大事なお知らせ

ブログ・お知らせ獣医師スタッフブログ

リヴ動物病院のキャンペーンや日々の治療のこと、またはちょっとしたコラムなど。
様々な視点で日々を綴っていきます。

重度口腔歯科処置を行ったカプチーノちゃん

手術報告 2016.09.24 UP DATE.

先日、以前から口臭と歯のぐらつきが気になる…!との事で歯科処置を行ったのはM・シュナウザーのカプチーノちゃんです。

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処置前の歯の状態の写真がなかったので、処置後の写真です。

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カプチーノちゃんは、重度歯石の付着があり、ほとんどの歯がグラグラしていて歯周ポケットも深い歯が多く合計で17本も抜歯を行いました!残っている歯は3本です。

またカプチーノちゃんは、今年の3月から時々嘔吐や下痢などの消化器症状が出ていて治療(内服や食事療法)を行っていました。最近は症状も落ち着いていたので、今回歯科処置で麻酔をかけるので同時に内視鏡検査と生検を行っています。

そちらについては現在病理検査の結果を待っている状態です。

カプチーノちゃん、よくがんばりました!!!

 

獣医師 平湯

 

がん克服の最前線(学際企画セミナー)に参加してきました。

セミナー参加 2016.09.23 UP DATE.

学際企画のセミナーに参加してきました!

講師は日本獣医がん学会認定医Ⅰ種の川村裕子先生で

内容は「がん克服の最前線 猫の腫瘍に対する治療戦略」でした。

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猫で多く見られる腫瘍について、麻布大学のデータと各種研究、そして講師の川村先生の腫瘍との戦いの経験をもとに、実践的なお話を聞かせていただけました。

 

犬と猫では、発生する腫瘍の種類や悪性度が異なります、そして治療法の選択も違ってくることが多いです。また、猫は辛さをなかなか表に出してくれない傾向があります。

世間の猫ブームにより猫への注目が集まっている今だからこそ、これからの猫のより良い猫生のために、腫瘍へのしっかりとした対応を取れるように今回のセミナーをきちんと知識として蓄え、診療に活かしたいと思います。

 

獣医師 山﨑

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

健康診断で異常がみつかったキャンディちゃん

獣医師スタッフブログ 2016.09.22 UP DATE.

今年の4月に当院の健康診断(標準Bコース)を受けたのはヨークシャテリアのキャンディちゃんです。

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血液検査、ホルモン検査、心電図検査などには特に大きな異常はありませんでしたが、お腹のエコーで少し異常がありました。

キャンディちゃんの場合は胆嚢に胆泥が溜まっている所見がありました。

◎胆嚢のエコー所見

大庭キャンディ

キャンディちゃんは、この健康診断を受けた日から胆汁の動きをよくするお薬を飲み始めました。

約3ヵ月後のキャンディちゃんの胆嚢は、きれいに胆泥がなくなっています。(エコー画像を撮る方向は違います)

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今回、キャンディちゃんは元気・食欲もあり血液検査でも異常はありませんでしたが、健康診断としてお腹のエコーまで行ったから発見できたものです。

胆泥症は、胆嚢の中に含まれている胆汁が変化して砂状~軟泥状になった状態です。初期の状態では大きな臨床症状はないため、今回のようにエコー検査で見つかったり、血液検査で肝臓系の数値の上昇で疑われる事があります。
しかし胆嚢の管が閉塞したり、細菌感染を起こすと元気・食欲が低下したり、嘔吐や黄疸がみられます。重度な症状がある場合は早急な外科処置が必要となります。

普段の生活で気づくことが難しいものではありますが、健康診断で発見できるものもあるので是非受ける事をおすすめしています。

キャンディちゃんは、お薬をやめて約2ヶ月経ちますが現在も胆泥の再発はありません。今後もキャンディちゃんをしっかりサポートしていきたいです。

健康診断のご相談がありましたら、気軽にスタッフにお問い合わせください。

 

獣医師 平湯

皮膚糸状菌症にかかったプリンちゃん

診療日誌 2016.09.20 UP DATE.

耳のところにできものが出来たと来院したプリンちゃん。

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十円玉大で毛が薄く、皮膚がガサガサとなり、ただれている部分もあります。

診察を始めると、痒そうな素振りも!

お家の中で飼っているとのことでしたが、もしやと思いブラックライトを当てる「ウッド灯検査」という検査をしてみると・・・

img_0855写真が分かりにくいですが、分かるでしょうか?

病変の部分がきれいに蛍光を発しています。

さらに詳しい皮膚の検査をしてみました。

すると

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抜毛検査で被毛にぎっしりと分節分生子(胞子)が確認できました!!

