ブログ・お知らせ診療日誌

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

抱っこから飛び降りて骨折してしまったスフレちゃん

診療日誌 2018.09.28 UP DATE.

先日、右後ろ足を痛がると夜間救急に行き、紹介でやってきたスフレちゃんのお話です。

とってもお利口さんなマンチカンの子猫さんです。

なんでも、物音に驚いて抱っこから飛び降りてしまい、それから症状が出ている、とのことでした。

明らかに右足の着きかたが悪く、膝のあたりの腫れと痛みがありそうでした。

膝のレントゲン検査を行いました。

膝を曲げて横から撮影したレントゲンです。右上が太ももの骨(大腿骨)で、中央から下にかけてが脛・ふくらはぎの骨(脛骨・腓骨)です。

まだ成長期で、骨端板という骨の成長を担う部分がはっきりしているため分かりにくいですが、

脛骨の上部の脛骨粗面という部分が浮き上がってしまっています。

飛び降りた時に膝を強くぶつけ、はがれてしまったのでしょう。

 

よく見ると、近位(中心に近い方)はズレていないのに対し、遠位が大きくズレています。

脛骨粗面は膝の前面にある膝蓋靱帯が付着する部分で上向きに大きな力が加わります。

完全にはがれてはいないようですが、その力でずれてきてしまっているようでした。

 

治療は、まだ小さい仔猫なのもあり、一時、外固定(ギプスのようなもの)で固定して安定化しないか試してみましたが、

足の短いマンチカンという猫種もあってか上手くいかず、整復手術を行うことになりました。

金属のピンをはがれた部分に打ち込み、固定する手術です。

足の小ささもあり、心配でしたが上手くいきました。

 

今後は、上手く骨が治ってくれるかと、骨の成長を担う骨端板を痛めている可能性が高いので、

骨の成長に異常が出ないかをしっかり経過を追っていきたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リブ動物病院

歯科処置をしたれんちゃん

診療日誌 2018.09.22 UP DATE.

先日、歯茎が赤い、と来院したのは、少し怖がりなれんちゃんです。

ペットホテルに置き去りにされていたところを、最近今の飼い主さんに引き取ってもらったそうです。

先輩犬ともすっかり仲良しです。

以前に他の施設で歯科処置を受けたそうなのですが、また悪くなってきたとのことでした。

確かに臭いも強く、触ると嫌がるので、痛みもあるようでした。

よくよく聞いてみると、なんだかご飯を食べる時の口の動きも悪いようでした。

 

麻酔をかけてみてみると、歯茎は強い炎症を起こして下がっており、歯の根っこがほとんど見えています。

そしてその根っこに汚れがこびりついていました。

また、舌の根っこのところにしこりができていました。

 

ここまで進行してしまうと歯の温存は難しいので、抜歯処置を行いました。

また、舌のしこりは切除して病理検査に送りました。

 

しこりの検査結果は炎症性のできもので、悪性所見はありませんでしたので、良かったです。

歯周病に続発したものと考えられます。

 

なんとれんちゃん、今までの境遇にもかかわらず歯磨きを頑張れる子なので、

残せる歯は残し、今後は歯磨きを歯周病ケアを頑張っていくことになりました。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

下痢がはじまったちくわちゃん

診療日誌 2018.07.26 UP DATE.

先日、他疾患の治療中に下痢がはじまったのは、おしゃべりな保護仔猫のちくわちゃんです。

皮膚糸状菌症が広い範囲に広がっていましたが、

初診時からしばらくは他の病気のことがあったため治療開始を延期しており、

やっと回復してきたので、シャンプーなどの外用療法を開始したところでした。

 

体毛に感染した糸状菌の胞子の写真です。

丸いものが全て胞子です。

 

シャンプーで体が冷えちゃったかなー、と言いつつ便を検査してみると…

コクシジウムのオーシスト(卵のようなもの)が検出されました。

コクシジウムは原虫に分類される寄生虫です。

仔猫のうちに母猫の糞便などから経口感染することがほとんどで、感染があっても最初は無症状のこともあります。

免疫力が低下するなど何かしらのきっかけで増殖して、下痢・嘔吐などの症状を起こしてきます。

多くの場合、体力・抵抗力の弱い仔猫で問題になります。

 

皮膚糸状菌とコクシジウムは、保護猫さんでよく診る疾患です。

どちらもしつこい感染症なので粘り強く治療を進めたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

急に後ろ足を着けなくなったココアちゃん

診療日誌 2018.07.04 UP DATE.

