ブログ・お知らせ診療日誌

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

急に元気と食欲がなくなったレオちゃん

先日、急に2、3日元気と食欲がなくなって、なんだかフラフラしていると来院したのは

羊みたいなカットのトイプードルのレオちゃんです。

歩き方をみてみるとどうもフラフラというより、なんだか右後ろ足に違和感があるようでした。

触ってみると明らかに右後ろ足を伸ばすのを嫌がりました。

もっとよく周りまで触ってみると、左のお腹のあたりが広い範囲で硬く腫れています。

そこでレントゲン検査とエコー検査を行ってみることにしました。

 

すると

 

腫れている部分の中心にはっきりと写る異物があります。

エコーでよく見てみると、この異物の周りに液体が溜まっていて、

それはお腹の中ではなく腹壁と皮膚の間であるようでした。

また、血液検査でもかなり激しい炎症が起こっていることがわかりました。

 

異物が金属様で硬そうで腹壁に穴を開けかねないこと、炎症が強く本人の状態が悪いことなどから即日手術となりました。

まずは異物の方にアプローチしてみると、筋間の膿瘍の中から針金(結束バンド?)のようなものが出てきました。

念のため、お腹も開いて確認してみると、

ちょうど膿瘍ができていた部分の反対側に小腸が癒着していました。

かなり怪しいので剥がしてみると

小腸に穴が開いて、膿瘍とつながっていました。

異物はなんとお腹の中から外に飛び出してきたもののようです!

最終的に小腸の一部切除と腹壁瘻管の切除・閉鎖、膿瘍の洗浄を実施しました。

 

術後は順調に元気に回復してくれました!

もう食べないでね!

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

お尻が気になるノエルちゃん

昨日から急にウンチを床に擦りつけたり、しきりにお尻を舐めたりしていると来院したのは、

サイベリアンみたいな立派な毛並みのノエルちゃんです。

毛並みも立派ですが体も立派で、太り気味でした。

お尻が痛いのかやや元気がないそうで、

下痢でもしてお尻が気持ち悪いのかと思いましたが、

うんち・おしっこに問題はなさそうとのことでした。

 

実際にお尻を見てみると

写真は軽い洗浄後ですが、うんちですっかりかぶれてしまっていました。

身体検査に加えてエコー検査、直腸検査を実施しましたが、少し肛門腺液が溜まっていた以外に著変はありませんでした。

 

以上のことから、今回のトラブルは毛足の長さと肥満によって、

」お尻が不衛生になってしまったことが発端ではないかと推測されました。

そこで、まず病院で綺麗にお尻周りの毛刈りと洗浄を行い、自宅でお尻周りのかぶれの治療を実施し、

さらに並行してダイエットを頑張ることになりました。

 

ダイエットは動物病院と飼い主さんが協力して一緒に頑張ることが成功の秘訣だったりします。

ダイエット頑張っていきましょうね!

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

肛門の周りが腫れたペコちゃん

皆さんこんにちは。

獣医師の中尾です。

最近肌寒くなってきて、窓を開けるのをやめました。

季節の変わり目なので、飼い主様もわんちゃん、ねこちゃんも、

体調崩さないように気をつけてください。

 

 

ドッグトレーニングから2週間ぶりにお家に帰ってくると、

肛門の周りが腫れているとのことで来院したペコちゃん。

 

お尻を気にしてなめているとのことでした。

見て見ると・・・

赤丸のところが肛門で、ピンク丸が腫れている部分です。

膿が出てきているのがわかります。

これではまだ見づらいので毛刈りをしました。

ピンク丸のところに穴(瘻孔)ができています。

また左下付近が青紫色に見えるため、内出血もあるかもです。

写真ではわかりませんが、触ってみるとコリっとした硬さ(硬結感)がありました。

 

場所と症状、そして穴から膿が出ているため右側肛門線破裂と診断しました。

肛門線についてはこちらのブログに載せているため見てください。

お尻を1週間ひきずって歩くわんこ

これが実際に絞った肛門線です。

右が右の肛門線、左が左の肛門線です。

粘土状で、流動性が少ない肛門線がでました。

白色の部分が混ざっているため、炎症が起こっていると考えられました。

 

実際に顕微鏡で見て見ると・・・(簡易染色、Diff-Quick)

たくさんの炎症細胞がとれてきました。

以上より、

肛門線貯留→肛門嚢炎(感染などが原因)→肛門線破裂→お尻の皮膚に穴形成

と考えられました。

 

洗浄実施し、抗菌薬と痛み止めを処方し、

治療終了としました。

 

10日後です。

穴(瘻)があったピンク丸で囲んでいるところは塞がってきました。

バリカンまけで気にしたのか、なめてしまったあとが

青矢印のところに見られます。

ただもうかさぶた(痂皮)ができているため、特に追加の治療はありません。

 

トリミングで絞ってもらっていない子は注意してくださいね!

