大事なお知らせ

ブログ・お知らせ診療日誌

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

SUBシステムを設置したママちゃん part2

そのため、時間を稼ぐ一時的な救命処置として、

体外から腎臓に直接カテーテルを挿入して尿を出す、腎瘻カテーテルの設置術を行いました。

リスクの高い状態でしたが、なんとか周術期を乗り越え、腎瘻設置後はどんどん状態が回復してくれました。

 

ただし、腎瘻には ①ズレやすい ②感染のリスクがある という管理上の問題があります。

何日脱落せずに入っていてくれるか分からないため、急いでもう1セットのSUBシステムをなんとか手配し、

左側の腎瘻が抜けてきたその日に、ギリギリ間に合いました!

 

これは術中の画像です。

レントゲン透視下で腎盂(腎臓の尿を集める部分)を確認しながら腎臓内にカテーテルを設置します。

 

術後のレントゲンです。

先だって行った腎瘻と違い、カテーテルに脱落防止の工夫がしてあり、抜けにくくなっています。

腎臓からでたカテーテルは、一旦皮下に出てチタン製の洗浄ポートに繋がり、

再度腹腔内に戻って膀胱に開口します。

SUBシステム設置術は他の術式と比較して、術式が簡易で手術時間が短縮できます。

また、洗浄ポートを介して定期的にカテーテル内の洗浄を行うことで、再閉塞のリスクを軽減することができます。

 

ママちゃんは術後にやや紆余曲折はありましたが、持ち前のタフさで回復して、

今は腎臓の数値が基準値内におさまるほどで、元気にしています。

 

ママちゃんは物凄く頑張ってくれました!

定期的にメンテナンスが必要ですので、今後もしっかりとケアしていきます。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

SUBシステムを設置したママちゃん part1

尿管の通過障害から急性腎障害を起こした猫のママちゃんを

腎臓・膀胱をバイパスする「SUBシステム」という器具の設置により救命できました。

術前の写真なのでしかめっ面です。。

 

ママちゃんは以前に尿管結石の通過が原因と思われる急性腎障害を起こした既往がありました。

その際は内科治療で改善したので、定期的にチェックをしながら経過観察をしていました。

その途中の出来事です。

 

急に嘔吐があり、その後数日なんだか元気と食欲が落ちていると来院されました。

まさかと思いつつ検査をしてみると、

腎臓の数値が少し前のチェック時より上昇しており、

エコー検査で、左側の尿管の通過障害のありそうな像が認められました。

結石が詰まっているような画像所見はレントゲン・エコーでは無く、

尿の培養検査を実施し細菌感染の可能性も低いと判断しました。

以前に急性腎障害を起こし、内科治療で改善していたことから、

まず入院で内科治療を実施し、数日で元気になり帰って行きました。

 

なのですが、帰宅後すぐに、また吐いて食べない、と再来院しました。

調べてみると、なんと下がったはずの腎臓の数値がまた上昇し、

反対の右側の尿管の通過障害が起っていました。

再度入院し内科治療を行ないましたが、今度は改善が悪く、

本当に結石が詰まっていないか確認のためにCT検査に行ってもらいました。

CT検査では結石は確認されませんでした。

その為、尿管自体に問題があると考え、通過の悪い部分をパスして

腎臓から尿を膀胱へ通す手術を検討する手筈となりました。

 

しかし、一旦良くなったはずの左側の尿管が再度通過障害を起こしてきました。

尿の排泄を担っていた左側から尿が出なくなったので、状態が急激に悪化しました。

待てない状況になりました。冒頭に出てきたSUBシステムの適応です。

ですが、当院には、通常片側の発生のため、その分の1セットしか置いていません。

すぐに両側の腎臓には対応できませんでした。

そしてSUBシステムは海外から輸入する必要があり、通常は手元に届くのに時間がかかります。

 

→part2(http://live-ac.com/archives/9086)へ

 

供血犬デビューしたきなこちゃん

皆さんこんにちは。

獣医師の中尾です。

 

桜が咲く季節になりました。

いつも気づいた時には散っていることが多いので、

今年はしっかり目に焼き付けようと思います。

家の近くに桜並木があるため、愛犬のきびちゃんとお散歩しようかなと思います。

 