家で走り回っていて、急に右後ろ足を着けなくなった、と来院したのは、寂しがり屋のココアちゃんです。

後ろ足の異常は前日の夜からで、足は全く着かないが極端に痛そうでもなく、ご飯も普通に食べた、とのことでした。

整形外科疾患が疑われたため、まず視診・触診を行いました。

すると、確かに右後ろ足は全く使うことができず、かつ、強くはありませんが膝の痛みがあるようでした。

膝関節の単純レントゲン検査では明らかな異常は確認されませんでした。

膝関節は覚醒下でのレントゲン検査では異常を発見できないことが多くあります。

消炎鎮痛剤、レーザー治療の反応がなかったため、後日、鎮静下でのレントゲン検査を実施しました。

すると、

写真だと分かりにくいですが、脛の骨が少し前にズレており、関節内の脂肪組織が腫れています。

また、鎮静下での触診で大きく脛の骨がずれるのが触知されました。

以上より、前十字靭帯断裂と診断し、手術を勧めました。

 

そして数日後に、前十字靭帯の切れてしまった膝関節を人工物で補強する手術を行いました。

写真は手術前の毛を刈りあげた状態の写真です。

刈ってみると皮膚が荒れていたため、清潔に手術を行うためのシートを使用して手術を行いました。

 

1週間程度の入院の後に術部の腫れなどの評価を行ってから退院し、徐々に足を使えるようになってきています。

自宅でのリハビリを頑張っていただきました。

 

膝の手術は再発率が比較的高く、また前十字靭帯断裂は一度発症した場合、その後に反対側の脚でも発症する確率が高いため、

今後もしっかりと機能回復ができるかも含め、経過をフォローしていこいうと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

急に顔が赤くなったポッキーちゃん

診療日誌 2018.06.25 UP DATE.

いつも耳掃除で通われているパグのポッキーちゃん。

いつも通り耳掃除で来られましたが…

お顔のしわや口周りが赤い!!

かぶれてしまっていてお肌が荒れています。
病院に来る前から急になったということですが暖かくなってきて湿ってくると皮膚が炎症を起こして雑菌が繁殖することがあります。
特に短頭種のしわの間や口周りは汚れやすいため、ケアが必要です。

ポッキーちゃんには毎日顔のシャンプーをしてもらいました…!

2週間後、お顔の赤みがかなり引きました!

これから暑い季節がやってくるのでしっかりケアを続けていきましょう!

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

腹腔鏡下避妊手術と皮膚腫瘤切除、破折歯抜歯を行ったリンちゃん

診療日誌 2018.09.24 UP DATE.

先日、腹腔鏡下での避妊手術を希望してこられたのは、病院大好きなリンちゃんです。

身体検査をしてみると、硬いものの噛み過ぎのせいか奥歯が欠けて、

歯髄(一般的によく「神経」と言われる部分)が見えていたので、一緒に欠けた歯の抜歯を行いました。

ついでに、以前から気になっていたという皮膚のしこりの切除も行いました。

↑手術前で少し不安そうです。

 

避妊手術と皮膚腫瘤の後に、手術室から歯科処置の準備をした部屋に移って、歯のチェックを行いました。

 

↓これが麻酔下で歯の状態をチェックしている写真です。

器具が差し込まれているところが歯髄の部分になります。

きれいに抜けました。

 

破折歯に伴う露髄は、獣医領域では抜歯もしくは歯内治療が適応となります。

原因としては硬いものの嚙りすぎによる破折が多く、気づかぬうちに起こっていることがあります。

そのままにしておくと、感染を起こす可能性が高いので大変です。

硬いものが大好きな子は定期的にチェックをしてあげましょう。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

結石が尿道につまってしまった健太君

診療日誌 2018.02.22 UP DATE.

