ブログ・お知らせ診療日誌

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

鼻水とくしゃみが止まらなかったちくわちゃん

診療日誌 2019.05.30 UP DATE.

「くしゃみと鼻水が止まらず、ずっと気にしている」とのことで診察したのは13歳のミニチュアダックスのちくわちゃんでした。

さっそく診察と検査を実施したところ、両側の上顎の犬歯が口鼻腔瘻を起こしていました(歯槽膿漏が悪化し顎の骨が溶け歯の隙間の部分で口と鼻が開通してしまった状態です)。

状態を説明して重症化してしまっている部分の抜歯と、まだ生き残っている部分の歯科処置を実施しました。

麻酔下で観察した歯はかなり悪い状態でしたが、処置後にはなんとか状態も安定してくれました。

ミニチュアダックスは歯が悪くなりやすい犬種です!
生涯自身の歯を使うためには人と同じように毎日の歯磨きが必要です(歯磨きに代わるデンタルケアはありません)。

皆さんもできる限り愛犬の歯を磨いてあげてください。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

急に動かなくなったクロチビちゃん

診療日誌 2019.05.12 UP DATE.

いつもなら会社に出勤するとご飯を貰いに来るのに、来ないと思って探してみると、隅の方でうずくまってじっとしていた、

と連れてこられたのは、小柄でかわいい黒猫のクロチビちゃんです。

ご飯はあげたら食べたが、どうも動きたがらない、後ろ足を触らせようとしない、とのことでした。

実際に確認してみると、どうも左脚の太ももが腫れています。

レントゲンで確認してみると、

大腿骨の骨折がありました。これは痛くて動けないはずです。

 

骨折の種類としては、骨端板(成長板)骨折というもので、若い子で多い骨折です。

幸いクロチビちゃんは骨の成長がほとんど終わっているようなので良かったですが、

骨端板骨折は骨の成長障害を起こすことがあるため、慎重に治療をする必要のある骨折です。

 

上のレントゲンでは分かりにくいですが、骨片の前後方向へのズレが大きく、

温存治療での機能回復はおそらく不可能であると判断し、飼い主さんとお話をして手術をすることになりました。

手術は、ズレてしまった骨片を整復して、左右から斜めに金属性のピンを打ち込んで固定するクロスピン法で行いました。

最近導入した外科手術用X線撮影装置(Cアーム)のおかげで、幸い大きなトラブルなくスムーズに手術を終了することができました。

 

外猫さんなので入院に慣れてくれるかが心配でしたが、とても人懐こい子ですぐ慣れてくれたので安心しました。

元通りに飛んだり跳ねたりできるように、しっかりフォローをしていきます。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

食べムラがひどくなったノンちゃん

診療日誌 2019.03.06 UP DATE.

先日、最近食べムラがひどくなってきた、と来院したのはとってもおっとりな柴犬のノンちゃんです。

確かに体重が短期間で減ってきていました。

以前に腎不全の傾向を指摘されていたので、血液検査を実施しましたが、

症状を示すような悪化は認められませんでした。

腹部の画像検査でも軽度の慢性疾患はありましたが、大きな体重減少に関係していそうな異常は

、明らかには確認できませんでした。

 

診察中に口を少しくちゃくちゃしていたのが気になって覗いてみると、歯肉が一部腫れていました。

この程度の腫れでも初期の腫瘍のことがあり、口の腫瘍は大きくなると大変なので、お母さんとお話をして、

後日、鎮静下でしっかりとしたレントゲンと組織の一部を取ってくる生検を実施することになりました。

 

レントゲンでも、患歯が正常側と比べて傾いていることがわかります。

 

病理組織検査の結果は、歯周の炎症の結果できたものであり、

大掛かりな手術等ではなく歯科処置で改善する範疇のものであることがわかりました。

腫瘍でなくてよかったです。

 

口の中は少しの腫れでは気づきにくいですが、今回は大丈夫でしたが、放っておくと大変なことになることもあるので、

何かおかしいなと思ったら動物病院に早めにご相談ください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

足が赤くなってしまった麦ちゃん

診療日誌 2019.02.26 UP DATE.