さて今回は3月から供血犬としてデビューしたゴールデンのきなこちゃんです。

病院にくるたび尻尾振りながら喜んでくれるため、嬉しい限りです。

(思ったより尻尾に当たると痛いです。笑)

獣医療において、輸血は毎日・毎週実施することはあまりありませんが、

輸血をしないと助からないシチュエーションは年に数回あります。

人と違って、血液バンクがないため、各病院毎に供血犬を飼育するか、

ボランティアで供血犬を募集するかしかありません。

(人工血液の研究が進めばもっと助かる命が増えるかもしれません)

 

リヴ動物病院では供血犬を飼育していないため、

現在ボランティアで供血犬募集をしています。

もしご興味がある方はスタッフにお声がけください。

(基本的には大型犬を対象にしています)

 

今回、きなこちゃんの血液で1頭の命が救われました。

きなこちゃん本当にありがとうございます。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

目から血が出たマイロちゃん

診療日誌 2020.03.17 UP DATE.

先日、目から血が出ているとのことで来院したマイロちゃんです。

 

診てみると、左目にとても大きな傷ができていました。

このままでは傷が深くなって、目がダメになってしまいます。

急いで傷を結膜で覆い、一時的に瞼を縫い付ける手術を行いました。

おうちではエリザベスカラーをつけての生活となります。

 

↓約2週間後、抜糸を行ったときの様子です。

ぼこぼこだった傷が治ってきて、目の表面がつるっと滑らかになっています。

 

↓約1か月後

傷はきれいに治りました!

 

今回のマイロちゃんは、きれいに治って元通りの生活に戻りました。

しかし、治療が遅れてしまうと失明してしまう恐れがあります。

目をしょぼしょぼしている、目やにが増えたなど少しでも気になることがあれば、ぜひご相談ください!

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

足を火傷したぷりんちゃん

診療日誌 2020.03.11 UP DATE.

先日、足を火傷したとのことで来院したぷりんちゃんです。

前日の夜にストーブの上に飛び乗ってしまったそうです。

診てみると、両後ろ足を火傷しており、とても痛そうな様子です。

飼い主さんがすぐに冷やしてくれたおかげで、ひどい傷にはならずに済みましたが、

完治までに2週間くらいかかりました。

 

毎年寒い時期には、火傷になった子が来院します。

ストーブには近づきすぎないように周りを囲ったり、置き場所に気を付けたりしましょう。

「毎年何も起こってないし、この子は大丈夫」と油断せずに、事故対策をしましょうね!

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

ウンチから虫が出てきたミクちゃん

診療日誌 2020.03.06 UP DATE.

先日、「うんちが柔らかくて、中に繊維質のもの?が混ざっている」というミクちゃん(猫)の検便をしました。

 

見てみると、便の中に白っぽい虫がにょろにょろ入っています。

 

顕微鏡で見ると、虫卵もたくさん入っていました。

すぐに駆虫薬を注射して、すべての虫が出てくるのを待っているところです。

 

元野良猫さんは、外で暮らしているときにカエルやネズミなどを食べて寄生虫に感染してしまっていることがあります。

保護した猫さんの軟便や下痢が続く場合は、おなかの中に寄生虫がいるかもしれません。

特に仔猫さんの場合、寄生虫が原因で衰弱する可能性もありますので、注意が必要です。

おうちに連れて帰ったら、一度は病院で便の検査をしてもらいましょう!

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

血尿が出たリリちゃん

こんにちは。

獣医師の中尾です。

 

福岡に帰ってきたからの初雪は佐賀で見ることになりました。

雪をみてはしゃいでしまう気持ちを忘れずにいたいなと思います。

ちなみに寒いのはあまり得意ではありません。

 

さて今回はわんちゃんの血尿です。

今回顔写真を撮り忘れるミスをしました・・・

ヨーキーのリリちゃんです。

 

当院のペットホテル中に血尿を確認し、検査をおこないました。

血尿は下の写真のように赤色というよりはどす黒い色をしていました。

遠心(重いもの=細胞や細菌などを沈める作業)するとかなりの量の沈殿物が確認され、

上澄もやや黒さが確認されました。

 

顕微鏡で確認すると、沢山の物が確認されました。

健康時の尿にはここまで沢山見えることはありません。

また尿はアルカリ性になっていました。(健康時はやや酸性=中性です)

