ブログ・お知らせ獣医師スタッフブログ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

腹腔鏡下避妊手術と肛門嚢摘出術を行ったひめちゃん

手術報告 2017.08.28 UP DATE.

先日、避妊手術と肛門嚢摘出の手術を行ったひめちゃんです。

ひめちゃんは以前ホテル中に血尿が出ていたため、診察をするとストルバイト尿石という結石の結晶がたくさんできていることがわかり、食餌療法で改善、経過をみていました。
その中で肛門腺の溜まりが多く、漏れているのが見つかったため検査してみると、たくさんの好中球がみられました。
肛門嚢が細菌感染を起こし、膿が溜まっている肛門嚢炎の状態でした。

まず、細菌培養をして抗生剤の感受性検査を行い、肛門嚢に効く抗生剤の内服を開始すると膿が溜まらなくなり、肛門嚢炎はおさまりました。
しかし、しばらく投薬を続けた後に抗生剤を切ると数日後には再発をしてしまいました。
ひめちゃんは肥満体型でさらにパグさんの皮膚のたるみから肛門嚢の出口が内側を向いてしまい、感染を起こしたと考えられます。
抗生剤を飲み続けることで肛門嚢炎はおさえることができますが、抗生剤が効かなくなる可能性もあり、一生飲み続けるわけにもいきません。

肛門嚢炎が慢性化すると、外科的に肛門嚢を摘出してしまうことがすすめられます。
ひめちゃんは8歳でしたが避妊手術も行っていなかったため、避妊手術と同時に両側の肛門嚢摘出を行うことになりました。
ちょっと肥満気味だったので数か月かけてダイエットを行い、麻酔のリスクを下げてから満を持しての手術となりました。

手術を同時に行うので負担を考え、避妊手術はより侵襲の少ない腹腔鏡での手術となりました。

術後の傷の様子です。↓

写真ではわかりづらいですね…。ひとつひとつの傷が小さいため、皮下の縫合を行っただけで終わっています。
腹腔鏡は細長いカメラをポートから腹腔内に挿入して画面で見ながら、専用の細長い鉗子でつかんでシーリング装置で摘出していきます。
術後の回復が早いと言われ、臓器の損傷も少ないので、近年獣医療でも普及が進んでいます。
ご相談があればいつでもお聞きください!

肛門嚢の両側摘出し無事に抜糸も行いました。

傷の治りも順調です。

今回、肛門嚢炎の根本治療として外科的摘出を行いました。
様々なケースがあると思いますので、何か気になる(お尻まわりがよく匂うなど)ことがあればいつでもご相談に来院されてください。
特にお尻を床にこすりつける動作は肛門腺が原因である可能性もありますので、見ておいてあげてください。

ひめちゃん今回2つの手術頑張りました!

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

獣医師 木村

急に耳が腫れてきたランちゃん

獣医師スタッフブログ 2017.08.26 UP DATE.

先日、左耳が急に腫れてきたと来院した、ランちゃんのお話です。

今まで病院は予防でしかかかったことがないという、はじめましての猫さんでした。

写真の角度の関係でわかりにくいですが、左耳の耳介が全体的にパンパンに腫れています。

痛み・違和感が強いらしく、確認で耳を触られてご機嫌斜めなのは、写真から伝わってきますね。。

触ってみると、どうも液体がパンパンに溜まっているようでしたので、針を刺して中の液体を抜くことにしました。

液体の性状を検査するのと同時に、溜まっている液を抜ききることで治療にもなります。

抜いた液の写真です。サラサラした赤い液体が抜けてきました。

検査に使った後なので少し減っていますが、10ccも溜まっていました。

液体を検査してみると、血液成分が多く、膿などではなさそうです。

お話を聞くと、以前からお耳はよくかいていたとのことでした。

以上の情報から、耳血腫という病気を強く疑いました。

諸説ありますが、よく掻いていたり振っていたりする子の場合は、

その行為によって耳の軟骨が損傷して血液が漏れてくることで起こると言われています。

耳を掻く原因があるはずなのでしっかり原因を追求して治療していこうと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

避妊手術を行ったもんちゃん

手術報告 2017.08.24 UP DATE.

先日、避妊手術を行ったもんちゃんです。

初めての病院でしたが、手術と入院がんばりました!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

まぶたに腫れ物ができたムーちゃん

獣医師スタッフブログ 2017.08.20 UP DATE.

