ブログ・お知らせ診療日誌

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

慢性皮膚炎のチョコちゃん

診療日誌 2017.08.16 UP DATE.

お引越しに伴って、当院に来られたお利口なチョコちゃんのお話です。

4、5年前から皮膚が悪く、治療を続けてきたというチョコちゃん。

先に発作症状で来院されて、特発性てんかんと診断がつき治療をしているのですが、

皮膚の方も悪かったので、てんかんの治療が安定し次第、診断・治療を開始しました。

しばらく治療ができていなかったのもあり、皮膚の状態がかなり悪くなっていました。

手足の皮膚は分厚くガサガサになり(苔癬化と言います、皮膚炎が長期存在する場合に多く見られます)、

お腹も赤くカサカサしてほとんど毛がない状態でした。

◎治療前

検査として、まず皮膚被毛のスクリーニング検査を行いました。

てんかんの検査の際の血液検査でホルモン関連疾患は否定的でした。

その後、血液によるアレルギー検査(IgE・リンパ球反応)も行いました。

 

結果、アレルゲンの完全な特定には至りませんでしたが、犬アトピー性皮膚炎が強く疑われたため、

・定期的なメディカルシャンプーと自宅での薬用シャンプー

・保湿(自宅でのスプレー)

・投薬(かゆみ止めと皮膚のサプリメント)

・皮膚の状態を良くする食事

と多方向からのアプローチを行うことにしました。

 

◎治療後

被毛の状態が良くなり、フワフワとプードルさんらしいカットが出来るようになってきました!

痒みストレスの軽減の結果か、少し太ってしまいました。。

お尻周りも毛が生えてきました!

 

現在、かゆみ止めはほぼ最低用量で良好に維持ができています。

てんかんの方も発作なく維持ができているので、このまま快適な生活が送れるようにしっかりケアを続けていきたいです。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

直腸脱を起こしてしまった大吉君

診療日誌 2017.08.14 UP DATE.

「お尻の穴から出血する」とのことでご紹介いただいたのは、ミニチュアダックスの大吉君です。

早速診察をしたところ直腸内に腫瘤病変が触知されたため、大腸カメラにて検査を実施することになりました。

すると、直腸内に腫瘤病変がいくつか存在していたので、組織検査を実施したところ、多発性の炎症性ポリープとの診断がつきました。

腫瘤病変のある大腸ポリープの初期治療は外科的切除なのですが、オーナーの希望もあり少し内科療法で経過をみることにしました。

その後、内科療法でほとんど出血が止まっていたのですが、約6週間後に突然直腸脱を起こしてしまいました。


↑直腸が脱出して少し時間が経っていたので直腸の先端が壊死を起こし始めていました。

救急処置として、壊死した直腸の全層を切除し、結果的に腫瘤病変があった領域も切除しました。


↑術後の様子

手術後は直腸の切除部位が狭窄(狭くなって便が出にくくなってしまいます)を起こしたので拡張処置を行いましたが、その後は再狭窄することなく経過は順調です。

今後は、元々の病気である多発性大腸ポリープの再発予防のために内服による治療を続けていきます。

精巣炎を起こしたまろんちゃん

診療日誌 2017.07.21 UP DATE.

僧帽弁閉鎖不全症という心臓病で丸2年治療している、14歳のジーズのまろんちゃんですが、急に元気と食欲がなくなったとのことで来院されました。

心臓病の悪化を心配しましたが、診察や検査をしてみると、心臓は大丈夫だったのですが、片方の精巣が腫れて熱を持ち痛みを訴えていました。

状況的に精巣炎か精巣捻転が疑われる所見です。

心臓が心配されましたが、頑張って精巣を摘出することになりました。

精巣は片側が腫大し内出血を起こしていました。

精巣腫瘍の可能性も否定できないため、今回は異常な精巣側は総漿膜という外側の膜を開けないで切除しました。

幸い精巣は間細胞腫という良性腫瘍でしたので予後は安心です。

まろんちゃん、今回はなんとか乗り越えてくれましたので、今後もしっかり心臓病のサポートをしていきたいと思います。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

突然目の下が腫れたまるちゃん

診療日誌 2017.07.18 UP DATE.