細菌も沢山存在してしていましたが、結晶(結石のもと)はありませんでした。

 

 

超音波で膀胱を見てみると、

ピンクの丸で囲ったのが結石になります。

黒い部分が膀胱内の尿なので、膀胱結石になります。

左の写真の膀胱結石は写真下に向かって結石から黒い帯のようなものが出ています。

これは超音波からでるビームを結石が反射して、

結石より下の物が映らなくなる現象です。(シャドーと言います)

 

以上の所見から細菌感染及び膀胱結石を伴う膀胱炎と診断しました。

治療は抗菌薬と食事療法を始めました。

結晶がある場合はそれを見て、食事療法だけで治療可能か手術が必要か判断します。

(例:ストルバイト→ご飯で溶ける、シュウ酸カルシウム→ご飯で溶けない)

 

食事に関しては、今回はリリちゃんの食いつきの良かった、

ヒルズのメタボリック+ユリナリーを選択しました。

 

1週間後には症状もほとんどなくなり、

(膀胱炎の症状は頻尿、血尿、しぶり、お水をよく飲むなどがあります。)

尿のPH(酸性かアルカリ性かを見る数値で、7が中性です)は、

治療前が9.0(アルカリ性)→治療後6.5(酸性)になりました。

見た目も綺麗になったことがわかります。

 

現在はご飯だけ続けてもらって、3ヶ月程経ちますが、今もおしっこは順調です。

膀胱炎は犬では感染を伴うことが多く、猫では感染を伴わないことがほとんどです。

女の子は陰部から膀胱までの距離が短いため、膣の細菌が感染しやすいと考えられています。

 

結石や結晶は食生活が大きな原因の1つです。

おやつを沢山食べたり、人の食べ物をあげたりすることも注意です。

良かれと思ってミネラルウォーターを飲ませるのも控えてください。(特に硬水)

結石や結晶はそれ自体が膀胱の壁を傷つけて、感染しやすくなるだけではなく、

男の子では尿道に詰まり、おしっこが出なくなる場合もあります。(=尿道結石)

膀胱炎で発生する細胞やタンパク質が詰まることもあります。

 

どちらの場合にせよ、おしっこが出なくなることは緊急疾患です。

遅くても1日近くおしっこを確認できないなら、病院へ来てください。

トイレに何度も行くやおしっこの姿勢をとるがおしっこ出ないのを確認した場合は、

排尿障害の可能性があるため、待たずにすぐ来てください。

 

おしっこはお家で簡単に確認できるため、注意して見る様にしてください。

ご質問などある場合はリヴ動物病院まで。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

耳が痒い子犬のアルちゃん

こんにちは。

獣医師の中尾です。

健康診断が終わってから、ジムをサボっているため、早く復帰しないとと焦っています。

まずは3キロ落としたので、今年は体脂肪を落として筋肉をつけたいと思います。

 

今回は耳がかゆいと言って来院されたアルちゃんです。

見てみるとも耳垢がたくさん付いており、

耳道も赤くなっていました。

外耳炎と診断されますが、原因を治さないと再発するため、耳垢を調べることにしました。

原因には

  1. アレルギー性疾患(食事アレルギー、アトピー)
  2. 耳ヒゼンダニ症
  3. 腫瘍
  4. 異物や刺激(植物、シャンプー、毛抜きなど)

があります。

 

耳垢を見てみると

ど真ん中に明らかに虫みたいなものいます。(節足動物です)

これが耳ダニ(ミミヒゼンダニ)です。

少し拡大して見てますが、こんな感じで耳垢(写真のほぼ全てを占めている茶色部分です)の中にいます。

 

もちろん耳ダニだけではなく・・・

上2つの写真は耳垢を、簡易染色(diff quick)と呼ばれる方法で染色したものです。

それを顕微鏡で見ています。

紫色で雪だるま(ボーリングのピン)のような形をした物が沢山確認できますが、

これがマラセチアというカビ(酵母様真菌)です。

 

マラセチアは常在菌で皮膚・耳に存在します。

単独で増殖することはほとんどなく、何かしらの素因があって増殖することが多いです。

素因としては

  1. アレルギー性疾患(食事アレルギー・アトピー)
  2. 耳ダニ
  3. 刺激・異物

などがありますが、今回は耳ダニがいたためその治療から開始しています

基本的には駆虫のお薬を(当院ではスポットタイプを使用)、

2〜3回くらいの処方で治療終了になることが多いです。

しかし、中にはもっと時間がかかる場合もあるため継続した耳垢の検査が必要になります。

 