以前より「リン酸マグネシウムとシュウ酸カルシウム」の二つの結石が出来てしまう体質をもつ健太くん。

とても厄介な体質で全ての内科的治療に反応せず、必ずどちらかの結石が出来てしまうのです。

そんな健太くんですが、とうとう尿道に結石が詰まってしまいました。


↑膀胱と骨盤腔内尿道に、それぞれ結石が見えます


↑膀胱内の結石のエコー所見

尿道内に詰まっている結石の摘出を実施する必要がある状態ですが、結石が膀胱内にあるうちは緊急状態になりえるので、通常は膀胱内の結石も同時に摘出します。

しかし、根本的に結石の予防が出来ないので、ここで膀胱内にある結石を摘出しても、再度同じように結石が出来てしまうという問題があります。

そこで、今回は尿道内の結石の摘出と同時に尿道の尿路変更術を行いました。


↑術後の状態


↑摘出された結石

これによって尿道の出口をお尻の方に移動させるとともに出口を大きく作りかえることで、膀胱内に出来た結石が自然と外に排出されるようになります。


↑術後の様子


↑おしっこがスッキリ出る様になった健太君です

 

それでも今後出来てくる結石が少なくなるように食事療法を続けながら、サポートしていきたいと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

血尿が出たルッチィーちゃん

診療日誌 2018.01.24 UP DATE.

今回は血尿が出たとのことで来られたシーズー犬のルッチィーちゃんのお話です。

突然、血尿になったとのことで来られたルッチィーちゃん。

人の尿検査のように紙コップにとってもらった尿は明らかに赤く、血尿か血液が尿に溶けてでてくる血色素尿のどちらかの状態でした。
尿検査をしてみると赤血球がでていることとpHがアルカリ性に傾いており、
遠心分離した沈渣を顕微鏡でみてみると…

いっぱいストラバイトという尿結石が出ていました。
これが原因で血尿を起こしたと考えられます。

ストラバイト尿石は食生活や体質、尿を溜めやすい性格や飲水量が少ないことなどからできてしまう結石で、
食餌療法によって溶かすことのできる尿石です。

ルッチィーちゃんは幸い小さい結石ばかりで、食餌内容を専用の療法食に変えたところ、1ヶ月ほどで結石の溶解に成功しました。
しかし、とても食いしん坊なルッチィーちゃんは療法食以外のものを食べてしまうと結石がすぐにできてしまう体質になってしまっているため、他のものを食べて血尿になったり、定期的な検診で結石がみつかったりとなかなか治療に苦戦しました。

今現在は飼い主さんの徹底管理でしばらく血尿もなく、とてもいい尿の状態を保てています。

今後も食餌療法だけで上手くいくようにサポートしていきたいと思います。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

自動販売機の下から見つかったチビ太ちゃん

診療日誌 2018.01.22 UP DATE.

「さっき拾った子猫がベタベタしていて何回洗っても取れない」と電話があり、連れてこられたチビ太ちゃん。

見てみると・・・

手がくっついてとれなくなるくらいの粘着力を持つものが首から下の体中についていました。
おそらく“ネズミ取り”のようなものにひっかかったまま身動きが取れず、お母さんともはぐれ、ようやく脱出したという状態だと考えられます。

かなり痩せてしまっていましたがとにかく人が触れるくらいきれいにしないといけないということでベタベタからの救出作戦開始です。

まずは小麦粉をまぶしてベタベタと絡めます。

できるかぎり丁寧に細かく手足の先までつけます。
これによってかたまりがついているような状態にします。

つぎにサラダ油をかけてベタベタが絡まった小麦粉を乳化させます。

こうして絡んだベタベタをお湯で流して取ったあと、動物用のシャンプーで洗って毛をきれいにします。
一度小麦粉からサラダ油をかけただけでは全然取りきれないくらいべったりと毛についてしまっていたため、
ここまでを3回ほど繰り返して、動物用シャンプーできれいに洗いました。

痩せて弱っている子猫の体温が下がると命に関わるため、しっかりと温め、綺麗に乾かしました。
それでも残ってしまったベタベタは毛を刈り、だいぶ綺麗になりました。

約1週間後…

とっても元気にご飯を食べているチビ太くんです。
たくさんご飯をもらって元気に成長してくいました。

大変な状態でしたが拾って連れてきてもらったおかげで元気になって良かったです。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

健康診断の便検査でツメダニが出た朱莉奈ちゃん

診療日誌 2018.01.20 UP DATE.