足が赤く腫れているとのことで来院した麦ちゃんです。

 

見てみると、左後ろ足の先が赤くなっています。

 

皮膚検査をしてみると、真菌(カビ)の感染があることが分かりました。

そこで、抗真菌薬の軟膏と足先の部分シャンプーをしてもらうことになりました。

毎日の部分シャンプーは大変だったと思いますが、そのおかげで綺麗に治すことができました。

皮膚の病気は、治療に時間がかかったり、手間がかかったりと大変なことが多いですが

そのぶん綺麗に治るととても嬉しいですね。

麦ちゃんも苦手な通院よく頑張りました!

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

毎日1回吐くコロッケちゃん

診療日誌 2019.02.22 UP DATE.

先日、ここ1ヶ月くらい1日1回吐く、と来院した猫らしい気まぐれなコロッケちゃんのお話です。

まずは身体検査、ということでお腹を触ると腹壁にそってやや硬いものが触りました。

これはおかしい、何かが腫れています、ということで

即エコー検査を実施したところ、腫れているのは脾臓のようでした。

微量ながら腹水も確認されました。

あまりに大きく腫れているので、細胞を見た方が良い、と判断しました。

しかし、あまり長いこと動かないように保定していると、コロッケちゃんの癇に触るようで

怒り出してしまったので、安全に検査を行うために、後日鎮静下で針を刺して細胞を採取しました。

すると、

濃い紫で丸く染まっている核の周りに、近い色でつぶつぶがたくさん確認できる細胞が多数採取されました。

細胞の所見から肥満細胞腫という腫瘍の可能性がかなり高く、

少量の腹水中にも同様の細胞が採取されたことから

早期に脾臓の摘出を実施した方が良いと判断しました。

 

 

【肥満細胞腫について】

肥満細胞は肥満に関係した細胞ではありません。

血液系の細胞で、青い顆粒の中にヒスタミンなどの物質を溜めており、

たくさん蓄えているその姿から、「肥満」と呼ばれるようになったようです。

顆粒の中の物質を用いて、炎症や免疫反応に関連します。

肥満細胞腫はその肥満細胞が腫瘍化することで発生します。

猫では皮膚で発生するパターンと内臓で発生するパターンがあります。

皮膚は良性、内臓は悪性の挙動を取ることが多いです。

肥満細胞の持っている機能が症状に関係しており、特に内臓型ではそれが消化器症状として現れることがあります。

また、ひどい場合にはヒスタミンショックという救急状態を引き起こすこともあります。

 

 

摘出してきた脾臓がこちらです。

20cmを超えて大きく腫れており、見た目にゴツゴツと不整で、一部変色して壊死が疑われる部分もあります。

こちらを病理検査に送り、病理学的診断と後に抗がん剤が必要になった時のために遺伝子変異の検査をお願いしました。

 

【遺伝子変異について】

肥満細胞腫と一部の腫瘍では増殖の伝達に関わるc-kitというものの遺伝子の変異があり、

それが腫瘍の増殖に関連しているということが分かっています。

そして、この変異のある腫瘍では「分子標的薬」と呼ばれる抗がん剤が効果的であると言われています。

そのため、遺伝子変異があれば治療の選択肢が広がる可能性があるため検査を行います。

(分子標的薬にはc-kit以外の効果経路もあり、薬によっては変異がなくても使用することもあります。)

 

 

脾臓の肥満細胞腫は手術の反応が良い傾向にあることが分かっています。

コロッケちゃんはエコーと手術中の目視で、転移は認められませんでしたが、

腹水中に腫瘍細胞が確認されたことが心配です。

 

今後は術後の傷の経過と腫瘍の動向にしっかりと気を配って治療を進めていきたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

腹腔鏡下肝生検を行っためかぶちゃん

診療日誌 2019.02.18 UP DATE.

先日、腹腔鏡下で肝生検を行ったのは、とっても元気なジャックラッセルのめかぶちゃんです。

めかぶちゃんは、去勢手術の時に肝臓の数値が高いことが見つかり、

追加検査で肝機能の低下が見つかりましたが、CT検査で大きな解剖学的な異常が見つかりませんでした。

依然、肝臓の数値が下がらず、肝臓で顕微鏡的な異常が存在している可能性があるため、

詳しく調べるために肝臓の一部を取ってきて検査を行う、肝生検の必要が出てきました。

 