お尻をこする、気にする子はすぐ相談してください。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

結膜炎と外耳炎の又八ちゃん(後編)

皆さんこんばんは。

獣医師の中尾です。

世界陸上を見て、走ろうかなと思いましたが、

家の猫に阻まれ(なでろなでろ攻撃を受けました)、断念しました。笑

そして大きく成長した又八ちゃんが来院されたことで、

後編をアップしていなかったことを思い出しました。焦

 

 

前回結膜炎についてお話しさせていただきましたが、

次に後編のお耳(外耳炎)です。

 

目と耳がぐちゅぐちゅしているとのことで来院された、

エキゾチックショートヘアーの子猫の又八ちゃんです。

左のお耳がぐちゅぐちゅで耳の周りの毛が汚れています。(耳だれ、耳漏)

 

耳だれを顕微鏡で見て見ると、

青色の丸いお団子みたいな細菌がたくさんとれました。

下の方の写真では、好中球(白血球の一員)が細菌をやっつけている(貪食像)のも

見つかったため、細菌性外耳炎と診断しました。

目と耳両方で感染がありそうなため、

抗菌薬の目薬と飲み薬を処方しました。

 

目は1週間後にばっちり治りましたが、

耳がいまいちよくなってませんでした。

 

そこで耳まで抗菌薬の効果が届いていない可能性と、

耳の細菌に抗菌薬が効いていない可能性(耐性菌の存在)を考えました。

細菌の検査は高価なこともあるため、先に点耳の抗菌薬を試すことにしました。

(飲んでいた薬と同じ種類の抗菌薬を点耳薬として処方)

 

1週間後耳垢も耳だれも半分くらいに減りました。

耳の中の細菌も減少していました。

しかし、そこから2週間経過しても完全に良化はしませんでした。

 

当院では毎回オトスコープ(耳の中を見るカメラ)を用いて耳の穴の中をチェックしています。

そこで耳の中をいつも通りにチェックしてみると

かなり見辛いですが、ポリープ状のものが確認されました。

最初の段階では確認できていなかったため、炎症が続いたためか?と考えました。

 

それから1週間後の再診で、

ポリープと耳垢は変わらずでした。

ひとまずいつも通りに掃除していた時に、

又八ちゃんがぶるぶる頭を振ると・・・・

 

ポロっと

何かが保定をしていた看護師さんの方へ飛んでいきました。

よく見てみるとポリープでした。

念のためポリープを病理組織学検査を実施しました。

(できものや内臓などを見てもらい、確定診断をする検査です)

結果は鼻咽頭ポリープでした

悪いものではないですが、再発することもあるため注意は必要です。

先天性(生まれつき)の可能性もあり、

もしかしたら最初の段階では小さくて見落としていたのかもしれません。

 

その後耳は劇的に改善し、ポリープの存在による構造的なトラブルが一番の原因だったと考えられます。

2ヶ月近く経った今も耳は落ち着いています。

 

今回はぽろっととれたため、良かったですが、

取れなかったり、多発(たくさん)性であれば手術も考えなければいけませんでした。

 

子猫を飼い始めた飼い主様の皆さん、

可愛いねこちゃんのお耳はきれいでしょうか??

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

金具を飲み込んじゃったSOYちゃん

みなさんこんばんは。

獣医師の中尾です。

ゴルフを始めたことで、3年ぶりに日焼けして、

健康的な肌になったなと感じる今日この頃です。

 

今回のテーマ、異物(誤食)は若い子に多い病気です。

特に誤食癖のあるわんちゃん、ねこちゃんは繰り返すことが多いです。

胃内異物であれば、吐かせる処置(催吐処置)や内視鏡、手術があり、

胃を超えて腸までいってしまうと、

内視鏡が届かないことがほとんどで、手術がメインになります。

 

今回服についているボタンの金具を食べてしまったとのことで来院されたSOYちゃん。

確認のためX線撮影すると、真ん中に周りより白く光るリング状のものが見えます。

X線では金属や骨が白く、水や空気が黒く見えるため、

胃内にボタンがあることがわかりました。

胃内に存在し、吐いても詰まったりする危険性が低いため、

催吐処置を実施しました。

 