 

プリンちゃんは皮膚糸状菌症、いわゆる猫カビだったのでした。

よくお話を聞くと、この子は室内飼育だが、他の猫が外出するとのこと。

さらに、連れてきたお母さんにも皮膚症状が出ている可能性がありました。

 

犬猫の皮膚糸状菌症は基本的に保菌している動物との接触によります。さらに、人にも感染することのある人獣共通感染症です。

 

上で保菌と書いたのは、動物に感染したとしても被毛にだけ生息して症状をあらわさない不顕性感染となり、他の動物や人への感染源となることがあるからです。

猫の場合はほとんどMicrosporum canisというカビが原因です。

野良猫さんで感染している子が多いようで、飼い猫さんで診断される場合も外出歴のある子が殆どです。

今回は他の猫との隔離と塗り薬での治療、そして家の大掃除・消毒で経過をみることにしましたが、多頭飼育であり、且つ外出する他の子の不顕性感染の可能性があることが心配です。

しっかりと経過を追っていきたいと思います。

今回は猫診療日誌なので、犬に関してや、もっと細かい部分に関してはまたの機会に書ければと思います。

 

獣医師 山﨑

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

重度口腔歯科処置を行ったミルクちゃん

手術報告 2016.09.18 UP DATE.

先日、歯がグラグラしているという事で歯科処置を受けたのは10歳のチワワのミルクさんです。

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◎処置前

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◎処置後

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ミルクさんは、歯周ポケットが深い所もあり合計で6本抜歯しています。
残っている歯の歯石はすべて除去しています。

今後は残った歯を保つためにアニマルウォーターやデンタルバイオでのホームデンタルケアを行ってもらっています。

小さな身体でミルクちゃん、よく頑張りました!!

 

獣医師 平湯

大きなできものができた蓮くん

診療日誌 2016.09.16 UP DATE.

今回は、右わき腹に大きなできものができてしまった蓮くんのお話です。

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「昨日から右わき腹をすごくなめていて、そこを触るとキャンと鳴いて痛がる。」とのことで来院されました。
その部分を毛刈りしてみると…

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大きく赤く腫れています。液体も溜まっているようでした。とても痛そうだったのであまり触らずに消毒と、痛み止めと抗生剤のお注射をして、次の日経過をみることにしました。

◎翌日…

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お注射が効いて赤みがずいぶんと減り、痛みも少なくなっていました。飲み薬に変更してみます。

◎3日後…

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腫れがひいてかさぶたになっています。赤みもなくなりました。破れて滲出液がでてきていたので消毒水できれいにしました。

◎3日後…

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かさぶたがはがれてきています。はがしたくなりますが、自然にはがれるまで待ちます。

◎3日後…

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かさぶたの下はまだ湿っていますが、もう少しではがれそうです。浮いている部分は乾いてきれいになってきています。かさぶたがはがれたら皮膚を保湿して治りを早くするクリームを塗ってもらうことにしました。

◎3日後…

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かさぶたがはがれました!!湿っている範囲も狭くなってあと少しです。

◎1週間後…

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赤くなっているところは薄皮ができてきてほぼ治りかけてきました。

◎1週間後…

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もう皮膚もしっかりしてきて良くなりました!

今回は何らかの原因で急性皮下織炎が起こったと思われます。一番可能性の高い原因は虫による刺傷です。大きく腫れて痛みもあったので、そのままにしておくと気にして舐めることも続き、ひどく化膿するなど悪化してしまう可能性も考えられました。消毒やお薬を使う事で早くしっかりと治すことができて良かったです。

獣医師 木村

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

学際企画のセミナーに参加してきました!

セミナー参加 2016.09.15 UP DATE.

先日、学際企画のセミナーに参加させていただきました。

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講師は、岡山県の小出動物病院 院長の小出和欣先生で
内容は「犬猫における肝胆道系疾患の臨床-基礎的診断法から外科治療法まで―」でした。

“肝臓や胆嚢は沈黙の臓器”という言葉を印象的に使われており、症状が出ていなくても検査で異常がみつかることもある臓器なので、健康診断や普段の診察でのエコー検査や血液検査で異常を見つけ、さらに診断治療ができるよう、今回の内容を活かしていきたいと思います。

獣医師 木村

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったチロルちゃん

手術報告 2016.09.14 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったチロルちゃんです。

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チロルちゃんは犬歯の乳歯が1本抜けずに永久歯が生えてきてしまっていたので同時に乳歯の抜歯も行いました。
乳歯はそのままにしておくと歯垢がたまりやすくなり、歯周病の原因になりやすくなってしまいます。
乳歯が生えたままになってしまっていることに気づかれたら、いつでもご相談ください!