一般的に肝生検には、

①体外から針を刺して取ってくる方法

②お腹を開いて直接肝臓の一部を取ってくる方法

③腹腔鏡を用いて肝臓の一部を取ってくる方法

がありますが、

犬・猫では①の方法では十分な量や質が取れず、診断がつかないことがあるため、

肝生検が必要な場合、②・③の方法を当院では実施しています。

 

腹腔鏡下の避妊手術のブログで書いていますが、

 

開腹手術と比べ、腹腔鏡下で行う主なメリットは

①切開創が小さいので侵襲が小さい
(小型犬では開腹手術と大差がないこともありますが、腹腔鏡を使用すると小型犬〜大型犬で傷の大きさがほとんど変わらないため、大型犬になればなるほど開腹との傷の大きさの差があります)

②体内での操作になるため、臓器を引っ張って体外に出すときの痛みがない

③腹腔内臓器が外気に触れることがなく臓器の損傷が最小限なので術後の胃腸機能の回復が早い

④肉眼で見られない深いところまでスコープで細かく見ることができる

⑤縫合時間の短縮で麻酔時間が短くなる

 

といったことが挙げられます。

デメリットとしては

 

①特別な機器が必要で機器が高額なので費用がかかる

②術者が特殊な手技を習得した人に限られる
(熟練していなければ手術時間の延長にも繋がります)

③長い鉗子を使うので手の感覚が伝わりにくい

④視野に限界がある

 

といったことが挙げられます。

 

特に肝臓を触る場合には、開腹と腹腔鏡では、傷の大きさがかなり違ってくるため、腹腔鏡が適していると考えられます。

 

めかぶちゃんも、検査目的なので極力本人に負担をかけないよう、腹腔鏡下での肝生検を選択されました。

 

カメラでお腹の中を覗いた画像です。

奥に横隔膜、手前に胃があり、中央に肝臓と胆嚢があります。

カメラでこんなにきれいに見えます。

 

そして、実際に肝臓の組織を取っている画像です。

肝生検は少し血が出るのですが、止血のために、ガーゼを入れることもできます(中央右)。

ガーゼは、万が一ですが、お腹に忘れて来てもわかるように、レントゲンに映る特殊なものを使用してます。

組織もしっかり採れ、出血もちゃんと止まったのを確認してからお腹を閉じました。

 

とった組織は病理検査に送って専門家に診断をしてもらいます。

めかぶちゃんは術後も特にトラブルなく経過してくれました。あとは診断を待つのみです。

 

肝臓の数値が下がらない、肝生検が必要みたい、ちゃんと治療をしてあげたいけど痛い思いは極力させたくない

そういう場合には「腹腔鏡」という選択肢があります。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

病院に来て急に立てなくなったのんちゃん

診療日誌 2019.02.02 UP DATE.

「先生、のんちゃんが受付で急に立てなくなりました!」

と急いで運ばれてきたパピヨンの、のんちゃんのお話です。

別件で診察に来られて、「元気に走って」病院に駆け込んできた後のこと、ということでした。

運ばれてきたときには、やはりフラフラしていて、若干ぼーっとした感じでした。

いつも病院に来ると元気に吠えたり、怒ったり、動く子なのに明らかに様子がおかしいです。

確認してみると、心雑音があり、血液の循環が悪くなっているようでした。

検査を進めると、「僧帽弁閉鎖不全症」があり、病院に来て興奮しすぎたことが原因で、

心臓性の発作を起こしたようでした。

肺も少し水が溜まったようで、肺水腫も起こしていました。

急いで利尿剤と強心剤の投与を行い、その日のうちになんとか回復して、自宅に帰って行きました。

 

僧帽弁閉鎖不全症は犬の心臓病で一番多い病気です。

多くは中・高齢で発症し、徐々に進行します。

のんちゃんも以前に軽度の心雑音を指摘されていました。

雑音の程度は軽度でも、今回のように性格や状況によっては、

興奮やストレスが原因となって発作を起こすことがあります。

一般的には、疲れやすくなったり、咳が出たりという症状が発見の最初の症状であることが多いです。

治療としては、心臓の負担を取る投薬治療が一般的ですが、

近年、手術で完治を目指すこともできるようになっています。

 

のんちゃんも頑張って薬を飲んでくれているので、しっかりと経過の治療を行いたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

家に帰ってみたら倒れていたモモタロウちゃん

診療日誌 2019.01.24 UP DATE.