当院では腕の血管(橈側皮静脈、人にもあるんですね!笑)に、

留置針と呼ばれる針を使ってプラスチックの管を血管内に入れます。

そこから催吐作用の効果がある薬を血管内に入れて吐くのを待ちます。

基本的には注射後5〜10分で吐きますが、1割未満の子で吐かない子がいるため、

その時は内視鏡を提案します。

催吐作用は帰る頃にはほとんど消えているため、大きな心配はありません。

帰宅後ご飯も普通に食べられます。

ただし、ごく稀に発作が起こることがあるため、てんかん(発作持ち)の子には使えません。

 

SOYちゃんもしっかり吐くことができて、下の写真のように

ボタンとプラスチックや繊維の破片がでてきました。

今回のように「食べた!」と思ったものだけではなく、

他のものもよく出てくるため、飼い主様が思っているより多く、

食べてはいけないものを食べていることが多いため注意しましょう。

また金属と違って、X線では発見が難しいのでお家での観察が大切です。

 

異物だけではなく、お薬や家族の方の食事やおやつなど、

わんちゃんやねこちゃんに有害なものを食べてしまうことも多いため、

注意していきましょう。

 

何か食べたのが間違いない時はできるだけすぐに病院にきてください。

時間が経てば経つほど腸へと進んでいき、手術が必要になってきます。

また腸に詰まって腸が腐ってしまったり(腸閉塞、腸壊死)、

腐った腸からうんちが漏れてしまって命に関わる可能性もあるため、

不安に感じたら気軽にお電話ください。

 

最大の予防は届くところに置かない!これが全てです。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

食物アレルギーのリッキーちゃん

診療日誌 2019.10.17 UP DATE.

目や口の周りの「かゆみ」に悩まされているリッキーちゃん。

診察で行った検査では、感染症はありませんでした。

そこでアレルギー検査を実施したところ、食物アレルギーであることが判明しました。

しかも、鶏肉や羊肉や小麦など13種類の食物に反応していました。

リッキーちゃんの場合、今まで食べたものとは違うタンパク源を含むフードに変えることで、かゆみを無くすことができました。

しかし最近、またかゆみが出てきたので、飼い主さんと一緒に次の作戦を立てているところです。

 

柴犬はアレルギーやアトピーを持っている子が多いです。

それ以外の犬種の子でも、目や口の周りが赤くなって、かゆがっている場合はアレルギーかもしれません。

原因が何なのか、どうやってかゆみを抑えるのかなど、ぜひ診察でご相談ください。

 

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

おしっこにストルバイトが見つかったさくらちゃん

病院が好きかと言われると、大好きなわけではないですが、

検査に協力的なさくらちゃんです。

 

慢性腎臓病があるため、療法食で治療中です。

定期的な尿検査時に結晶(結石のもと、ガラスの破片のようなもの)が

見つかりました。

下の写真がおしっこに遠心力をかけた後の写真です。

下の方の白い部分が見えます。

 

 

この白い部分をよく見て見ると、

長方形で棺のような形の結晶が沢山見えます。

これはストルバイト(=リン酸アンモニウムマグネシウム)

と呼ばれる結晶です。

 

健康な子でも見られることがあり、

おしっこがアルカリ性だと特に出やすいです。

ストルバイトはわんちゃん、ねこちゃんで一番多い結晶です。

特徴としては、溶けてくれることです。

治療のメインは療法食(おしっこを酸性よりにする)や、

アルカリ性になる原因を解消することです。

 

原因としては

  • 食事やおやつ
  • おしっこする回数が少ない&お水をあまり飲まない
  • 細菌性膀胱炎がある(ウレアーゼ産生菌による)

などがあります。

 

 

2週間後のおしっこです。

下の白色沈殿物がほぼありません

 

顕微鏡で見てもかなり少なくなっています。

さくらちゃんは腎臓病があり、ご飯変更は難しいため、

排尿を促したり、細菌感染を治療したりが治療のメインでした。

 

まだまだ油断はできませんが、

腎機能評価と共に注意していきたいと思います。

 

飼い主様へ

お家のわんちゃんのおしっこがペットシーツで

ザラザラしてたり、キラキラしてたりしてませんか?

ねこちゃんおしっこ出づらかったり、

頻尿になったりしてませんか?