毎年、しっかりとした健康診断コースを受けて頂いているしゅりなちゃん。

(写真は飼い主さんご自身で見つけられたエリザベスカラーです)

健康診断の中で、お尻から出たすぐの便の検査を行い、顕微鏡で異常がないか見てみると…

なんと!お尻すぐの便からツメダニという目では直接見えない大きさのダニがみつかりました。

名前の通り、ツメダニは肢端にいることが多く、爪の周囲に寄生することで爪周囲炎を起こしたり、肉球に炎症を起こしたりします。
かゆくて気になると犬自身が手足を噛んでしまい、さらにひどい皮膚病となることもあります。

今回直接糞便検査でツメダニが検出された理由ははっきりとはわかりませんが
おそらく手足に生息していたツメダニが手足を噛んだときに口から入ってダニの外皮は消化液で溶けないそうで、そのまま便に排泄されたか、単純に肛門周囲の皮膚に寄生していたか…

少し肉球の辺りを怪我していると飼い主さんも言われていたため、症状もでていたのだと考えられます。

今回は駆虫薬を2週間ごとに滴下することと、角質を落とすシャンプーで洗って治療を行いました。

すっかりきれいになってよかったです。
まさかいないと思っているダニが便の検査でみつかったのでとても驚きました。
健康診断をしっかりしていただいたからこそ見つかってよかったです。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

子宮蓄膿症になってしまったマリモちゃん

診療日誌 2017.12.24 UP DATE.

元気が無く食が細いとのことで来院したのは5歳のトイプードルのマリモちゃんでした。


↑診察時も元気が無いマリモちゃん

血液検査と腹部の超音波検査で子宮に膿が溜まっていることが強く疑われました。


↑拡張した子宮のエコー像

その後オーナーと相談し、手術で化膿した子宮と卵巣を摘出することになりました。


↑大きく拡張した子宮

当院では術後に化膿を起こした原因である細菌の検査を行いますが、マリモちゃんを苦しめていた病原体は多剤耐性菌であることが発覚しました。(多剤耐性菌とは多くの抗生物質に抵抗を持つ強い細菌のこと)

そうです、子宮蓄膿症は手術をしただけで直る訳ではありません。感染を起こした細菌を排除し、身体に回った毒素の影響を内科で治してやっと完治になるのです。そこが達成できなければ、併発症としての腹膜炎や菌血症などで命を落とすこともあります。

飲み薬タイプの抗生物質は全滅でしたが、幸い点滴タイプの抗生物質で効果があるものが一種類あったので、術後10日間の入院を経て無事に退院することができました。

その後の回復もよく、無事に完治となりました。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

膿皮症を繰り返し細菌感染性の外耳炎になってしまったプーちゃん

診療日誌 2017.11.15 UP DATE.

皮膚にかさぶたがまたたくさんできて…と来られたのはトイプードルのプーちゃんです。

お腹を見てみると…

すごく毛が伸びていて皮膚がわかりにくく全体的に悪くなってしまっていそうだったのでその日にシャンプーとカットをしました。

カット後に見てみると…

紅斑や表皮小環と呼ばれる皮膚病変がたくさんできてしまっていました。
以前も投稿したことのあるプーちゃん…皮膚のバリアが弱く細菌が繁殖しやすい皮膚の状態になってしまっているようです。
家でのシャンプーと抗生剤での治療を開始。

病変部は黒く色素沈着をおこしていますが赤みはひいてかゆみも良くなっています。

しっかり治療をがんばってもらえたので今回も治りはよく、長引かずに済んでよかったです!が…

実は今回は皮膚が悪くなったのと同時に耳も外耳炎になってしまいました・・・

右耳だけですが耳垢の量がかなり多く、膿のようになってしまっている状態でした。
耳垢の検査をすると、球菌に桿菌も感染してしまっています。

週に1回病院で耳掃除をして、家では毎日耳掃除をしてもらいました。
途中治りが悪く、抗生剤の感受性検査をおこなって抗生剤を内服と点耳薬で2ヵ月半治療を続けたところ…

ここまでやっとよくなりました!!

これからも皮膚のケアも続けつつ耳もますます元の状態に戻るようフォローしていきたいと思います。

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

その他のお知らせ

2018.09.29

10月の休診日のお知らせ

10月の臨時休診日のお知らせ 3日(水) 10日(水) 14日(日)*日曜日です。ご注意ください。 17日(水) 24日(水)                  […]