夕方の診察終了間際に、仕事から帰ってみたら倒れてぐったりしているんですが!、と慌てた電話がかかってきました。

そして運ばれてきたのが、とても小さいプードルのモモタロウちゃんです。

体重が400g台だったので、まだ生後1、2ヶ月の子かと思ったら、3ヶ月越えていて驚きました。

写真は元気が少し出てきた時点ですが、

運ばれてきた時にはぐったりして頭も挙げることができず、体も冷えきっていました。

慌てて、状態のチェックと血管確保、保温を行い、検査を行ったところ、低血糖による発作を起こしたようでした。

糖液の経口投与と点滴でなんとか体を動かすことができるようになりました。

詳しくお話を聞くと、吐いた跡があったとのことでした。

状態の改善を見ていると、確かに再度嘔吐があり、食欲もなかなかでてきませんでした。

そこで腹部エコー検査を実施すると、腸閉塞を起こしていることがわかりました。

もともと体が小さく、余力が少ないところに、腸閉塞で食事が摂れなくなったため、低血糖を起こしたようです。

 

1、2日前に柵の隙間から脱走していた、とのことだったので、その時にいたずらをして何か食べてしまったのでしょう。

急遽、開腹手術となりました。

取り出したものがこれです。

飼い主さんにお聞きしたところ、おそらくカボスの種だろう、とのことでした。

普通の大きさの子なら腸閉塞までいかなかったかもしれませんが、体格が仇となりました。

思いもよらないものが腸閉塞を起こします。

 

幸い術後はみるみる回復してくれました。

小さいので、心配は尽きませんが、すくすく大きくなってくれるようサポートしていこうと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

おしっこを漏らすようになったうらちゃん

診療日誌 2018.12.20 UP DATE.

「いつもしないお風呂場のマットなどにちょこちょこおしっこをしている」と来られたのは猫のうらちゃんです。

初めて来られた時の尿検査の結果は、少しの出血とpHがやや高く、少し白血球が出ていたので
まずは細菌感染を疑い抗生剤の治療を行いました。

二度目の来院で症状はほぼ良くなり、血尿もないとのことで再度尿検査を行うと
出血は止まっていましたが、尿沈渣を顕微鏡で見たところ、次のものが見えました。

四角に見えているものが尿結石の結晶です。
この形は『ストルバイト』という尿石で、尿のpHが高くアルカリ性に傾くとできやすいとされています。
アルカリ性の尿は細菌感染を起こしやすく、同時に膀胱炎を起こすことがしばしばあります。

一度目の検査では出ていなかったのですが、尿がアルカリ性寄りであったため、
細菌感染を起こし、膀胱炎の状態で頻回尿になり、トイレ以外のところで排尿してしまう症状が出たのではないかと考えられます。

そして二度目の尿検査でストルバイト尿結晶が出ているのを確認できたため、
フードによる尿結石溶解及び尿石の再発防止を目的とした治療を開始しました。

尿結石にも色々と種類がありますが、今回うらちゃんがなってしまった尿石はフードでpHの値をコントロールし、
尿を薄く保つことによって溶かすことのできる種類でした。

今後もこのまま尿結石がないままフードで維持できるかサポートしていきたいと思います。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

ずっとトイレで気張っているこじろう君

診療日誌 2018.12.16 UP DATE.

先日、トイレでずっと気張っていた、こじろう君のお話です。鼻筋の通ったイケメンです。

お腹を触ってみると膀胱がカチカチで、尿路閉塞を起こしていました。

そこで、閉塞の解除処置を行い、数日で回復しましたが、膀胱内に結石が確認されました。

 

こじろう君は以前に尿石の影響で、尿管(腎臓から膀胱へつながる管)を痛め、

片方の腎臓を失った既往があるため、尿石治療用のご飯を食べていましたが、

それでもなお尿石ができてしまう体質のようでした。

 

手術で膀胱から石を取り除こう、ただ、それだけで良いのか?、等々と検討していると、

前回から一週間程度でまたトイレでずっと気張っているこじろう君の姿がありました。

 

おそらく再度同じ石が尿道に落ちてきたようでした。

結果、膀胱の中の結石だけ取っても体質上また石ができて、尿道に詰まってくる可能性が高い、と判断し、

膀胱の結石を取る手術と一緒に、会陰尿道造瘻術という、尿道の拡張手術を行うことになりました。

 