気になることがあればおしっこ検査しましょう。(腎臓チェックもかねて)

 

もしお家からおしっこを持参する場合は、

なるべく新鮮(理想は排尿直後)で、きれいなおしっこを

もってきてください。

※診察時間の関係で数時間かかる場合は冷蔵庫に

※なるべく液体そのままを容器やビニールに入れて(病院で容器も渡せます)

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

同居のプードルとケンカして目が赤くなったツナちゃん

昨夜本気の喧嘩をしてしまい、右目が赤くなって、

元気がないとのことで来院したツナちゃん。

 

 

 

院内ではしっぽを振って元気に動き回っていたため、

明らかな意識障害(中枢神経障害)やケガ(外傷)はないと考えられました。

しかし、右目の周りが少し赤くなっており(紅斑)、

黄緑色の目やに(膿性眼脂)が出ています。

また、白目(球結膜)が充血しているのもわかります。

 

両目を比べて見ると・・・

赤さが全然違うのがわかります。

※軽く皮膚を引っ張っているだけなので、痛みはありません!!

少し嫌はあるかもですが・・・

 

 

目やにを顕微鏡で見て見ると、

上の写真のような白血球の一員である好中球という細胞が、

沢山見えます。(感染や炎症の時に集まります)

ただ明らかな感染はなさそうです。

 

以上から刺激性(喧嘩時や自傷)の結膜炎と診断しました。

まずは点眼治療開始しました。

 

 

1週間後です。

すっかり充血は消えているため、治療終了としました。

目やにもなくなったそうです。

 

充血や目ヤニも病気の目印です。

いつもと目ヤニの色が違う、左右で違いがある、目が赤いなどあれば、

早めの受診をオススメします。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

結膜炎と外耳炎の又八ちゃん(前編)

目と耳がぐちゅぐちゅしているとのことで来院された、

エキゾチックショートヘアーの子猫の又八ちゃんです。

 

診察台の上に乗っけて見て見ると、

左目がしょぼしょぼしてて、(羞明)

目やにもどろっとしたのが出ていました(膿性眼脂)

可愛いお顔が台無しです・・・

 

 

上のまぶたは(上眼瞼)、真っ赤かになっており(充血)、

目の周りの毛は涙で濡れています。

下のまぶた(下眼瞼)も充血して、ぶよっと(浮腫)していました。

 

見た目と症状から感染性結膜炎を強く疑いました。

子猫さんは、免疫(体を守る力)も弱いため、

目や鼻の病気によくかかります。

 

特に保護猫さんは母乳をしっかり飲めてないことが多いため、

母乳に含まれる抗体をしっかり吸収できず、

より感染のリスクはあがります。

もちろん集団飼育(ブリーダーさんやペットショップなど)でも

感染するリスクは上がります。

 

ウイルス感染の可能性も高いですが、

ウイルス自体に対する特効薬はほぼなく、(あっても高いです・・・)

それに便乗して細菌が悪さをしていることが多いので、

二次感染予防の意味も込めて抗菌薬による治療を選択しています。

※耐性菌(お薬が効かない細菌)発生のリスクを防止するため、

とりあえずの抗菌薬使用や診察なしでの処方は避けています。

 

目と耳両方で感染がありそうなため、

抗菌薬の目薬と飲み薬を処方しました。

 

目は1週間後にばっちり治りましたが、

耳がいまいちよくなってませんでした。(耳は後編に続きます)

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

ペットホテルから帰宅すると血尿が出たイーリィちゃん

4泊5日のペットホテルからお家に帰って来てるんるんなイーリィちゃん。

嬉しさ全開のはずでしたが、

帰宅当日のおしっこが血尿(真っ赤っか)・・・

何回もおしっこの姿勢をとりますが、ちょっとずつしか出ません。

(少量頻回尿)

 

色は赤みが薄れてきたものの茶色っぽい、

頻尿が治らないとのことで来院されました。

 

実際のおしっこは左の写真の色で、

右の写真は、遠心力を使って、

細胞や結晶など水より重いものを沈めた写真です。

上澄みは綺麗な黄色で、下に赤色の沈殿が確認できます。

 

沈殿を見ると、血の成分である赤血球が沢山見つかりました。

また、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)結晶や、

青色で丸い細菌が見つかりました。

 

おしっこがたまっている時の膀胱を超音波で確認すると、

膀胱はおしっこがたまっていれば、黒い袋状に見えます。

ただイーリィ ちゃんの膀胱には白く見えるものが袋の中にあるため、

異常があると考えられました。

膀胱の中で白く見える時は結石が多いです。

 

以上の結果から細菌性膀胱炎(±ストルバイト)と診断し、

抗菌薬による治療を開始しました。

 

〜2週間後〜

おしっこが綺麗になり、何回もトイレに行くのもなくなりました。

ストルバイト結晶も認められないため、治療終了になりました。

おしっこがややアルカリ性なため、それだけ注意することに。

 

皆さんのわんちゃん、猫ちゃんはおしっこ大丈夫でしょうか?

色だけでは本当に問題ないか分からないため、

気になる方は一回検査してみてはいかがですか?

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

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