今回は突然目の下の頬は突然腫れてきたチワックスのまるちゃんのお話です。

「腫れてきた」と言って来られた時の写真がこちらです。
数日間で急激に腫れており、歯石も多くついていたので歯周病から、歯根部が細菌感染を起こし、膿が溜まり、皮膚に向かって瘻管と呼ばれる穴ができたことが原因であると考えられました。

歯科処置の日程を決め、それまで抗生剤で腫れを抑えようとしましたが…

3日後にはますます腫れています。
すぐに歯科処置の予定を入れていたので、まずは歯科処置を行うことにしました。

歯垢がかたまり、歯石が付いている歯がたくさんあります。

右もかなり汚れています。

これらの歯をスケーリングで歯石除去し、歯槽が弱り歯周ポケットが深くなり過ぎている歯に関しては抜歯の処置を行いました。
悪くなった歯は残しておいてもさらなる歯周病を招いたり、痛みが出たりと良くなることはありません。
抜歯をして生活に支障が出ることもほとんどないため、抜歯の処置はとても重要な治療となります。

歯科処置後の歯の写真です。

歯石を綺麗に除去し、右上顎の犬歯も含め抜歯・抜歯後の歯肉縫合の処置を終えています。

処置後、1週間ほどの写真です。

腫れはだいぶ引いています。

腫れの中身は少しとって顕微鏡で見ると好中球と細菌がいたので、膿が溜まって膿瘍となっていたと考えられます。

もう少し時間が経つと腫れは引いて少し皮膚に炎症の影響が残っているだけになりました。

ご飯もしっかり食べれて、口の中のトラブルもなく順調に良くなっています!

今回のまるちゃんのように急激な症状として顔にできものができたようになることがあり、
その原因が腫瘍だけでなく、「歯」から来ていることも少なくありません。

このような変化があればきちんと原因を特定し治療しないと、自壊して痛みを伴うことも多く、治療が遅れてしまうこともあります。

まずは日頃から歯周病予防で歯のケアをすることがとても大事ですが、何かこのように変化に気づかれ際はお早めに診察に来られることをおススメします。
いつでもご相談ください!

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

獣医師 木村

膿皮症を繰り返すマロンちゃん

診療日誌 2017.07.14 UP DATE.

今回は、膿皮症を繰り返してしまうパグのマロンちゃんです。

マロンちゃんは尿石症を患い、食事療法で溶解し、現在維持しています。

時々外耳炎が悪化してお耳掃除に通ってもらったり、おしっこの調子が良いか尿検査に通ってもらったりしていますが、
今回はお腹の皮膚に赤い円形状のものができて痒そうと来院されました。

その時の写真です。腹側全体に赤い表皮小環と呼ばれるものができていました。
検査をすると、細菌感染が起こっています。

以前にも同じような症状での治療歴があり、抗生剤の投与と抗菌シャンプーでのスキンケアによって良くなっていました。

今回も膿皮症の再発であると診断し、シャンプーと抗生剤で治療を開始しました。

抗生剤は前回の治療歴もあったので、感受性検査と言うマロンちゃんに感染している菌にどの抗生剤が効くかというのを検査してから選択しました。

週2回のシャンプーとお薬をきちんと飲ませてもらい、だいぶ赤みが引きました。

さらに9日後の写真です。

少し腫れていたのも引いてきました。

そして1ヶ月半後•••
すっかりどこかわからないくらい綺麗なお肌になりました!

膿皮症は別名「細菌性皮膚炎」とも言われ、皮膚バリアの弱くなったところに細菌が感染することで今回のような表皮小環や湿疹などの皮膚トラブルを起こします。
気づかないうちに一気に全身に広がることも多く、気づいた時には背中からお腹まで湿疹だらけということも少なくありません。

原発疾患がなく単純な膿皮症のこともあれば、原因疾患に脂漏症やアレルギー性皮膚炎などの皮膚病があり、皮膚の状態が良くない時に細菌感染を起こし二次的に膿皮症になってしまったというケースも少なくありません。
初めて湿疹に気付いた時は膿皮症をしっかり治療した後に原発疾患をみつけてさらにケアしていかないと根本解決になりません。
日頃のスキンケア不足や季節的な湿気などで膿皮症は再発を繰り返すことも多いため、お家でのスキンケアがとても大切になります。