猫の雄の尿道は出口に近付くほど細くなり、かつカーブをしています。

そのために、出口付近で尿石や栓子が詰まってきます。

そこで、少し奥のまだ広い尿道を引っ張ってきて広い出口を作りましょう、というのが会陰尿道造瘻術の概要です。

この手術をすると尿道の走行が雌猫のそれに似てくるのと、ペニスを失うことから、女の子にする手術と言われたりします。

 

無事に取れた石がこちらです。なんだか痛そうな形です。

 

尿石症は多くの場合で生涯のケアが必要になります。

こじろう君は腎臓が片方しかないので、そちらを守れるよう頑張ってケアを続けようと思います。

 

これからの寒い時期は猫の運動量が減り、また飲水量が減ることによって、

尿石症を含めた下部尿路疾患がおこりやすい季節です。

トイレの様子には気をつけてあげてください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

痒くて仕方がないゴンちゃん

診療日誌 2018.11.26 UP DATE.

先日、体が痒くて仕方がない、と来院したのは大柄なおじいちゃんのゴンちゃんです。

痒みが出はじめたのは10歳越えてから、とのことでした。

全身、特にお腹から下が長く続いた炎症の結果、黒く分厚くなってしまっています。

高齢犬の皮膚病は色々な原因から起こるため、皮膚検査はもちろんですが、血液検査を含めた全身の精査を行いました。

すると皮膚検査で、下の写真のようなものが見つかりました。

これはカイセンダニの卵の可能性が高いです。

他に甲状腺機能低下症の疑いもありましたが、

まずカイセンの試験的治療と内服薬による痒みの制御、スキンケアで治療を行ってみることにしました。

 

1ヶ月後、痒みはまだありますが、その程度はかなり軽くなり、元気と食欲が増してきました。

皮膚も発毛が認められます。

痒みが消えていないことから、アトピーのような痒みを起こす基礎疾患があることが疑われますが、

カイセンの二次感染によりさらに悪化していたと考えられました。

 

現在、自宅でのスキンケアを主軸にした外用療法を自宅で続けています。

大柄なので大変だと思いますが、ご家族に頑張っていただいている甲斐もあって、だんだんと毛が増えてきています。

しっかりと継続ケアをしていきたいと思います。

 

痒みのストレスは強いため、それだけで元気や食欲が低下することもあります。

ゴンちゃんのように、二次感染の管理で改善が見られることもありますが、

やはりアレルギーのような基礎疾患が疑われる場合は、体質なので付き合っていく必要があります。

しかし、痒みをコントロールしてあげるだけでも、ストレスが軽減し元気になるケースも多いです。

「どうせ体質で治らないから」ではなく「楽にしてあげられるかも」で、相談にいらしてください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

急に食欲がなくなって吐き始めたるるかちゃん

診療日誌 2018.11.22 UP DATE.

先日、前日から急に食欲がなくなって吐いている、と来院したのは甘えん坊の男の子のるるかちゃんです。

トイレにずっと入っていたりもした、トイレの近くに吐いていることが多い、とのことでした。

確かに元気が無く、辛そうな表情でした。

お腹が痛いのかとお腹を触ってみると、原因がわかりました。

膀胱がカチカチです。

おそらく尿道が詰まり、おしっこが外に出なくなっています。

吐いていたのは、急性腎障害による尿毒症か、もしくは、おしっこを気張りすぎて腹圧がかかったのが原因と考えられます。

急いで必要な検査を行い、尿道閉塞の解除処置を行いました。

やはり、急性腎障害を起こしており、腎臓が回復して、しっかり自力で排尿ができるようになるまで、そのまま入院となりました。

半日遅かったら危なかったかもしれません。

 

るるかちゃんは、三日程度の入院の後、尿石治療用のご飯を片手に元気に退院していきました。

 

これからの寒い時期は猫の運動量が減り、また飲水量が減ることによって下部尿路疾患がおこりやすい季節です。

特に雄猫は尿道が雌に比べて狭く、今回のような尿路閉塞を起こしやすいため、特に注意が必要です。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

その他のお知らせ

2019.05.27

6月の臨時休診のお知らせ

6月の臨時休診日のお知らせ  2日(日)*日曜日です。ご注意ください。  5日(水) 12日(水) 19日(水) 26日(水) 30日(日)*日曜日です。ご注意 […]