先日、急にまぶたに腫れ物が出来てきた、と来院したのは少し怖がりのムーちゃんです。

一目見て左の下まぶたにぽこっと腫れができているのがわかります。

1、2日で急に腫れてきたそうで、本人は全然気にしていない、とのことでした。

よくよく見ると、下まぶたが全体的に赤いように感じます。

まぶたをめくってみると、結膜も赤くなっており、マイボーム腺という分泌線の出口が1ヶ所白くなっていました。

マイボーム腺のトラブルが疑われます。

点眼麻酔を行って、腫れ物を触ってみると、ドロっとした液体が破れて出てきました。

それを顕微鏡で見てみると…

画像が悪いので分かり難いですが、好中球という炎症細胞が細菌を処理している像が見られます。

この像から細菌感染によるマイボーム腺炎、眼瞼結膜炎が強く疑われました。

そこで抗生剤による治療を開始することにしました。

怖がりのムーちゃんですが、目薬を頑張ってもらわないといけません。

数日遅れたら腫れがもっとひどくなり、痛みや違和感が出てきたり、大きく破れてまぶたに穴が空いてきたりしていたかもしれません。

早く連れてきてもらって良かったです。

ちゃんと腫れが引いてくるかしっかりと経過を見ようと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

慢性皮膚炎のチョコちゃん

診療日誌 2017.08.16 UP DATE.

お引越しに伴って、当院に来られたお利口なチョコちゃんのお話です。

4、5年前から皮膚が悪く、治療を続けてきたというチョコちゃん。

先に発作症状で来院されて、特発性てんかんと診断がつき治療をしているのですが、

皮膚の方も悪かったので、てんかんの治療が安定し次第、診断・治療を開始しました。

しばらく治療ができていなかったのもあり、皮膚の状態がかなり悪くなっていました。

手足の皮膚は分厚くガサガサになり(苔癬化と言います、皮膚炎が長期存在する場合に多く見られます)、

お腹も赤くカサカサしてほとんど毛がない状態でした。

◎治療前

検査として、まず皮膚被毛のスクリーニング検査を行いました。

てんかんの検査の際の血液検査でホルモン関連疾患は否定的でした。

その後、血液によるアレルギー検査(IgE・リンパ球反応)も行いました。

 

結果、アレルゲンの完全な特定には至りませんでしたが、犬アトピー性皮膚炎が強く疑われたため、

・定期的なメディカルシャンプーと自宅での薬用シャンプー

・保湿(自宅でのスプレー)

・投薬(かゆみ止めと皮膚のサプリメント)

・皮膚の状態を良くする食事

と多方向からのアプローチを行うことにしました。

 

◎治療後

被毛の状態が良くなり、フワフワとプードルさんらしいカットが出来るようになってきました!

痒みストレスの軽減の結果か、少し太ってしまいました。。

お尻周りも毛が生えてきました!

 

現在、かゆみ止めはほぼ最低用量で良好に維持ができています。

てんかんの方も発作なく維持ができているので、このまま快適な生活が送れるようにしっかりケアを続けていきたいです。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

直腸脱を起こしてしまった大吉君

診療日誌 2017.08.14 UP DATE.

「お尻の穴から出血する」とのことでご紹介いただいたのは、ミニチュアダックスの大吉君です。

早速診察をしたところ直腸内に腫瘤病変が触知されたため、大腸カメラにて検査を実施することになりました。

すると、直腸内に腫瘤病変がいくつか存在していたので、組織検査を実施したところ、多発性の炎症性ポリープとの診断がつきました。

腫瘤病変のある大腸ポリープの初期治療は外科的切除なのですが、オーナーの希望もあり少し内科療法で経過をみることにしました。

その後、内科療法でほとんど出血が止まっていたのですが、約6週間後に突然直腸脱を起こしてしまいました。


↑直腸が脱出して少し時間が経っていたので直腸の先端が壊死を起こし始めていました。

救急処置として、壊死した直腸の全層を切除し、結果的に腫瘤病変があった領域も切除しました。


↑術後の様子

手術後は直腸の切除部位が狭窄(狭くなって便が出にくくなってしまいます)を起こしたので拡張処置を行いましたが、その後は再狭窄することなく経過は順調です。

今後は、元々の病気である多発性大腸ポリープの再発予防のために内服による治療を続けていきます。

お顔が腫れて膿が出てきたリリーちゃん

獣医師スタッフブログ 2017.08.10 UP DATE.