また実はアレルギーもあるが耳ダニもいたパターンもあるため、

治療後にも耳垢が多かったり、痒みを生じたりする場合はアレルギーを疑います。

 

シャンプーしてから〜とか草むらに顔を突っ込んでから〜などの情報があれば、

シャンプー剤による刺激や種子などが異物として存在を考えます。

 

今回はその後3回目の処方が終わった頃には耳ダニも確認できず、

耳の中も綺麗なため耳ダニ症による二次的なマラセチアの増殖と判断しました。

 

 

補足です。

本格的に寒くなり、人も動物も体調を崩しやすいので気を付けましょう。

ねこちゃんは水の飲む量が減り、膀胱炎や尿道閉塞が多いシーズンなため、

おしっこ出ているか、変な色じゃないか、トイレに何回もいってないかチェックしましょう。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

数日食欲が落ちて、お水を良く飲むジュリちゃん

数日前から食欲が落ちてきて、ここ2、3日はほとんど食べていない、水だけはたくさん飲む、

陰部から血のようなものが出ている、と連れてこられたのは、ぽっちゃりなボーダーコリーのジュリちゃんです。

お腹にエコーを当ててみると、

少し詳しい方なら、症状で「これはあれかも!?」と思われるかもしれませんが、

子宮内に感染を起こして膿が溜まる、子宮蓄膿症でした。

命に関わることもある怖い病気です。

お水をたくさん飲んでいたのは、炎症と細菌の出す毒素の影響からでした。

よほどの事情がなければ、主な治療法は卵巣子宮の外科摘出になります。

 

全身チェックを行って、手術可能な状態でしたので、飼い主さんとお話しして、即日手術となりました。

Mの字型に出ているのが子宮です。

術者の手と比較しても分かる通り、大きくパンパンに腫れています。

緊急手術であったことと、ぽっちゃりさんであったことから、

少し手術は手こずりましたが、問題なく手術は終了しました。

 

原因の子宮を摘出したことで、術後は順調に回復してくれました。

 

基本的に子宮蓄膿症は救急疾患です。早く処置をしなければ、状況は悪化していきます。

臓器不全を起こしたり、ショックを起こして、亡くなることもあります。

症状はどれも必ず出るわけではありませんが、

避妊していない女の子

・元気・食欲がない

・お水を急に良く飲むようになった・おしっこの量が急に増えた

・吐く

・お腹が張っている

・陰部から膿、血のような異常な分泌物が出ている

(陰部からの分泌物を下痢・血便だと勘違いされることもあります)

などの症状を示している場合は早めに診察を受けてください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

涙やけのひどいテトちゃん

先日、去勢手術で来院した、とっても懐っこいテトちゃんです。

よく見ると目頭のところの毛が茶色く湿っています。「涙やけ」とよく言われる状態です。

涙やけに悩んでいる飼い主さんは多いので、

術後の麻酔から覚めるまでに、せっかくだから眼の周りをきれいにしようね、

蒸しタオルとクシを用意しました。

いざ眼を見てみると、

下まぶたの目頭側のあたりの毛が、まぶたの内側に巻き込まれていました。

涙やけ、というか涙が溢れてきている原因は、「眼瞼内反症」だったのでした。

 

眼瞼内反症は、まぶたが名前の通り内巻いている状態で、先天性のことが多いです。

まぶた全体で起こることもあれば、今回のように一部だけということもあります。

症状は、涙が溢れるだけのこともあれば、結膜や角膜に影響が出ることもあります。

根本的な治療は、まぶたを外に向かせる手術になりますが、

軽度の場合は、刺激している毛を抜いたり、目薬をさして治療することもあります、

 

今回は偶然(というわけでもないですが)初めて見つかった軽度のものだったので、

入り込んでいる毛を寝ている間に抜く処置を行い、今後の経過をみることにしました。

 

去勢手術の抜糸の際には、涙がかなり改善していました。

今後の経過次第で、治療方針を考えていこうと思います。

 