人が大好きで元気いっぱいのチロルちゃん、手術頑張りました(^^)

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

獣医師 木村

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

去勢手術を行ったトムちゃん

手術報告 2016.09.12 UP DATE.

先日、去勢手術を行ったトムちゃんです。

去勢手術

トムちゃんは片側陰睾という精巣が片方鼠径部に残ったままで袋の中までおりてきていない状態でした。

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陰睾はそのままにしておくと精巣が腫瘍化する可能性が高くなるため、早めの去勢手術をおすすめしています。

レイクランドテリアという犬種のトムちゃん。横にペタッとくっついてくれてとってもかわいかったです!

当院にご依頼いただきありがとうございました。
ご信頼に応え、無事に手術は終わっております。

獣医師 木村

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

8月の福岡レクチャーシリーズに参加してきました!

セミナー参加 2016.09.11 UP DATE.

先日、福岡国際会議場でおこなわれた臨床フォーラムのレクチャーシリーズに参加してきました。

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講師は日本獣医生命科学大学の竹村先生、
内容は「心エコー図検査:基本断層の描出法と観察ポイント」でした。

心エコーは専門の先生でさえ個人内誤差があり、それによって結果が変わる事があるという数値をみました。回数を重ねて身に着けなければいけない技術で、今回画像の描出のコツも聞くことができたので、活かしていきたいと思います。

獣医師 木村

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

 

眼瞼炎を患った武蔵くん

診療日誌 2016.09.10 UP DATE.

「目ヤニがひどく、目の周りが腫れている」とのことで来院された秋田犬の武蔵くん。image

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見てみると右眼の周りが赤く腫れており、結膜の充血も認められました。
細胞をとって顕微鏡で見てみると細菌と炎症細胞の好中球が多数みられました。

眼瞼と結膜が細菌に感染してしまって炎症を起こしていたので、抗生剤の内服と抗菌剤入りの点眼薬を1日4回してもらうことになりました。また、ひどく痒そうだったので掻いてしまわないようにエリザベスカラーをつけてもらいました。

4日後、赤みも引いてきて目ヤニも格段にでなくなっていました。

さらに1週間後…image

赤みはなく腫れはほとんどない状態です。ここまでくればあと少し。

さらに1週間後…image

目薬もしっかり続けてもらってとても良くなりました!

最後の一押しで、目薬の回数を減らして2週間後…

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すっかり左眼と同じ状態に良くなっています!

しっかり目薬続けてもらったおかげできれいに良くなりました。

体が大きくお散歩好きな武蔵くん。お散歩中の草むらや日常生活で眼が傷ついてしまい、細菌感染を起こしてしまうこともあります。
放っておくと炎症が広まったり、悪化したりする可能性もあるので、目ヤニがひどく出だす・眼の周りが腫れるなど些細なことでも気づかれましたら、ご相談ください!

獣医師 木村

福岡メディカルパーク リヴ動物病院

お顔のおできのレーザー蒸散処置を行った鈴之助くん

診療日誌 2016.09.08 UP DATE.

今回は、お顔にできたおできのレーザー蒸散処置をおこなった鈴之助くんのお話です。

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以前からお顔におできができていて、破れては化膿して、
抗生剤を飲んでもらって落ち着いてを繰り返していました。

高齢で、腎臓の数値も高いため、麻酔をかけての処置はちょっと心配・・・
ということで、レーザーでの蒸散処置をおすすめしました。
しばらく悩まれていましたが、何度も化膿を繰り返すのもかわいそうということで、
処置を行うことになりました。

◎処置前

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◎処置後

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おできをきれいに焼き取ることができました。

◎3日後

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少しじゅくじゅくしています。
念のため、抗生剤の種類を変更することにしました。

◎2週間後

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乾燥してかさぶたができていました。
ここでかさぶたをはがしたくなりますが、我慢我慢・・・
自然にはがれるのを待ちます。

◎4週間後

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かさぶたが自然にはがれました!!
しっかり新しい皮膚もできていて、じゅくじゅくした感じもありません。

完治するまで少し時間はかかってしまいましたが、
その後の経過も順調です。

レーザー蒸散処置のメリットとしては、
・全身麻酔をかけなくて良い
・日帰り処置が可能

デメリットとしては
・検査に出せないので確定診断ができない

という点があります。

できものの大きさや場所によりますが、ちょっとしたおできであれば
体に負担の少ないレーザーでの蒸散処置も可能です。

 

福岡動物メディカルパーク リヴ動物病院

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