先日、急にお顔が腫れてきて汁が出てきた、と来院したリリーちゃんのお話です。

おうちではおとなしいそうですが、病院ではすごく陽気なおばあちゃんです。

腫れだしてから気にしてかいていたとのことでした。

頬に大きな穴が開いて、痛んだ組織が飛び出ています。

出てきている汁を調べてみると、細菌感染による膿でした。

口の中を見てみると歯石が重度に付着しており、歯肉の炎症も酷いようでした。

位置と状況から、歯周病が進行した結果、頬に膿が溜まる「眼窩下膿瘍」と言う病態が強く疑われました。

カルテを見返していると、数年前から歯石・歯周病があったようでした。

予防診察時に歯科処置を勧められているようでしたが、年齢のこともあり、どうするかずっと迷っていらっしゃったようです。

しかし、眼窩下膿瘍は歯周病が原因なので、一旦抗生剤で押さえても再発を繰り返します。

数日は抗生剤・消炎剤で対処しましたが、しっかりと術前検査を行った上で、歯科処置行うことを決断していただきました。

膿瘍部直下の歯の歯肉の少し気になる盛り上がりも確認されたので、念のために合わせて組織生検も行うことにしました。

 

◎処置前

歯肉炎がひどいです。犬歯もしっかり付いているように見えて、重度に歯周を侵されていました。

◎処置後

スケーリング、抜歯・歯肉縫合、キュレッタージ、歯周へのレーザー処置を行いしっかりと歯周病への対応を行いました。

 

抗生剤の感受性検査も行っていたため、術後から膿瘍部の細菌にしっかり効く抗生剤を投与することができました。

処置後数日で頬の穴は塞がってきました。

歯肉の盛り上がりは病理組織検査の結果、「線維性エプリス」という診断が下りました。

歯周病の炎症の結果として発生してきたと考えられる非腫瘍性の病変でしたので、一安心です。

今後は、歯周病に気を配りながら、術前検査で見つかった加齢性の変化のケアも行っていこうと思います。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

学際セミナーに参加してきました!

セミナー参加 2017.08.07 UP DATE.

先日、九州ビルで行われた学際セミナーに参加してきました。

講師はフジタ動物病院の藤田桂一 先生、内容は「犬猫における口臭を認める口腔歯科疾患」です。

歯周病や口内炎など、口臭を引き起こす病気の診断や治療方法について学びました。

病気が進行していくと、顎の骨が折れてしまったり、痛みでご飯が食べられなくなったりしてしまいます。

予防の為の歯磨きや早めの治療が大切ですね。

去勢手術で片側潜在精巣摘出を行ったにゃー助ちゃん

手術報告 2017.08.06 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったにゃー助ちゃんです。

にゃー助ちゃんは、片側の精巣がお腹の中に残ったままで、陰嚢に降りてきていませんでした。

お腹の中の精巣はそのままにしておくと、腫瘍化するリスクが通常より高くなります。

そのため、開腹手術で精巣を取り出すことになりました。

にゃー助ちゃん、入院中もとってもおりこうさんでした!

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

皮膚科学・行動学のセミナーに参加してきました!

セミナー参加 2017.08.03 UP DATE.

先日、福岡国際会議場で行われた、JBVPレクチャーシリーズ ヒルズ協賛セミナーに参加してきました。

講師は、Vet Derm Tokyo 所属 日本獣医皮膚科学会認定医 江角真梨子先生と

日本ヒルズ・コルゲート株式会社 米国獣医行動学専門医 入交眞巳先生です。

演題は「犬アトピー性皮膚炎を多面的に捉える」です。

江角先生の講義では、アトピー性皮膚炎の診断と治療についての注意点を、

入交先生の講義では、行動学が関連した皮膚疾患についてを、学ぶことができました。

今後の皮膚科疾患に対する考え方が広がる講義でした。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術と乳歯抜歯を行ったチップちゃん

手術報告 2017.08.02 UP DATE.

先日、去勢手術と乳歯抜歯を行ったチップちゃんです。

チップちゃんは、乳歯が抜けずに永久歯が生えてきていました。

このまま乳歯を残しておくと、噛み合わせが悪くなったり、乳歯と永久歯の間に歯石が溜まりやすくなってしまいます。

歯周病を防ぐためにも、乳歯抜歯をおすすめしました。

 

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

小動物講習会公開セミナーに参加してきました!

セミナー参加 2017.07.31 UP DATE.

先日、福岡国際会議場で行われた小動物講習会公開セミナーに参加してきました。

講師は動物診断リサーチ株式会社の松木直章先生、演題は内分泌疾患アップデートです。

糖尿病やクッシング症候群を診断する時の注意点や、生活の質を保ちながら治療していく方法を学ぶことができました。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

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