また、多剤耐性菌というあらゆる抗生剤に効かなくなった細菌になってしまうこともあり、治療を途中でやめるとそういった細菌を生み出すこともあります。
抗生剤もむやみやたらに使うこともできず、単純に「いつものお薬で」とも言えません。

このような理由から、皮膚のトラブルは飼い主さんの日頃のケアがとても重要な治療となります。

マロンちゃんは今回しっかりお家でのシャンプーを頑張ってもらえて綺麗に良くなりました!

今後もこまめなスキンケアを続けてもらい、繰り返すことをできる限り防いでいきたいと思います。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

獣医師 木村

耳がかゆいカプちゃん

診療日誌 2017.07.10 UP DATE.

今回は、ここ数日お耳がかゆい少し怖がりなカプちゃんです。

2ヶ月ほど前に猫白血病とヘモプラズマ感染からの重度貧血で危ない状態になっていましたが、治療の甲斐あってやっと良くなってきた子です。

その経過診察でのことでした。

耳の縁が赤くなって、少しブツブツしています。耳の中はきれいでした。

調べてみると、、、

 

疥癬ダニです!

下に卵もありますし、良く見ると卵をお腹に持っています。

疥癬は多くの動物に接触で感染する可能性のあるダニで、人にも状況によっては感染することがあります。

検査で簡単に見つからないこともあるので、今回見つかって良かったです。

猫白血病があるため免疫的な不安はありますが、そちらの対応も行いつつ、しっかり治療をしていきたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

トウモロコシを盗み喰いしてしまったもこ君

診療日誌 2017.06.26 UP DATE.

「二回嘔吐した。そういえば一昨日トウモロコシを芯ごと盗み食いしていた。」とのことで来院したのは、11才のミニチュアシュナウザーのもこ君でした。

早速エコー検査を実施したところ

↑胃内にトウモロコシの芯を疑わせる所見が確認され、幸い腸閉塞の所見はなかったので胃カメラで摘出することになりました。


↑胃カメラで見た胃内にあるトウモロコシの芯です。三つもありました・・・

今回は腸に詰まってしまう前に摘出できてよかったです。

トウモロコシ美味しいですよね。皆さんも気をつけてください。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

 

靴下を飲み込んでしまったフールちゃん

診療日誌 2017.06.20 UP DATE.

今は元気だけど、さっき靴下を飲み込んでしまったとのことで来院されたのは、8ヶ月齢のフレンチブルドックのフールちゃんでした。


↑何だか申し訳なさそうなフールちゃん

異物を飲み込んでしまった場合、催吐処置で吐かせる場合もありますが、フレンチブルドックのような短頭種は喉に詰まってしまうと緊急状態になります。

また、腸に詰まってしまうと開腹手術が必要になりますので内視鏡で摘出することになりました。

 
↑胃カメラを胃に挿入すると泡にまみれた靴下を発見。早速摘出をしました。


↑出てきた靴下です。結構大きかったですね。

腸に詰まってしまう前に摘出できてよかったです。処置後の麻酔からの覚めも良好でした。

今後は同じようなことがないように気をつけてくださいね。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

ひも状異物による腸閉塞を起こしたカブちゃん

診療日誌 2017.06.12 UP DATE.

お肌のトラブルでずっとサポートを続けていたピットブルのカブちゃんですが、急に吐き出して元気がないとのことで来院されました。

*手術中の写真がありますので、ご注意ください。

診察してみると確かにいつも元気なカブちゃんがシュンとして大人しくしています。
早速、血液検査と腹部超音波検査をしてみると、腸閉塞を強く疑う所見が認められたので、緊急手術になりました。


↑腸管の拡張所見


↑腸管拡張部位に異物を疑わせる所見が認められる


↑腸管切開をしてひも状の異物を取り出している


↑胃を切開してプラスチック製の異物を摘出している

ということで、カブちゃんも頑張りました。下が摘出した異物です。

飼い主の方に確認するとお布団を縛っていたビニールひもだろうとのことでした。


↑退院前のカブちゃん。いつもの元気が戻って嬉しいです


↑病院裏で楽しいお散歩中です。

今回は胃腸がかなり広範囲でダメージを受けていましたが、幸い胃穿孔や腸穿孔を起こしていなかったのが幸いでした。

今後も同じことがないようにと祈っております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

 

腎嚢胞切開を行ったタロちゃん

診療日誌 2017.05.30 UP DATE.

