はこの胸水によるものであると考えられたため、

まず胸水少し抜いて検査を行いました。胸水は、薄黄色で比重が高く、化膿性の細胞はそれほど多くありませんでした。

その後、鎮静下で胸腔穿刺をして胸水を抜くことになりました。

(一般的に無鎮静で抜くこともありますが、今回は初めての胸腔穿刺なので安全に行うため、また一度抜き切って空にする必要があると考えられた為、鎮静をかけて行うことにしました。)

呼吸の悪化した状態での鎮静処置のため、酸素吸入を行い何があっても良いように万全の態勢で行いましたが、

幸いトラブルなく処置を行うことができ、ほとんどの胸水を吸引することが出来ました。

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(写真は別の日に抜去した胸水です。)

この段階で、FIPが強く疑われたため、ネコインターフェロンとステロイド剤、抗生剤の投与を行いました。

そして、胸水の一部を原因特定のために検査に送りました。

数日後、胸水の検査の結果が届き、 猫伝染性腹膜炎(FIP)であると診断されました。

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この子は診断後1ヶ月以上、ご家族の懸命な介護もあってとても頑張ってくれましたが、残念ながら亡くなりました。

 

FIPには今の所著効する治療法はありませんが、現在もいろいろな治療法が検討され続けています。

FIPウイルスを特定する遺伝子の検査ができるようになったのも近年のことですし、

研究が進みより良い治療法が開発されるのを期待しています。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

前十字靭帯断裂のきらくん

手術報告 2016.11.06 UP DATE.

お散歩から帰ってきて、少し走った後、左後肢をびっこひいているといって来院されたのは、ゴールデンレトリバーのきらくんです。

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とってもおりこうさんなきらくん。こわがりさんですが、しっぽをふりふり病院に来てくれます。

診察時、確かに左後肢をびっこをひいて歩いていました(跛行といいます)が、どの場所が痛いかの特定まではできませんでした。
オーナー様のご希望もあり、まずは痛み止めとゲージレストで様子を見ることになりました。
1週間後、だんだん元気が出てきて散歩にも行きたがっているということだったので、
このまま絶対安静で様子を見ることになりました。

さらに1週間後、再び痛みが出て来たみたいで、元気や食欲も落ちてきているということだったので、
レントゲンを撮る事にしました。
レントゲンでは骨折や骨の腫瘍などの異常は確認できますが、腱や靭帯の異常は確認できません。
きらくんはレントゲンでは骨に大きな異常は見られませんでした。
痛み止めと、絶対安静で2週間様子を見て、状態が変わらなかったら、関節鏡などの詳しい検査をしましょうということになりました。

2週間経っても左後肢の跛行は良くならなかったので、山口大学に診察と検査に行っていただきました。
結果は、前十字靭帯の断裂でした。そのまま山口大学で手術をしてもらうことになりました。

前十字靭帯断裂の手術方法は何種類かありますが、
きらくんは脛骨粗面前方転移術という方法で手術をしていただきました。

手術後のレントゲンです。
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その後、約3週間の入院の後、無事退院しました。
術後の経過も順調で、以前のようにお散歩にも行けるようになりました。
入院中にダイエットに成功し、お家に帰っても頑張っていただいているので、体重もキープできています。
きらくんもご家族もすごくがんばってくれています!

今後もサポートしていけたらなと思います。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

2つの寄生虫が検出されたクーちゃん

診療日誌 2016.11.04 UP DATE.

今回は学校に1人で弱っているところを保護された子猫のクーちゃんのお話です。

img_3933軟便だったので便の検査をしたところ
「コクシジウム」のオーシストが検出されました。

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駆虫薬を投与し、1週間経過をみてみると…

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さらに多くのコクシジウムが!!!