涙やけは原因がはっきりしないことも多く、非常に厄介ですが、

今回のようによく見てみるだけで原因がわかることもあります。

涙やけで悩まれている方は、ぜひ一度診察を受けてみられてください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

麻酔下外耳処置を行った虎太郎ちゃん

麻酔下で外耳の処置を行った、元気いっぱい虎太郎ちゃんについてです。

以前より慢性外耳炎を患っており、定期的に耳掃除が必要でしたが、

ある時を境に、右側の外耳炎だけ、なかなか治らなくなってきました。

そのある時とは、右の耳道の奥に黒い塊が見つかって、普通の洗浄でそれがなかなか取れないね、

となったあたりでした。

普通に耳の洗浄をしてもダメなので、

無麻酔で耳鏡下のカテーテル洗浄を行ってみたり、

特殊な洗浄液で汚れが溶けないかやってみたりしましたが、

全く塊は取れませんでした。

 

塊の奥にしこりがあったりする可能性もあるので、

その精査も含めて麻酔科での外耳処置を実施することになりました。

画面の下側に黒い耳垢の塊が見えます。

鼓膜は辛うじて見えている状態です。

 

オトスコープで見ながら、カテーテルを塊のところまですすめ、

直接ピンポイントで行う洗浄をしばらくすると、ついに塊が動き、流れ出てきました。

これでかなり耳の中は綺麗になりました。

恐れていたしこりもなく、おそらく画面右に見えている毛に汚れが絡み付いてたようでした。

 

麻酔をかけるなら一緒に歯科処置も済ませたい、というご希望でしたので、

耳がしっかり綺麗になってから歯科処置に移りました。

耳ばかり見ていましたが、歯石と歯周病がありました。

歯石を取ってみると、上顎の臼歯が破折していました。

露髄(いわゆる「神経」が露出)しており、この歯だけ特に歯周病が進行していたため、抜歯も行いました。

綺麗になりました!

 

歯も耳もすっきりして帰った虎太郎ちゃんですが、外耳炎も落ち着き今のところ良い状態です!

同じ状態にならないように、引き続きケアを続けていきたいと思います。

 

なかなか耳の奥の汚れが落ちずに外耳炎が治らない場合には、

麻酔をかけての処置が有効なことがあるよ、というお話でした。

 

福岡動メディカルパーク リヴ動物病院

発熱をしてやってきたリリオちゃん

先日、前日から急に吐き始めて元気と食欲が無いと来院した、少し怖がりのリリオちゃんのお話です。

来院時は触っただけでわかるくらいの発熱があり、直腸温を測ってみると40℃以上ありました。

呼吸もやや早く、SIRS(全身性炎症反応症候群)の可能性が高いと判断し、急いで検査をしました。

(写真は来院後そんなに時間が経っていない時の写真ですが、明らかに目がうつろで顔に余裕がありません。)

調べてみると、総白血球数が低下しており、SIRS状態と判断しました。

 

SIRS(全身性炎症反応症候群)とは、

感染などの侵襲(内から外から問わず)によって起こった炎症が、

全身性に影響を及ぼしている状態で、コントロールできなければ多臓器不全も起こし得る危険な状態です。

 

迅速エコー検査で腹水貯留が認められたため、腹水検査を実施し、細菌性腹膜炎と診断しました。

急性の細菌性腹膜炎で一番多いのは消化管穿孔です。

穿孔の有無の確認と腹腔内の洗浄が早急に必要と判断し、

そのまま試験開腹を実施しました。

腹膜炎により消化管は真っ赤になっていました。

怪しい部位はありましたが、明らかな穿孔部位は確認できなかったため、消化管の切除等は行わず、

しっかりお腹の中の洗浄を行い、排液ドレーンを設置して、手術を終了しました。

針の穴ほどの小さな消化管穿孔の可能性が高く、

抗菌剤の投与と腹水のコントロールで穿孔部位はそのまま塞がるのではと考えました。

状況によっては再度開腹の可能性もありましたが、

なんとか数日で排液が減り、熱も下がり、元気になりました。

まだ、消化管のダメージが回復しきっていないので便が柔らかいのですが、じきに良くなるはずです。

 

早めに来院していただいたので、処置もすぐ出来て回復しましたが、来院が1日遅れていたら助かっていなかったかもしれません。

発熱は本当に怖いな、というお話でした。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

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