一年前から右側の腎臓に嚢胞が確認されていた15才のチワワのタロちゃん。

定期検診で、その嚢胞が徐々に大きくなっていることが分かり、本来の腎臓が圧迫されてしまっていました。


↑エコー検査所見。黒い部分が嚢胞(本来の腎臓は押し潰されてしまっている)

タロちゃんは加齢に伴って心臓も肝臓も悪くなっていましたが、このままでは右側の腎臓の機能が失われ更に今後も大きくなる嚢胞で他の臓器にも障害が出る可能性がありました。そこで飼い主の方と相談し、嚢胞の表面を外科的に切開し液体が貯まらないようにする手術を実施することになりました。


↑腎嚢胞切開後の手術所見

腎嚢胞切開が無事に終了しその他に異常がないか確認したところ、右側肝臓の内外側の表面が腫瘍を疑わせるような形状をしているのを確認しました。


↑表面が不整な肝臓表面

手術時の所見では完全切除が難しい場所でしたので、今回は一部を切除し病理検査を実施することにしました。

術後の経過は順調で、嚢胞で圧迫されていた右側腎臓も大きさの縮小が認められましたが、形状をなんとか維持することができました。

肝臓の病理検査も良性病変との診断でしたので、みんなで一安心です。

今後もサポートを頑張っていきます。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

脾臓の腫瘤を切除したチョコちゃん

診療日誌 2017.05.18 UP DATE.

肩関節の不安定症や慢性肝臓胆嚢障害の治療で通っているミニチュアダックスのチョコちゃんも、もうすぐ10才です。

今回は定期検診のために腹部のエコー検査を実施しました。

↑脾臓全体の腫大と頭側に内部構造が不整な所見が認められた


↑肝臓の一部に腫瘤が認められた


↑胆石の形成が確認

いくつかの異常所見が認められたので、飼い主の方と相談し、念のためにCT検査を実施することにしました。

↑脾臓の腫瘤のCT所見


↑胆石のCT所見


↑肝臓のCT所見

 

CT検査の結果、脾臓と肝臓の腫瘤以外は転移性の病変も認められず、胆石は胆嚢内だけでなく胆嚢頸部にも認められ閉塞の危険性があるとのことでした。

そこで、脾臓の摘出と胆嚢摘出及び肝臓腫瘤の切除を行うことにしました。


↑肝臓の腫瘤


↑切除後


↑切除後の脾臓


↑摘出した胆嚢

一度に三か所の手術を、チョコちゃん頑張ってくれました。

その後、摘出した肝臓や脾臓を病理検査したところ、良性病変とのことで結果がかえってきました。

術後の経過も予想より順調で、今後もみんなでサポートしていきたいと思います。

福岡動物メディカルパーゥ リヴ動物病院

前十字靭帯が断裂したシドちゃん

診療日誌 2017.05.16 UP DATE.

「数日前から左足を上げて歩く」とのことで来院したのはパピヨンのシドちゃん12才でした。

早速、触診をしてみると左側の膝関節が重度に腫大していました。
シドちゃんは若い頃から両側の膝蓋骨脱臼を持っており、その関係でのトラブルを疑いました。

その後レントゲン撮影をしてみると

↑左側の膝蓋骨脱臼と

↑前十字靭帯断裂を強く疑わせる所見が得られたので、オーナーのご希望もあり手術を実施しました。

ちなみに、膝蓋骨脱臼を持っている子が膝に強い衝撃を受けたりすると靭帯の断裂が合併症として起こります。

術後は1週間ほど入院管理をし、現在4週間ほど経過していますが、順調に経過しております。

今後の膝の負担を軽くするために、ケアをしっかりと続けていく予定です。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

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