便の状態はよくなっていましたがまだ排出されていたため、駆虫薬はもう少し続けてもらうことにしました。

2週間後でもまだみられたので3週間経ってからもう一度検査をしてみると
便の中にはコクシジウムのオーシストはみつかりませんでした。
便の状態もすっかりよくなり、お薬もやめることができました。

さらに1ヵ月後…

「便にそうめんみたいなのが出て動いていた。ゴキブリを夜中に追いかけて食べているのを何日か前に見た。」
とのことで来院されました。

糞便検査をしてみると…

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今度は回虫卵が!!!
便中にでてきていたのは成虫だったのでしょう。。。
特に症状はみられなかったのですが、フィラリアやノミも同時に予防し、回虫も駆虫できるお薬をつけて成虫がでてくるかどうか見てもらいました。

お薬つけて2日間回虫が便に出てきていたそうですが、10日後の糞便検査では回虫卵はすっかりなくなっていました。

 

●コクシジウム

コクシジウムとは腸粘膜上皮に寄生する原虫です。
オーシストを含む汚染された食物を経口的に摂取することで感染しますが、成猫の場合、感染しても症状を示さないことが多いです。しかし生後6ヶ月未満の子猫の場合、下痢や嘔吐、発熱などの症状を示すことがあります。腸で成長したコクシジウムは糞便中にオーシストを排出し、汚染された糞便を摂取することで再感染するというサイクルを繰り返します。特に外にいる子猫さんで多いのは母親が糞便中に排出しているオーシストを摂取することで感染し、子猫が症状を示すというものです。

今回、外にいるところを拾われたクーちゃんは、コクシジウムにすでに感染しており、おうちに来てから発症したことが考えられます。症状は下痢が何日か続いただけで落ち着き、駆虫薬の効果も奏して早めの対応ができました。
子猫さんを拾われた場合は、様子確認で病院に来られる際に便も持参して頂くことで、症状が悪化する前に対処ができることもありますので、ぜひ一緒に持って来られてください。

 

●回虫

線虫類に分類される回虫は犬・猫それぞれに感染する種類があり、虫卵は広く環境土壌中に分布しているため、容易に経口感染が起こる寄生虫です。成虫は10cm前後にもなり、地域猫を対象にした寄生虫感染の調査では猫回虫が最も陽性率が高いそうです。ネズミやゴキブリなどの生き物を捕食することで体内に仔虫を取り込み、小腸内で孵化し、幼虫は肝臓から肺へと血液中を通って移行します。そのため、母親の胎盤や乳汁から感染することもあるため、症状がなくても子犬や子猫に予防的に駆虫薬をつけることも推奨されています。症状は多数感染した場合、幼虫の移行に伴って肝障害や肺炎、成虫が消化管内に寄生することで腸を刺激し、腹囲の膨大や発育不良、多数の虫体による腸管の通過障害などを起こすことがあります。

今回、クーちゃんは重大な症状を示すことはありませんでしたが、しっかり駆虫しておくことで発症を防ぐことができます。クーちゃんのように猫さんはゴキブリやネズミなどを捕まえてくわえることもあると思いますので、月に一度の駆虫薬の滴下によって予防していくこともご検討していただけたらと思います。

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(写真は犬回虫の成虫です。患者さんが持って来られてリヴで保管しています…)

クーちゃんは今後も月に一度の投与を続けて経過を見ていきたいと思います!

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

熱中症になったユキちゃん

診療日誌 2016.11.02 UP DATE.

今回はお家でお留守番中に熱中症になってしまったチワワのユキちゃんのお話です。

普段はクーラーをつけて出かけられるそうなのですが、その日は忘れてしまって、
10時頃から15時頃までお出かけをされていたそうです。

血液検査では重度の脱水と溶血が見られました。
血漿に重度の溶血が見られました。
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本当は透明なはずの血漿部分(チューブの上の方)が真っ赤になってしまっています。

すぐに入院して、まずは脱水の改善を目指しました。

おしっこも真っ赤な血色素尿が出ていました。

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赤というよりどす黒いです・・・

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おしっこの色はだいぶ薄くなってきました!
まだ元気は出てきません。

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↑ 入院中のユキちゃん
緊張と元気がないので、隅っこでかたまっています。

3日目になると、立ち上がってしっぽを振ってくれたり、吠えたりするようになりました。
おしっこの色も黄色に戻りました。

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入院から6日後、一般状態や血液検査の数値も良くなったので、退院することになりました。
翌日様子を見せに来てもらいましたが、調子も良いみたいでした。

その後も元気にしてくれているようです

今回、ユキちゃんは回復して元気になってくれましたが、熱中症で命を落としてしまうこともあります。
もうすっかり涼しくなりましたが、来年の夏にはお気を付けください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったくろちゃん

手術報告 2016.10.30 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったくろちゃんです。img_3990

とってもおとなしいくろちゃん。
ちょっと病院での入院に緊張していましたが、手術がんばりました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

獣医師 木村

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

 

難治性角膜潰瘍のガブリエル君

診療日誌 2016.10.28 UP DATE.

以前、尿道結石で治療を頑張ったガブリエル君ですが、今回は右眼の角膜に潰瘍を起こしてしまいました。

各種点眼療法を実施しましたが、結果的に1ヶ月間一進一退を繰り返し、不良肉芽の形成も認められたので、外科的に対処することにしました。

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↑透明な角膜に出来た不良肉芽組織。透明性が失われ、同時に潰瘍も存在しています。

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↑肉芽組織を除去し、治癒促進のために放射状角膜切開術を施して最後に角膜の保護の目的で眼瞼縫合を実施しました。

そして、3週間後、

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まだ、白濁は残りますが、ほぼ綺麗に治りました。

ガブリエル君も久しぶりに右眼が使えるようになって嬉しそうでした。

ちなみに、ガブリエル君は寝てる時に半目を開いているそうで、今回治りが悪かったのも角膜の乾燥が原因であったのではと考えています。

今後も再発を注意しつつサポートを頑張ります。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

急性湿疹ができてしまった太郎ちゃん

診療日誌 2016.10.26 UP DATE.

今回は急に湿疹ができてしまったMIXの太郎ちゃんのお話です。

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飼い主さんからお話を聞くと、昨日首の湿疹に気づいたとのことで急いで連れてきてくれた様です。
また、ノミがいそう・・・との事だったので首まわりの毛をかき分けてみてみると、確かにノミの糞が付着していました。

その他、食生活はいつものドッグフード他に時々パンやジャーキー、人のご飯(あげない様にはしている)を口にしているそうです。

ではどのくらい首まわりの湿疹ができていたかというと、この通りです。↓↓↓

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結構赤みがあり、冒頭にも話した様にノミの糞や汚れも付着していました。

皮膚のトラブルは様々なことが原因で起こるので1つとは限らないのですが、院内で一般的に行われる皮膚の検査をさせてもらったところ赤みのある部分には細菌感染がみられました。その他、目に見えない外部寄生虫の付着はありませんでした。

治療としてまずは抗生剤で細菌の数を減らすことと、抗菌剤入りシャンプーで洗ってもらいました。
ノミの糞の付着もあったので、ノミダニの駆虫薬もこの日つけてもらっています。

するとその次の診察ではだいぶ赤みも減り、湿疹部分も落ち着いていました!

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ではなぜ湿疹ができてしまったのか?が大切になってきますが、考えられることは食べ物の影響や外部寄生虫の影響、アレルギー、ホームケア不足の問題等々です。一旦お薬で落ち着いても、原因が続くとまた再発する可能性があります。

特にパンやジャーキーなどは痒みを引き起こして二次的に細菌感染を引き起こしやすい要因でもあり、当院でも太郎ちゃんの他に様々な患者さんが食べ物の影響で皮膚トラブルを起こしています。
また、ノミの付着もとても強い痒みや湿疹を引き起こしてしまうので予防をお勧めします。

現在も経過観察中の太郎ちゃん。

病院に来るのに慣れていないので、いつも怖がりながらの診察ではありますがとても頑張ってくれています!

今後もしっかりサポートしていきたいです!

 

獣医師 平湯

その他のお知らせ

2017.11.23

12月の臨時休診のお知らせ

12月の臨時休診日のお知らせ 6日(水) 10日(水) 13日(水) 16日(土)午後 20日(水) 27日(水) 30日(土)午後 31日(日) となっており […]